【感染症ニュース】梅雨の季節もジワジワ増加 新型コロナウイルス感染症 罹患後症状(いわゆる後遺症)の心配も
2023年6月期
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監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
新型コロナウイルス感染症(COVID-19) | RSウイルス感染症 | A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 | 咽頭結膜熱 |
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
一時期の流行状況からは、落ち着きをみせていますが、新型コロナウイルス感染症が無くなった訳ではありません。
2023年5月から、5類に移行しましたが、気がかりなのはこれまで、国内で流行をみせていなかったBA2系統の「XBB.1.5」が検出されていることです。 「XBB.1.5」については、重症化するかどうかなどの臨床データがじゅうぶんではない状況です。現在、入院される方は少なくなったものの、症状が悪化され搬送されてくるのは、ワクチン未接種の方が多い印象です。 しかし、ワクチンを接種した後も、基本的な感染対策を続けるなど決して油断しないでください。体調不良の場合や医療機関・高齢者施設を訪問の際はマスクの着用は必須です。 気がかりなのは、今後、感染者数がどのように推移するかです。海外で流行している国もあり、国内に持ち込まれる可能性もあります。引き続き、注意が必要といえるでしょう。 |
RSウイルス感染症
北海道 366 |
青森 66 |
岩手 59 |
宮城 50 |
秋田 44 |
山形 23 |
福島 74 |
茨城 48 |
栃木 39 |
群馬 21 |
埼玉 281 |
千葉 148 |
東京 293 |
神奈川 160 |
新潟 141 |
富山 29 |
石川 65 |
福井 80 |
山梨 0 |
長野 50 |
岐阜 120 |
静岡 110 |
愛知 265 |
三重 84 |
滋賀 112 |
京都 162 |
大阪 738 |
兵庫 458 |
奈良 136 |
和歌山 177 |
鳥取 13 |
島根 41 |
岡山 57 |
広島 247 |
山口 237 |
徳島 46 |
香川 29 |
愛媛 81 |
高知 17 |
福岡 344 |
佐賀 87 |
長崎 47 |
熊本 27 |
大分 78 |
宮崎 121 |
鹿児島 172 |
沖縄 58 |
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RSウイルス感染症は、病原体であるRSウイルスによっておこる呼吸器感染症です。潜伏期間は2〜8日、一般的には4〜6日で発症します。特徴的な症状である熱や咳は、新型コロナウイルス感染症と似ており、見分けがつきにくいです。多くの場合は軽い症状ですみますが、重い場合には咳がひどくなり、呼吸が苦しくなるなどの症状が出ることがあります。
RSウイルス感染症は乳幼児に注意してほしい感染症で、特に1歳未満の乳児が感染すると重症化しやすいです。お子さんに発熱や呼吸器症状がみられる場合は、かかりつけ医に相談してください。 感染経路は、飛沫感染や接触感染です。ワクチンはまだ実用化されていないため、手洗い、うがい、マスクの着用を徹底しましょう。家族以外にも保育士など、乳幼児と接する機会がある人は特に注意が必要です。 |
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
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A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症) は、例年、冬季および春から初夏にかけての2つの報告数のピークが認められています。保育所や幼稚園の年長を含め、学童を中心に広がるので、学校などでの集団生活や、きょうだい間での接触を通じて感染が広がるので、注意しましょう。
感染すると、2〜5日の潜伏期間の後に発症し、突然38度以上の発熱、全身の倦怠感、喉の痛みなどが現れ、しばしば嘔吐を伴います。また、舌にイチゴのようなぶつぶつができる「イチゴ舌」の症状が現れます。まれに重症化し、全身に赤い発疹が広がる「猩紅熱(しょうこうねつ)」になることがあります。発熱や咽頭痛など、新型コロナの症状と似ており区別がつきにくいため、症状が疑われる場合は速やかにかかりつけ医を受診しましょう。主な感染経路は、咳やくしゃみなどによる飛沫感染と、細菌が付着した手で口や鼻に触れることによる接触感染です。感染の予防には手洗い、咳エチケットなどが有効です。 大阪府で、急増しています。周辺地域などでも注意が必要でしょう。 |
咽頭結膜熱
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咽頭結膜熱は、例年6月から7月にかけて流行がピークを迎える感染症です。症状は風邪とよく似ていますが、発熱、咽頭痛、結膜炎です。発熱は5日間ほど続くことがあります。眼の症状は一般的に片方から始まり、その後、他方に症状があらわれます。高熱が続くことから、新型コロナウイルス感染症とも間違えやすい症状です。吐き気、強い頭痛、せきが激しい時は早めに医療機関に相談してください。
感染経路は、主に接触感染と飛沫感染です。原因となるアデノウイルスの感染力は強力で、直接接触だけではなくタオル、ドアの取っ手、階段やエスカレーターの手すり、エレベーターのボタン等の不特定多数の人が触る物品を介した間接的な接触でも、感染が広がります。特異的な治療方法はなく、対症療法が中心となります。眼の症状が強い時には、眼科的治療が必要となることもあります。 予防方法は、流水・石鹸による手洗いとマスクの着用です。物品を介した間接的な接触でも感染するため、しっかりと手を洗うことを心がけてください。 |
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