「感染症・予防接種ナビ」は、広島テレビ放送が運営しており、厚生労働科学研究「ワクチンで予防可能な疾病のサーベイランスとワクチン効果の評価に関する研究」(研究代表者・鈴木基)の 「ワクチンの有効性、安全性、啓発に関する研究」(研究分担者・岡部信彦)の研究活動の一部に協力しています。
子育てに欠かせない「正しく信頼できる」感染症情報の発信と予防接種の啓発を、公的機関や専門医の監修と取材協力のもと、分かりやすく伝えるサイトです。
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新型コロナウイルス感染症

2019年末頃より「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)」が中国の武漢市を中心に出現し、世界中で患者数が増加しています。

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感染症ニュース

【5月の感染症経験談】新型コロナウイルス感染症の投稿が多数寄せられました

 5月に「感染症・予防接種ナビ」へ寄せられた感染症経験談の中から、特に多く寄せられた感染症をご紹介します。今回は「新型コロナウイルス感染症」です。いずれも感染経路(推測)が不明な方です。日頃から気をつけていても感染してしまう恐ろしい病気です。症状が悪化したらと不安を抱えながら療養生活を送っていた様子がみられます。

 6月に入り、一部地域を除き感染者数が全国的に減ってきてはいるものの油断はできません。他人事とは思わずに、感染を防ぐ対策(密を避ける、マスクを着用するなど)を続けることが大切です。

東京都 エアロレザーさん 51歳 感染経路(推測):不明

 私の場合、肺や気管支がもともと弱かったので、症状が出たら重症化していたと思います。調べれば調べるほど、人によって症状の出方が様々で、まだ未知の部分の多い、恐ろしい病気だと感じました。

【経験談】
 発症初日 背中の激しい痛みと倦怠感が出た。風邪をひいたときに出る節々の痛みを激しくしたような痛みだったが、発熱も咳もなく、この時点ではコロナを疑っていなかった。
 2日目 背中の痛みが無くならない。熱はなかったが、大事をとって早めに仕事を切り上げる。帰宅後熱が上がり37.9℃を記録。悪寒もあった。
 3日目 仕事を休み、PCR検査を受ける。この日の午後にはもう熱は下がっていた。背中の痛みは続く。
 4日目 コロナ陽性の判定。自宅療養開始。家族もPCR検査を受ける。妻は陽性、子供は陰性。
 5日目〜7日目 熱はないが、背中の痛みが続く。妻は味覚、嗅覚に異常が現れる。
 8日目 この頃から徐々に背中の痛みが緩和される。
 10日間の健康観察期間が終わり、保健所の判断で自宅療養は終了。

兵庫県 ポテコさん 41歳 感染経路(推測):不明

 徹底して自粛生活をしていて、日用品の買い物しか外に出ていませんでした。もちろんその際にもアルコール消毒液を持ち歩き、どこかに触れたらすぐに消毒。これ以上ないほど感染対策をしていたつもりでした。

【経験談】
 発症初日 頭痛と悪寒。熱っぽさも感じたが平熱。葛根湯を飲んで早めに就寝した。
 2日目 頭痛が酷くなり微熱が続く。咳も出始め、「もしかしたらコロナでは?」と疑い始める。即家族から離れて自分を隔離した。夜には熱が上がり38度を超えた。
 3日目 発熱外来を受診。PCR検査を受ける。この日から夜間の発汗が異常なほど多い。異様に喉がかわく。アセトアミノフェンで頭痛は少し改善。
 4日目 陽性との連絡。「いつ?どこで?」考えても考えても分からない。各所に必要な連絡を入れているうちに体調は落ち着いてきたが、逆に精神的な辛さに襲われ、血圧が上がっているのを感じた。
 5日目 保健所からの連絡。親身になって話して下さり安心した。
 6日目〜11日目 療養施設で過ごす。この間発熱もなく、咳と鼻詰まり、味覚臭覚障害が残るも無事療養期間を終えた。
 普段から頭痛持ちではありますが、いつもの頭痛とは違う痛み方でした。微熱のわりに起き上がるのも辛いほどの頭痛でした。冷えピタやアセトアミノフェンを多めに常備しておくべきだったと思います。
 会食せず、集わず、三密を避け、うがい・手洗い・換気消毒もし、これ以上どうすれば防げたのか答えは出ませんが、一瞬の隙をつかれたようで恐ろしいほどの感染力だと感じました。
 軽症者が突然急変し、自宅で亡くなるニュースを毎日のように目にし、「もしかしたら自分も」と、とても怖かったです。療養施設に入所してからは、毎日何度も救急車が出入りしている音が聞こえて不安になりましたが、看護師さんや職員さんの支えはとても心強かったです。人ごとと思わず、備えておいていただきたいと思います。

<おことわり>ご紹介する経験談は、あくまでも投稿者個人の症状や意見です。

感染症・予防接種ナビでは、みなさまからの感染症経験談を募集しています

文:感染症ニュース取材班
感染症ニュース一覧
予防接種における間違いを防ぐために

注意してほしい感染症

2021年6月期

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
RSウイルス感染症
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)
咽頭結膜熱
手足口病

監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

過去5年間の同時期との比較

インフルエンザ
咽頭結膜熱
溶連菌感染症
感染性胃腸炎
水痘
手足口病
伝染性紅斑
突発性発しん
百日咳
ヘルパンギーナ
流行性耳下腺炎
急性出血性結膜炎
流行性角結膜炎
マイコプラズマ肺炎
情報元:IDWR2021年第21週(2021年5月24日〜2021年5月30日)

流行の様子

新型コロナウイルス感染症(COVID-19) RSウイルス感染症 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 咽頭結膜熱 手足口病
 

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)

高齢者へのワクチン接種が本格的に開始されましたが、流行の中心は、まだワクチンを接種していない20〜30代であり、ただちに流行を止めるということはできません。また、ワクチンを接種したからといって、必ずしも感染しないわけではなく、ワクチンを接種した人も、引き続き感染対策を続けましょう。
ワクチンは自分や周りの人を守るだけではありません。多くの人がワクチンを接種することで集団免疫が得られ、社会全体を守ることにつながります。
安心して社会経済活動を循環させられる日が来るまで、今しばらく時間がかかると思いますが、それまでは、引き続きマスクの着用や3密の回避など、みなさんにできる感染対策を徹底しましょう。
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

RSウイルス感染症

報告数
北海道
111
青森
40
岩手
54
宮城
136
秋田
93
山形
148
福島
36
茨城
68
栃木
96
群馬
20
埼玉
41
千葉
51
東京
368
神奈川
333
新潟
11
富山
206
石川
235
福井
158
山梨
13
長野
2
岐阜
248
静岡
465
愛知
690
三重
167
滋賀
71
京都
194
大阪
976
兵庫
373
奈良
362
和歌山
98
鳥取
0
島根
7
岡山
67
広島
94
山口
508
徳島
10
香川
17
愛媛
21
高知
39
福岡
569
佐賀
67
長崎
96
熊本
135
大分
186
宮崎
130
鹿児島
4
沖縄
4
例年の流行時期とは異なりますが、これから患者報告数が増え、流行状態となる可能性があります。国立感染症研究所が発表している2021年第19週(5/10〜5/16)の患者報告数によると、九州や大阪など西日本を中心に、富山・石川など北陸地方でも患者報告数が増えており、今後隣県でも拡がる恐れがあります。特に人口が多い地域で感染が拡がると、及ぼす影響が大きいため、患者発生動向に注意してください。
RSウイルス感染症は特に1歳未満の乳児が感染すると重症化しやすいです。主な症状は発熱や咳で、新型コロナウイルス感染症と似ています。 感染経路は飛沫感染や接触感染です。手洗いと消毒による手指衛生のほか、マスクを着用して子どもに接するなど、予防を徹底しましょう。
情報元:IDWR2021年第21週(2021年5月24日〜2021年5月30日)
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症) は小児の集団生活で気をつけてほしい感染症です。例年6〜7月が流行の中心となっているため、感染状況の推移に注意が必要です。
感染すると、2〜5日の潜伏期間の後に発症し、突然38度以上の発熱、全身の倦怠感、喉の痛みなどが現れ、しばしば嘔吐を伴います。また、舌にイチゴのようなぶつぶつができる「イチゴ舌」の症状が現れます。
主な感染経路は、咳やくしゃみなどによる飛沫感染と、細菌が付着した手で口や鼻に触れることによる接触感染です。子ども同士の接触頻度が高い保育園や小学校などで感染が拡がるケースが多いです。また、家庭内においても兄弟間(姉妹間)で感染することもあります。
感染の予防には、手洗い、うがい、咳エチケットなどが有効です。
情報元:IDWR2021年第21週(2021年5月24日〜2021年5月30日)
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

咽頭結膜熱

咽頭結膜熱は、別名プール熱とも呼ばれる、急性ウイルス性感染症で、春から夏にかけて流行します。昨年に比べると今年は、例年の流行水準に近いため、今後の患者報告数の推移には注意が必要です。
発熱、咽頭炎、結膜炎の3つが主な症状です。通常感染してからの潜伏期間は5〜7日。症状がある期間は3〜5日といわれています。
感染経路は、主に接触感染です。原因となるアデノウイルスは感染力が強く、直接接触だけではなく、タオル、ドアの取っ手、階段やエスカレーターの手すりなど、不特定多数の人が触る物を介した間接接触でも感染が拡がります。
感染対策として、最も重要なことは手指の衛生であり、流水・石鹸による手洗いが最も効果的です。
情報元:IDWR2021年第21週(2021年5月24日〜2021年5月30日)
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

手足口病

7月の流行のピークに向け、これから患者報告数が増加してくる可能性があります。昨年は患者報告数が非常に少ない状況でしたが、今年は昨年の水準を超えていることから、今後の患者発生動向に注意が必要です。 手足口病は、エンテロウイルスなどを病原体とする感染症で、流行は夏に集中しています。3日から5日の潜伏期間の後に発症し、口の粘膜・手のひら・足の甲や裏などに、2〜3ミリの水疱性の発疹が現れます。 手足口病の感染経路としては飛沫感染、接触感染、糞口感染があげられます。保育園や幼稚園などの乳幼児施設における流行時の感染予防は、手洗いの励行と排泄物の適正な処理が基本となります。
情報元:IDWR2021年第21週(2021年5月24日〜2021年5月30日)
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
びせいぶつ芸能社
風疹ゼロプロジェクト
「水ぼうそう・帯状疱疹」ホントのところ

予防接種トピックス

感染症発生動向調査による小児科定点(約3,000か所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000か所)からの報告数に基づいたデータ解析によります。
感染症発生動向調査とは(厚生労働省ホームページより)
すこやか201 知ってアクション!感染症の予防
すこやか2019 知ってアクション!感染症の予防

予防接種スケジュール

※国立感染症研究所サイト

インフルエンザ情報

情報元:日本医師会、日本薬剤師会、日本大学薬学部、(株)EMシステムズ
3/22〜3/28(2021年第12週)のインフルエ ンザの1週間当たりの推定患者数は約330人と、前週( 約230人)よりもやや増加しました。しかし、例年の同 時期と比較して患者数が極めて少ない状態が続いているこ とに変わ・・・
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3/22〜3/28(2021年第12週)のインフルエ ンザの1週間当たりの推定患者数は約330人と、前週( 約230人)よりもやや増加しました。しかし、例年の同 時期と比較して患者数が極めて少ない状態が続いているこ とに変わりありません。今シーズンはインフルエンザが流 行する兆候はみられず、1999年に施行された感染症法 に基づく発生動向調査が始まって以来、「流行が認められ なかった初めてのシーズン」となる見通しです。 (更新:4/1) (監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長・国立感染 症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏)
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