「感染症・予防接種ナビ」は、広島テレビ放送が運営しており、厚生労働科学研究「ワクチンで予防可能な疾病のサーベイランスとワクチン効果の評価に関する研究」(研究代表者・鈴木基)の 「ワクチンの有効性、安全性、啓発に関する研究」(研究分担者・岡部信彦)の研究活動の一部に協力しています。
子育てに欠かせない「正しく信頼できる」感染症情報の発信と予防接種の啓発を、公的機関や専門医の監修と取材協力のもと、分かりやすく伝えるサイトです。
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新型コロナウイルス感染症

2019年末頃より「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)」が中国の武漢市を中心に出現し、世界中で患者数が増加しています。

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感染症ニュース

【マンガ感染症ニュース】A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)・後編

 今回は、【マンガ感染症ニュース】A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)の後編です。

 溶連菌感染症を発症した小学2年生のカナちゃんは、高熱に加え、喉の痛みや頭痛も出ていて…。

【マンガ感染症ニュース】A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)・後編を見る(https://kansensho.jp/loc/article.html?id=CO00000004)

例年、5月以降に患者報告数が増え始める

 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)は、春から初夏、および冬季に患者報告数が増える傾向にあります。

 保育所や幼稚園の年長さんを含む、学童の集団生活で流行しやすい感染症です。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)とは

 感染すると、2〜5日の潜伏期間の後に発症し、突然38度以上の発熱、全身の倦怠感、喉の痛みなどが現れ、しばしば嘔吐を伴います。また、舌にイチゴのようなぶつぶつができる「イチゴ舌」の症状が現れます。まれに重症化し、全身に赤い発疹が広がる「猩紅熱(しょうこうねつ)」になることがあります。発熱や咽頭痛など、新型コロナウイルス感染症の症状と似ており区別がつきにくいため、症状が疑われる場合はかかりつけ医に相談の上、受診しましょう。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)と分かるポイント

 感染症専門医の大阪府済生会中津病院の安井良則医師によると、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)と判別するポイントとして、【1】保育所や幼稚園、学校などで流行しているか【2】診察の結果、舌に白苔が付いていることなどがあげられます。診断されたら、適切な抗菌薬が処方されます。

 治療方法は、薬の種類により期間が異なりますが、適切な抗菌薬を処方された期間、途中で症状が良くなっても全部飲み切りましょう。処方された薬を途中でやめてしまうと、合併症で糸球体腎炎にかかるおそれがあり、症状がなかなか良くなりません。糸球体腎炎になると、尿タンパクが出て腎機能が低下し、症状がぶり返して再度熱が出ることがあります。

皆さまからの経験談を募集しています

 「感染症・予防接種ナビ」では、皆さまからの感染症経験談を募集しています。

 頂いた経験談は、研究目的として感染症の専門機関へ提出させていただく場合がございます。

画:桜月彩乃 ©広島テレビ
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
感染症ニュース一覧
予防接種における間違いを防ぐために

注意してほしい感染症

2022年5月期

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
咽頭結膜熱
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)
手足口病
梅毒

監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

過去5年間の同時期との比較

インフルエンザ
咽頭結膜熱
溶連菌感染症
感染性胃腸炎
水痘
手足口病
伝染性紅斑
突発性発しん
百日咳
ヘルパンギーナ
流行性耳下腺炎
急性出血性結膜炎
流行性角結膜炎
マイコプラズマ肺炎
情報元:IDWR2022年第18週(2022年5月2日〜2022年5月8日)

流行の様子

新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 咽頭結膜熱 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 手足口病 梅毒
 

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)

新型コロナはBA.2(オミクロン株の別系統)に置き換わりが進んでおり、感染力が強いということから、今一度、感染対策をしっかりすることが大切です。人と会話するときはマスクの着用、屋内では部屋の換気をこまめにしましょう。感染を予防するために、この二つは徹底してください。高齢者は特にワクチン接種で重症化を防げるので、まだ接種していない人を含め、接種してほしいです。若い人でも、高齢者に接する機会がある人はワクチン接種をおすすめします。今後、ゴールデンウィークで帰省や旅行といった、人の移動が増えることが予想されます。軽度の発熱、倦怠感など少しでも体調が悪ければ外出を控えるとともに、自治体等の方針に従って受診や検査をしましょう。オミクロン株の感染力は強く、年齢に関係なく全ての年代で感染がみられています。ワクチン接種をした上で、マスク着用や部屋のこまめな換気といった基本的な感染対策を続けていきましょう。
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

咽頭結膜熱

咽頭結膜熱は、例年5月から患者報告数が増え始める感染症です。典型的な症状は発熱、咽頭痛、結膜炎です。発熱は5日間ほど続くことがあります。眼の症状は一般的に片方から始まり、その後、他方に症状があらわれます。高熱が続くことから、新型コロナウイルス感染症とも間違えやすい症状です。吐き気、強い頭痛、せきが激しい時は早めに医療機関に相談してください。感染経路は、主に接触感染と飛沫感染です。原因となるアデノウイルスの感染力は強力で、直接接触だけではなくタオル、ドアの取っ手、階段やエスカレーターの手すり、エレベーターのボタン等の不特定多数の人が触る物品を介した間接的な接触でも、感染が広がります。特異的な治療方法はなく、対症療法が中心となります。眼の症状が強い時には、眼科的治療が必要となることもあります。
予防方法は、流水・石鹸による手洗いとマスクの着用です。物品を介した間接的な接触でも感染するため、しっかりと手を洗うことを心がけてください。
情報元:IDWR2022年第18週(2022年5月2日〜2022年5月8日)
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症) は、例年春に患者報告数が増え始めます。保育所や幼稚園の年長を含め、学童を中心に広がります。学校などでの集団生活や、きょうだい間での接触を通じて感染が広がるので、注意しましょう。
感染すると、2〜5日の潜伏期間の後に発症し、突然38度以上の発熱、全身の倦怠感、喉の痛みなどが現れ、しばしば嘔吐を伴います。また、舌にイチゴのようなぶつぶつができる「イチゴ舌」の症状が現れます。まれに重症化し、全身に赤い発疹が広がる「猩紅熱(しょうこうねつ)」になることがあります。発熱や咽頭痛など、新型コロナの症状と似ており区別がつきにくいため、症状が疑われる場合は速やかにかかりつけ医を受診しましょう。主な感染経路は、咳やくしゃみなどによる飛沫感染と、細菌が付着した手で口や鼻に触れることによる接触感染です。感染の予防には手洗い、咳エチケットなどが有効です。
情報元:IDWR2022年第18週(2022年5月2日〜2022年5月8日)
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

手足口病

例年、手足口病の流行は7月下旬にピークを迎えます。しかし昨年は、国立感染症研究所のIDWR週報データによると、第33週(8/16〜22)から報告数が増え始め、九州地方を中心として患者報告数が多くみられました。年齢別では、2021年の第1週(1/4〜10)から第43週(10/25〜31)までの累積患者報告数をみると、1歳が44.7%、2歳が25.2%であり、例年と同様に1歳と2歳が大半を占めています。
手足口病はエンテロウイルスなどを病原体とする感染症で、流行は夏季に集中しています。3日〜5日の潜伏期間の後に発症し、口の粘膜・手のひら・足の甲や裏などに、2〜3ミリの水疱性の発疹が現れます。手足口病の感染経路としては飛沫感染、接触感染、糞口感染があげられます。保育所や幼稚園などの集団生活では、感染予防として流水・石けんを用いた手洗いの励行と、排泄物は適切に処理をしましょう。
一方で、子どもがウイルス感染し、その後に看病にあたった大人が手足口病に感染し発症する例もみられます。職場では感染対策としてマスクを着用し、こまめに石けんを用いて手洗いを行うようにしてください。
情報元:IDWR2022年第18週(2022年5月2日〜2022年5月8日)
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

梅毒

梅毒の患者報告数は、昨年は過去10年で最多の患者報告数でした。今年に入り、昨年同時期を上回る患者報告数となっており、21世紀に入ってから最多となる可能性があります。今後の発生動向に注意が必要です。特に、関東での患者報告数が多くあがっています。梅毒は年代問わず広がっている感染症ですので、正しい知識をもち、少しでも心当たりがある場合は皮膚科を受診しましょう。
梅毒は、性的な接触(他人の粘膜や皮膚と直接接触すること)などによってうつる感染症です。原因は梅毒トレポネーマという病原菌で、病名は症状にみられる赤い発疹が楊梅(ヤマモモ)に似ていることに由来します。感染すると全身に様々な症状が出ます。
早期の薬物治療で完治が可能です。検査や治療が遅れたり、治療せずに放置したりすると、長期間の経過で脳や心臓に重大な合併症を起こすことがあります。時に無症状になりながら進行するため、治ったことを確認しないで途中で治療をやめてしまわないようにすることが重要です。また完治しても、感染を繰り返すことがあり、再感染の予防が必要です。
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
びせいぶつ芸能社
風疹ゼロプロジェクト
「水ぼうそう・帯状疱疹」ホントのところ

予防接種トピックス

感染症発生動向調査による小児科定点(約3,000か所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000か所)からの報告数に基づいたデータ解析によります。
感染症発生動向調査とは(厚生労働省ホームページより)
すこやか201 知ってアクション!感染症の予防
すこやか2019 知ってアクション!感染症の予防

予防接種スケジュール

※国立感染症研究所サイト

インフルエンザ情報

情報元:日本医師会、日本薬剤師会、日本大学薬学部、(株)EMシステムズ
国立感染症研究所の2022年第14週のIDWR速報デ ータによると、全国のインフルエンザ定点医療機関から報 告された患者報告数は、約16人です。今シーズンは、こ れまでのところ昨年に引き続き、インフルエンザの患者報 告数が少・・・
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国立感染症研究所の2022年第14週のIDWR速報デ ータによると、全国のインフルエンザ定点医療機関から報 告された患者報告数は、約16人です。今シーズンは、こ れまでのところ昨年に引き続き、インフルエンザの患者報 告数が少ない状況です。昨年は、インフルエンザが流行す る兆候はみられず、感染症発生動向調査が始まって以来、 「流行が認められなかった初めてのシーズン」となりまし た。2年連続で、冬季にインフルエンザの患者報告数が少 ないという近年にはない状況ですが、今後なんらかの影響 があるのでしょうか。感染症専門医で、大阪府済生会中津 病院に勤務する安井良則医師によると、インフルエンザに かかっていなかった人が2年連続いるということは、感受 性者(感染する可能性のある人)が蓄積している状況とい えます。次のインフルエンザの流行時には、大きな流行に なる可能性も考えられますので、注意が必要です。
■情報元:感染症・予防接種ナビ ■更新:4/20
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