感染症ニュース

【感染症ニュース】インフルエンザ 推定患者数は2週連続して減少。今後も減少傾向が継続していく可能性が高い

 2020/2/3〜2/9(2020年第6週)の1週間当たりの推定患者数は約302,000人となり、前週に引き続いて減少しました。週明けの月曜日(2/10)の推定患者数は約64,000人と、前週の休日明け(2/3)の値(約78,000人)よりも減少しており、今後も減少が続いていくものと予想されます。

年齢群別情報

 2019/9/2〜9/8(2019年第36週)から2020/2/3〜2/9(2020年第6週)での累積の推定患者数は約6,252,000人であり、2019年10月1日現在の人口統計を元にした累積り患率は4.96%でした。年齢群別での累積り患率は5〜9歳(22.43%)、10〜14歳(15.56%)、0〜4歳(12.28%)、15〜19歳(5.52%)、40〜49歳(5.29%)、30〜39歳(5.28%)、20〜29歳(3.58%)、50〜59歳(3.36%)の順となっています。

ウイルスの型

 国立感染症研究所感染症疫学センターの病原微生物情報(https://www.niid.go.jp/niid/ja/iasr.html )によると、今シーズンこれまでのインフルエンザ患者由来検体から検出されたインフルエンザウイルス3,035検体解析)は、A/H1pdm が94.0%と最多であり、次いでB型3.2%、A/H3(A香港)亜型2.8%となっています。

 2/3〜2/9(2020年第6週)のインフルエンザの推定患者数は2週連続して減少しました。今後も減少傾向が続いていく可能性が高いと予想されます。ただ、まだインフルエンザの流行は継続しており、今後ともインフルエンザの患者発生状況には注意が必要です。

監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
感染症ニュース一覧
予防接種における間違いを防ぐために

注意してほしい感染症

2020年2月期

インフルエンザ(季節性)
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)
ロタウイルス感染症
新型コロナウイルス感染症

監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

過去5年間の同時期との比較

インフルエンザ
咽頭結膜熱
溶連菌感染症
感染性胃腸炎
水痘
手足口病
伝染性紅斑
突発性発しん
百日咳
ヘルパンギーナ
流行性耳下腺炎
急性出血性結膜炎
流行性角結膜炎
マイコプラズマ肺炎
情報元:IDWR2020年第5週(2020年1月27日〜2020年2月2日)

流行の様子

インフルエンザ(季節性) A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 ロタウイルス感染症 新型コロナウイルス感染症
 

インフルエンザ(季節性)

1〜4日間の潜伏期間を経て、突然に発熱(38℃以上の高熱)、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛・関節痛などが出現し、鼻水・咳などの呼吸器症状がこれに続きます。通常は1週間前後の経過で軽快しますが、いわゆる「かぜ」と比べて全身症状が強いのが特徴です。主な感染経路は、くしゃみ、咳、会話等で口から発する飛沫による飛沫感染です。他に接触感染もあるといわれています。
インフルエンザの予防には、予防接種を受けることが有効です。予防接種を受けることで、発症率、重症化率の低減につながると言われています。インフルエンザの感染対策とてしては、飛沫感染対策として、咳エチケット。接触感染対策としての手洗いの徹底が重要であると考えられますが、たとえインフルエンザウイルスに感染しても、全く無症状の不顕性感染例や臨床的にはインフルエンザとは診断し難い軽症例が存在します。これらのことから、特にヒト―ヒト間の距離が短く、濃厚な接触機会の多い学校、幼稚園、保育園等の小児の集団生活施設では、インフルエンザの集団発生をコントロールすることは、困難であると思われます。
情報元:日本医師会、日本薬剤師会、日本大学薬学部、(株)EMシステムズ
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

溶連菌感染症の症状が疑われる場合は、速やかにかかりつけ医を受診しましょう。溶連菌感染症と診断され、抗菌薬が処方された場合は、医師の指示に従うことが重要です。途中で抗菌薬をやめた場合、病気の再燃や糸球体腎炎などの合併症を来すことが知られています。
溶連菌感染症は、学童期の小児に最も多く、3歳以下や成人では典型的な症状が現れることは少ないといわれています。症状としては2〜5日の潜伏期間を経て、38度以上の発熱と全身倦怠感、のどの痛みによって発症し、しばしばおう吐を伴います。
また、舌にイチゴのようなぶつぶつができる「イチゴ舌」の症状が現れます。まれに重症化し、全身に赤い発しんが広がる「猩紅熱(しょうこうねつ)」になることがあります。また、十分な抗菌薬の投与による治療をおこなわないと、リウマチ熱や急性糸球体腎炎などを引き起こすことが知られています。
主な感染経路は、発症者もしくは保菌者(特に鼻咽頭部に保菌している者)由来の飛沫による飛沫感染と濃厚な直接接触による接触感染です。物品を介した間接接触による感染は稀とされていますが、患者もしくは保菌者由来の口腔もしくは鼻腔由来の体液が明らかに付着している物品では注意が必要です。発症者に対しては、適切な抗菌薬による治療が開始されてから48時間が経過するまでは学校、幼稚園、保育園での集団生活は許可すべきではないとされています。
情報元:IDWR2020年第5週(2020年1月27日〜2020年2月2日)
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

ロタウイルス感染症

ほとんどすべての子どもが4〜5歳までに感染します。初感染であれば新生児期を除いて不顕性感染(感染していながら臨床的に確認しうる症状を示さず健康にみえる状態)はまれです。生後6か月以降2歳未満の時期に感染するともっとも重症化しやすいといわれており、入院治療を必要とする乳幼児下痢症の35〜52%がロタウイルスによるものです。
かかりやすいのは乳幼児で、特に1歳児に多く、年齢が上がるにつれだんだんと減っていきます。脱水などのために入院治療が必要となるのはほとんどが就学前(6歳以下)の乳幼児で、2歳未満児(ただし、3か月以上)が過半数を占めます。生涯をとおしてロタウイルス感染は繰り返し起こりますが、一般に年長児や成人は不顕性感染となります。
従来、12〜1月に流行し、冬季下痢症と呼ばれてきましたが、最近の日本での流行のピークは3〜5月となっています。初冬(11月〜1月)に流行するノロウイルス感染症とれ替わるようにロタウイルスの流行がみられ、ウイルス性胃腸炎として二峰性のピークを示すことが最近の日本での流行の特徴です。

情報元:日本学校保健会
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

新型コロナウイルス感染症

 中国国内において新型コロナウイルス感染症の流行拡大が続いています。日本国内においても、主に武漢への滞在歴・渡航歴がある人を中心に、患者発生が見られています。1月28日、日本政府は新型コロナウイルス感染症を「指定感染症」と定めることに決定しました。
 現在、様々な情報発信・報道が行われていますが、新型コロナウイルス感染症の感染経路は、飛沫感染および接触感染です。その対策として最も重要なことは、咳エチケットと手洗いやアルコールなどによる手指衛生を徹底することです。過剰に心配することなく、これらの基本的な対策をしっかりと行うことが大切です。
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
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「水ぼうそう・帯状疱疹」ホントのところ

予防接種トピックス

感染症発生動向調査による小児科定点(約3,000か所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000か所)からの報告数に基づいたデータ解析によります。
感染症発生動向調査とは(厚生労働省ホームページより)
すこやか201 知ってアクション!感染症の予防
すこやか2019 知ってアクション!感染症の予防

予防接種スケジュール

※国立感染症研究所サイト

インフルエンザ情報

情報元:日本医師会、日本薬剤師会、日本大学薬学部、(株)EMシステムズ
インフルエンザ 推定患者数は2週連続して減少。今後も 減少傾向が継続していく可能性が高い (更新:2020/2/13) インフルエンザの1週間当たりの推定患者数は約30万2 千人となり、前週に引き続いて減少しました。週明けの・・・
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インフルエンザ 推定患者数は2週連続して減少。今後も 減少傾向が継続していく可能性が高い (更新:2020/2/13) インフルエンザの1週間当たりの推定患者数は約30万2 千人となり、前週に引き続いて減少しました。週明けの月 曜日の推定患者数は約6万4千人と、前週よりも減少して おり、今後も減少が続いていくものと予想されます。 (監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長・国立感染 症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏)
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