「感染症・予防接種ナビ」は、広島テレビ放送が運営しており、厚生労働科学研究「ワクチンで予防可能な疾病のサーベイランスとワクチン効果の評価に関する研究」(研究代表者・鈴木基)の 「ワクチンの有効性、安全性、啓発に関する研究」(研究分担者・岡部信彦)の研究活動の一部に協力しています。
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新型コロナウイルス感染症

2019年末頃より「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)」が中国の武漢市を中心に出現し、世界中で患者数が増加しています。

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感染症ニュース

【感染症ニュース】のどの痛みや発熱症状だけでなく味覚・嗅覚障害も 33歳医療従事者を取材 新型コロナ増で病院は診療制限 家庭内感染で出勤できない職員も

 新型コロナウイルスの新規感染者の増加に伴い、医療従事者への感染も広がっています。

 中には、病院内でのクラスター発生により、病棟自体が閉鎖されるケースもあるとのことです。

 取材した都内在住の33歳女性は、新型コロナ患者を受け入れる病院に勤務していますが、勤務先は、医療従事者の出勤停止の影響で、診療の制限を余儀なくされているとの事です。

夫に症状 すぐに出勤調整

 7/31 夫が前日にのどの痛みを訴えはじめました。

 同居家族の感染が疑われるケースであったため、勤務先にすぐに連絡。

 職場では、同居家族などの「感染が疑われる場合」は、出勤を停止するルールですので、すぐに勤務の調整を始めました。

 7月中旬頃からは、普段に輪をかけた職場の慌ただしさとなっていたことが脳裏に浮かび、申し訳ない気持ちになりました。

 世の中でも、これだけ陽性者の方が増えている訳ですから、私の勤務先の職員・医療従事者の中にも、感染してしまった人、濃厚接触、家族に陽性者が出たため出勤できない方が増えています。

 慌ただしいのは、新型コロナ病棟だけではありません。

 人手が足りないため、どの病棟も毎日、目が回るような忙しさです。

 現在、緊急性のないオペは延期していますし、外来も規模を縮小。

 救急外来も、診療制限をかけなければならない状態です。

 現在、稼働できる医療従事者の数は、感染者数の増加に伴って、第6波以前と比べかなり減っています。

夫妻で陽性

 8/1 私が出勤を停止し、自宅で待機している間に夫の陽性が判明しました。

 自宅待機初日となった、この日、私も、のどの痛みを感じ始め、その後、発熱しました。

 8/2 発熱外来で受診。

 当日は、発熱・のどの痛み・倦怠感・頭痛。特にのどの痛みが激しい印象でした。

 治療薬がないため、処方された咳止めと解熱剤を服用。症状は、風邪そのものです。

 8/3 この日に、私の「陽性」の判定が出ました。

 発熱も続き、くしゃみが止まりません。

 くしゃみが出るたびに、激しいのどの痛みを刺激し、ツライ時間が続きました。

 発熱については、処方された解熱剤を内服しているときは、熱が治まるのですが、解熱剤が切れると発熱する状態。

 この日が、陽性判定が出てから、一番の高熱が出て38.1℃でした。

 8/4 発熱は、のどの痛みは継続。

 声はガラガラで、発声しにくい状態でした。

 8/5 発熱が続く。食欲がないため、この日、甘酒を摂ろうとしたところ、味覚と嗅覚に、違和感を覚えました。

 嗅覚は鈍くなり、味覚に関しては、甘みが完全に分からない状態になりました。

 胡椒・ジャスミンティは味が分かりましたが、ナッツ類・ドライフルーツ、食事のうどんを口にしても、味を感じない状態でした。

 この日、鼻詰まりの状態もあったことから、味覚・嗅覚に違和感を感じたのでしょうか。

 原因については分かりません。

 8/6 発熱は治まり始めたものの、発症からこの日まで、発熱・のどの痛み・頭痛・倦怠感が続きました。

 咳は、これらの症状を感じた後で、少し遅れて症状が出てきました。

 8/8 平熱は戻ったものの、咳はまだ続いています。

 現在も、療養を続けていますが、症状はかなり落ち着いてきました。

 勤務先のルールでは、発症10日目でPCR検査を行い、陰性なら職場復帰可能です。

 家庭内感染とは言え、仲間に負担をかけてしまい、心苦しい限りです。

 陰性が確認でき次第、早く現場に戻りたいと考えています。

感染症の専門医は…

 「現在、流行中の新型コロナウイルス感染症の主な症状は、のどの痛みや発熱が挙げられますが、味覚・嗅覚障害については、まれに症状を訴える方もおり、若い女性が多い印象です。また、出勤基準を、『発症から10日間が経過すれば、出勤可能』としている会社なども多いですが、医療機関で通常勤務に戻る前に、PCR検査を行うことは、院内感染を防ぐ意味合いでも、適切な対応と考えます。」としています。

まとめ

 新型コロナウイルスの感染者の増加で、医療のひっ迫は続いています。

 お盆休みに入り、帰省中に会食などを予定している方も多いと思いますが、感染リスクの高い行動については、控えるようにしてください。

 お休み中は、気の緩みから、感染対策がおろそかになる場合があります。

 これ以上、医療をひっ迫させないよう、マスクの適切な着用、こまめな換気、手洗いなどを心がけ、一人一人が感染から身を守り、広げないための行動を意識するようにしてください。

取材
大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
感染症ニュース一覧
予防接種における間違いを防ぐために

注意してほしい感染症

2022年8月期

新型コロナウイルス感染症
RSウイルス感染症
手足口病・ヘルパンギーナ
腸管出血性大腸菌感染症
梅毒
インフルエンザ

監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

過去5年間の同時期との比較

インフルエンザ
咽頭結膜熱
溶連菌感染症
感染性胃腸炎
水痘
手足口病
伝染性紅斑
突発性発しん
百日咳
ヘルパンギーナ
流行性耳下腺炎
急性出血性結膜炎
流行性角結膜炎
マイコプラズマ肺炎
情報元:IDWR2022年第31週(2022年8月1日〜2022年8月7日)

流行の様子

新型コロナウイルス感染症(COVID-19) RSウイルス感染症 手足口病 腸管出血性大腸菌感染症 梅毒 インフルエンザ
 

梅毒

梅毒は、性的な接触(他人の粘膜や皮膚と直接接触すること)などによってうつる感染症です。原因は梅毒トレポネーマという病原菌で、病名は症状にみられる赤い発疹が楊梅(ヤマモモ)に似ていることに由来します。
感染すると全身に様々な症状が出ます。
性別関係なく、患者報告数が増えています。特に女性では、梅毒に感染したと気づかないまま妊娠して、先天梅毒の赤ちゃんが生まれる可能性があるので注意が必要です。妊娠中でも治療は可能です。
ほとんどの産婦人科では、妊婦健診の際に血液検査してもらえます。妊娠したら必ず梅毒の検査を受けましょう。
早期の薬物治療で完治が可能です。検査や治療が遅れたり、治療せずに放置したりすると、長期間の経過で脳や心臓に重大な合併症を起こすことがあります。
時に無症状になりながら進行するため、治ったことを確認しないで途中で治療をやめてしまわないようにすることが重要です。また完治しても、感染を繰り返すことがあり、再感染の予防が必要です。
広島・東京・大阪・福岡など、大都市で流行しています。
感染が広がりをみせている地域の方は、特に注意が必要です。
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

インフルエンザ

2022年7月に入り、大阪府の全域で、患者の報告があがり始めています。
インフルエンザの予防には、予防接種を受けることが有効です。ここ2年ほど、インフルエンザの流行がみられず、乳幼児が初めて感染すると重症化しやすいことから、予防接種を受けることで発病率、重症化の低減につながると言われています。
予防接種を受けてから、抗体ができるまで約2週間かかり、効果は約5か月間持続しますので、流行前に早めに接種することを、おすすめします。
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)

新型コロナは8月上旬には、BA.5(オミクロン株の別系統)に置き換わると国立感染症研究所が予測しています。
従来株と比較し、感染力が強いと言われていることから、マスクの着用、手指衛生、こまめな換気といった基本的な感染対策をしっかりすることが大切です。
夏場は、特に、換気がおろそかになるケースもあり、注意が必要です。 一方、専門家会議ではマスクの着用について「屋外で周囲の人と距離が十分に確保できるような場面であったり、屋外で周囲との距離が十分に取れない場面でも、周囲で会話が少ない(又はほとんどない)ようであれば、これまでどおり、マスク着用は必ずしも必要ないが、屋外でも人混みでは適宜着用することが必要です。
また、未就学児についてはマスク着用を一律には求めず、無理に着用させないこと等について、周知内容をより明確にした上で、幅広く周知・徹底を行っていくことが必要」との見解を示しています。
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

RSウイルス感染症

報告数
北海道
198
青森
13
岩手
12
宮城
35
秋田
39
山形
31
福島
37
茨城
36
栃木
96
群馬
33
埼玉
273
千葉
214
東京
435
神奈川
413
新潟
12
富山
18
石川
47
福井
30
山梨
17
長野
22
岐阜
212
静岡
111
愛知
477
三重
376
滋賀
98
京都
318
大阪
1171
兵庫
683
奈良
182
和歌山
73
鳥取
37
島根
52
岡山
96
広島
249
山口
126
徳島
38
香川
41
愛媛
144
高知
36
福岡
349
佐賀
47
長崎
14
熊本
10
大分
161
宮崎
34
鹿児島
28
沖縄
18
RSウイルス感染症は、病原体であるRSウイルスによっておこる呼吸器感染症です。潜伏期間は2〜8日、一般的には4〜6日で発症します。
特徴的な症状である熱や咳は、新型コロナウイルス感染症と似ており、見分けがつきにくいです。
多くの場合は軽い症状ですみますが、重い場合には咳がひどくなり、呼吸が苦しくなるなどの症状が出ることがあります。
RSウイルス感染症は乳幼児に注意してほしい感染症で、特に1歳未満の乳児が感染すると重症化しやすいです。
お子さんに発熱や呼吸器症状がみられる場合は、かかりつけ医に相談してください。
感染経路は、飛沫感染や接触感染です。ワクチンはまだ実用化されていないため、手洗い、うがい、マスクの着用を徹底しましょう。 家族以外にも保育士など、乳幼児と接する機会がある人は特に注意が必要です。
情報元:IDWR2022年第31週(2022年8月1日〜2022年8月7日)
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

手足口病

手足口病は、エンテロウイルスなどを病原体とする感染症で、流行は夏に集中しています。
3日から5日の潜伏期間の後に発症し、口の粘膜・手のひら・足の甲や裏などに、2〜3ミリの水疱性の発疹が現れます。
手足口病の感染経路としては飛沫感染、接触感染、糞口感染があげられます。保育園や幼稚園などの乳幼児施設における流行時の感染予防は、手洗いの励行と排泄物の適正な処理が基本となります。
同じウイルス属のヘルパンギーナも、例年、5月頃より増え始め、7月頃にピークを迎えます。
喉からウイルスが排出されるため、咳をしたときのしぶきにより感染します。感染者との密接な接触を避けることや、流行時にうがいや手指の消毒を励行することが大切です。
情報元:IDWR2022年第31週(2022年8月1日〜2022年8月7日)
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

腸管出血性大腸菌感染症

腸管出血性大腸菌は、ウシ、ヤギ、ヒツジなどのひづめが二つに分かれているもの(偶蹄目)の腸管にすんでいる菌です。感染力が強いので、接触感染する可能性もあります。ふれあい動物園などで、ヤギやヒツジに餌やりをした後は、必ず手を洗いましょう。
感染すると3〜5日間の潜伏期間を経て、激しい腹痛を伴う頻回の水様性の下痢が起こり、その後、血便が出るケースもあります(出血性大腸炎)。また、発病者の6〜9%では、下痢などの最初の症状が出てから5〜13日後に溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症などの重篤な合併症をきたすことが知られています。
主な感染経路は飲食物を介した経口感染であり、菌に汚染された飲食物を摂取することや、患者の糞便に含まれる大腸菌が直接または間接的に口から入ることによって感染します。腸管出血性大腸菌は、中心部まで75℃で1分間以上加熱することで死滅するので、食事の際はしっかりと加熱することが基本です。肉の生食や、生焼けで食べることは避けましょう。またバーベキューや焼肉などでは、生肉を扱った箸やトングなどは生食用のものと使い分けましょう。
また、ふれあい動物園などで動物を触ったあとは、手指を清潔にすることを心がけてください。
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
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「水ぼうそう・帯状疱疹」ホントのところ

予防接種トピックス

感染症発生動向調査による小児科定点(約3,000か所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000か所)からの報告数に基づいたデータ解析によります。
感染症発生動向調査とは(厚生労働省ホームページより)
すこやか201 知ってアクション!感染症の予防
すこやか2019 知ってアクション!感染症の予防

予防接種スケジュール

※国立感染症研究所サイト

インフルエンザ情報

情報元:日本医師会、日本薬剤師会、日本大学薬学部、(株)EMシステムズ
インフルエンザ患者報告数 大阪府全域で増加 大阪府でインフルエンザ患者の報告があがっています。大 阪府感染症情報センターが公表した、感染症発生動向調査 週報(速報)によると、2022年第29週(大阪府イ ンフルエンザ定点30・・・
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インフルエンザ患者報告数 大阪府全域で増加 大阪府でインフルエンザ患者の報告があがっています。大 阪府感染症情報センターが公表した、感染症発生動向調査 週報(速報)によると、2022年第29週(大阪府イ ンフルエンザ定点300医療機関からの疾患報告7月18 日〜7月24日)のインフルエンザの患者報告数は、先週 と比べ39%増の104例の報告がありました。報告例の うち、56.7%が10歳から29歳だったとのことです 大阪府感染症情報センターは、「大阪府の東部・南部や大 阪市などで、インフルエンザ患者の報告がされています。 この季節での報告は、過去にみられない状況です。今後、 持続的に報告数が伸びてくるようであれば、注意が必要で す」としています。
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