感染症ニュース

ロタウイルス感染症 4月の流行に

 ロタウイルスの患者数は2月から増加し始めましたが、例年4月は、後半に増加傾向を示し、場合によっては、流行のピークとなることがあります。5月まで流行が続くと思われますので、乳幼児の育児にかかわっている方は特に注意が必要です。

地域別情報

 4/2〜4/8(第14週)の速報データによる、定点当たり報告数、多い順
 ・福井県
 ・岐阜県
 ・広島県
 ・山口県
 ・愛知県

感染経路

 感染は糞口感染で、主な感染経路は間接接触もしくは直接接触による感染です。また、半数近くに気道症状がみられることや、罹患率の高さから気道感染(飛沫感染)の可能性も考えられます。

症状

 おう吐、下痢、発熱の3つが主な特徴です。

 潜伏期間はおよそ2日で、典型例では病初期におう吐と発熱がみられ、続いて下痢が始まります。

・おう吐…特徴的症状で、突然起こり、これを契機に医療機関を訪れるケースが多く見られます。通常、おう吐は発症1〜2日目にみられ、3日目以降少なくなります。経過中の総おう吐回数は乳幼児では5〜6回を超えることも多くあります。

・発熱…2日を超えることは少なく、多くが半日〜1日です。最高体温は40.2℃に達することもあり、39.1℃以上が14%に、38.0℃以上が65%にみられます。

・下痢…水様性から泥状です。罹患児の半数近くにみられる白色〜黄白色便が特徴的です。

治療

 特異的な抗ウイルス療法はありません。対症療法が中心となり、おう吐や下痢に伴う脱水や電解質異常に対して経口または経静脈的に補液が行われます。

予防

 予防には、任意予防接種としてロタウイルスワクチンがあります。

 ロタウイルスワクチンは、1価ロタウイルスワクチンと5価ロタウイルスワクチンの2種類が日本国内において認可されています。

監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
感染症ニュース一覧
予防接種における間違いを防ぐために

注意してほしい感染症

2018年4月期

ロタウイルス感染症
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)
咽頭結膜熱
インフルエンザ

監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

過去5年間の同時期との比較

インフルエンザ
咽頭結膜熱
溶連菌感染症
感染性胃腸炎
水痘
手足口病
伝染性紅斑
突発性発しん
百日咳
ヘルパンギーナ
流行性耳下腺炎
急性出血性結膜炎
流行性角結膜炎
マイコプラズマ肺炎
情報元:IDWR2018年第14週(2018年4月2日〜2018年4月8日)

流行の様子

ロタウイルス感染症 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 咽頭結膜熱 インフルエンザ(季節性)
 

ロタウイルス感染症

ほとんどすべての子どもが4〜5歳までに感染します。初感染であれば新生児期を除いて不顕性感染(感染していながら臨床的に確認しうる症状を示さず健康にみえる状態)はまれです。生後6か月以降2歳未満の時期に感染するともっとも重症化しやすいといわれており、入院治療を必要とする乳幼児下痢症の35〜52%がロタウイルスによるものです。
かかりやすいのは乳幼児で、特に1歳児に多く、年齢が上がるにつれだんだんと減っていきます。脱水などのために入院治療が必要となるのはほとんどが就学前(6歳以下)の乳幼児で、2歳未満児(ただし、3か月以上)が過半数を占めます。生涯をとおしてロタウイルス感染は繰り返し起こりますが、一般に年長児や成人は不顕性感染となります。

情報元:日本学校保健会
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

溶連菌感染症は、子どもがかかりやすく、発疹が出る感染症です。主な感染経路は、発症者もしくは保菌者(特に鼻咽頭部に保菌している者)由来の飛沫による飛沫感染と濃厚な直接接触による接触感染です。物品を介した間接接触による感染はまれですが、患者、保菌者由来の口腔、もしくは鼻腔由来の体液が明らかに付着している物品では注意が必要です。予防のためのワクチンはまだ実用化されていません。予防には、手洗い、咳エチケットなどが有効です。
情報元:IDWR2018年第14週(2018年4月2日〜2018年4月8日)
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

咽頭結膜熱

咽頭結膜熱は、別名プール熱とも呼ばれています。春から夏にかけて流行する感染症です。発熱、咽頭炎(咽頭発赤、咽頭痛)、結膜炎(結膜充血、眼痛、流涙、眼脂)の3つが主な症状です。通常感染してからの潜伏期間は5〜7日。症状がある期間は3〜5日といわれています。咽頭結膜熱の感染経路は、主に接触感染です。また、飛沫感染もあります。
原因ウイルスは、アデノウイルスで、感染力は強力です。直接接触だけではなくタオル、ドアの取っ手、階段やエスカレーターの手すり、エレベーターのボタン等の不特定多数の人が触る物品を介した間接接触でも感染が広がります。
アデノウイルスは、環境中で数日間活性を保っているため、施設やご家庭などで患者が発生している場合は、皆がよく手を触れるものを中心に消毒を行うことも重要な感染対策となります。
なお、プール熱という名前の方が一般的に知られるようになり、プールに入ったら感染してしまうなどというイメージを持っている方もいらっしゃいますが、残留塩素濃度の基準を満たしているプールの水を介して感染することはほとんどありません。
情報元:IDWR2018年第14週(2018年4月2日〜2018年4月8日)
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

インフルエンザ(季節性)

インフルエンザは、1〜4日間の潜伏期間を経て、突然に発熱(38℃以上の高熱)、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛・関節痛などが出現し、鼻水・咳などの呼吸器症状がこれに続きます。通常は1週間前後の経過で軽快しますが、いわゆる「かぜ」と比べて全身症状が強いのが特徴です。主な感染経路は、くしゃみ、咳、会話等で口から発する飛沫による飛沫感染です。他に接触感染もあるといわれています。
インフルエンザの予防には、予防接種を受けることが有効です。予防接種を受けることで、発症率、重症化率の低減につながると言われています。インフルエンザの感染対策とてしては、飛沫感染対策として、咳エチケット。接触感染対策としての手洗いの徹底が重要であると考えられます。
情報元:日本医師会、日本薬剤師会、日本大学薬学部、(株)EMシステムズ
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
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「水ぼうそう・帯状疱疹」ホントのところ

予防接種トピックス

感染症発生動向調査による小児科定点(約3,000か所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000か所)からの報告数に基づいたデータ解析によります。
感染症発生動向調査とは(厚生労働省ホームページより)
すこやか2017 知ってなっ得!感染症の予防

予防接種スケジュール

※国立感染症研究所サイト

インフルエンザ情報

情報元:日本医師会、日本薬剤師会、日本大学薬学部、(株)EMシステムズ
【インフルエンザ患者数 7週連続減少 さらに患者数は 少なくなると予想】(更新:3/28) 年齢群別での累積り患率の順… 5〜9歳(46.1%) 10〜14歳(33.1%)、 0〜4歳(25.4%) 15〜19歳(15.4%・・・
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【インフルエンザ患者数 7週連続減少 さらに患者数は 少なくなると予想】(更新:3/28) 年齢群別での累積り患率の順… 5〜9歳(46.1%) 10〜14歳(33.1%)、 0〜4歳(25.4%) 15〜19歳(15.4%)、40〜49歳(9.6%) 30〜39歳 (9.2%)、50〜59歳(8.1%) 20〜29歳 (7.6%)、60〜69歳(5.8%) 70歳以上  (4.0%) (監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長・国立感染 症研究所感染症疫学センター客員研究員安井良則)
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