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感染症・予防接種ナビは、平成28年度日本医療研究開発機構研究費(医薬品等規制調和・評価研究事業)「ワクチン接種と稀ながら発生する副反応に関する研究」(研究代表者・多屋馨子)の 「ホームページを活用した予防接種後副反応アンケート調査」(研究分担者・安井良則)の研究活動に協力しています。

感染症ニュース

RSウイルス感染症 速やかにかかりつけ医へ行くべき症状とは

 RSウイルス感染症の小児科定点からの報告数は過去最多だった前週と同じく、2週連続して1万人を超えました。今後も本格的な流行の状態が11月〜12月まで継続するものと予想されます。

 RSウイルス感染症は、乳幼児期は、重症化して、入院するケースも珍しくありません。

 また、生後1か月の新生児期でも感染して発病する可能性があります。その場合は無呼吸となる場合もあります。

 特に、乳児がいるご家庭ではRSウイルス感染症の流行時期は厳重な警戒が必要です。

 RSウイルス感染症は感染力が強く、感染しても症状が軽度である年長児や大人からの濃厚接触で乳児に感染することがあります。

 流行期間中に軽い上気道炎があり、感染している可能性がある方が乳児に接触する場合は、手洗いやマスクの装着などで乳児に感染させないように気をつけてください。

速やかにかかりつけ医へ行く症状


・息がゼイゼイと呼吸が苦しそうになる

・咳で何回も夜中に起きる

・熱が下がっても症状が改善されない

・咳込んで嘔吐してしまう

全国の概況

 感染症発生動向調査IDWR速報データによると2017年第36週(9/4〜9/10)は、全国の報告数は10,123件(前週の10,189件)でした。前週と比較すると0.55%の減少でした。

地域別情報

 報告数が最も多いのは東京都(786件)、次いで大阪府(728件)、福岡県(586件)、埼玉県(482件)、神奈川県(448件)でした。

症状

 潜伏期間は、2〜8日、典型的には4〜6日とされています。発熱、鼻汁などの上気道炎症状が数日間続き、初感染の小児の20〜30%では、その後、下気道症状があらわれると言われています。感染が下気道、とくに細気管支に及んだ場合には特徴的な病型である細気管支炎となります。

 細気管支炎は、炎症性浮腫と分泌物、脱落上皮により細気管支が狭くなるに従って、呼気性喘鳴、多呼吸、陥没呼吸などがあらわれます。痰(たん)の貯留により無気肺を起こすことも珍しくありません。心肺に基礎疾患を有する小児では、しばしば遷延化・重症化します。

 発熱は、初期症状として普通に見られますが、呼吸状態の悪化により入院が必要となったときには、体温は38℃以下や平熱となっている場合が多いです。

予防法

 RSウイルス感染症は、感染力が強い感染症です。

 感染していたとしても症状が軽い大人や年長時からの濃厚接触で生後1年ぐらいまでの乳児に感染することがあります。流行期間中に軽いかぜのような症状がある場合は、感染している可能性があります。その場合は、乳児に接触する際、手洗いやマスクの装着により乳児に感染させないように気をつけてください。

監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
感染症ニュース一覧
予防接種における間違いを防ぐために

注意してほしい感染症

2017年9月期

RSウイルス感染症
腸管出血性大腸菌感染症
手足口病
ヘルパンギーナ

監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

過去5年間の同時期との比較

インフルエンザ
咽頭結膜熱
溶連菌感染症
感染性胃腸炎
水痘
手足口病
伝染性紅斑
突発性発しん
百日咳
ヘルパンギーナ
流行性耳下腺炎
急性出血性結膜炎
流行性角結膜炎
マイコプラズマ肺炎
情報元:IDWR2017年第36週(2017年9月4日〜2017年9月10日)

流行の様子

RSウイルス感染症 腸管出血性大腸菌感染症 手足口病 ヘルパンギーナ
 

RSウイルス感染症

報告数
北海道
202
青森
87
岩手
127
宮城
187
秋田
94
山形
237
福島
168
茨城
197
栃木
185
群馬
200
埼玉
482
千葉
248
東京
786
神奈川
418
新潟
314
富山
139
石川
213
福井
176
山梨
72
長野
93
岐阜
140
静岡
335
愛知
448
三重
176
滋賀
61
京都
179
大阪
728
兵庫
364
奈良
88
和歌山
73
鳥取
59
島根
144
岡山
106
広島
235
山口
141
徳島
154
香川
59
愛媛
211
高知
122
福岡
586
佐賀
43
長崎
240
熊本
298
大分
104
宮崎
185
鹿児島
201
沖縄
18
すでに8月より本格的な流行となっていますが、本格的な流行期間が9月以降も継続していくと予想されます。
RSウイルス感染症は乳児、または若年の幼児にとって時に重症化する可能性のある感染症です。
生後1か月未満でも感染する可能性があり、無呼吸の原因になることがあります。
また、感染しても症状が軽度である年長児や大人からの濃厚接触で乳児に感染することがあります。
流行期間中に軽い上気道炎があり、感染している可能性がある方が乳児に接触する場合は、手洗いやマスクの装着などで乳児に感染させないように気をつけてください。
情報元:IDWR2017年第36週(2017年9月4日〜2017年9月10日)
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

腸管出血性大腸菌感染症

例年8月から9月は患者数が多くなる時期です。
牛の生肉、生レバーを食すべきではないことはもちろん、火の通っていない食材を取り扱ったり、食べたりする際にも注意が必要です。
感染後3〜5日間の潜伏期間を経て、激しい腹痛を伴う頻回の水様性の下痢が起こり、その後で血便となります(出血性大腸炎)。発熱は軽度です。血便は、初期段階では、少量の血液の混入で始まりますが、次第に血液の量が増加し、典型例では血液そのもののような状態となります。
主な感染経路は、腸管出血性大腸菌によって汚染された食材や水分を経口摂取することによる経口感染です。例年、腸管出血性大腸菌の感染者の報告数は、0〜4歳児が最多です。5〜9歳がこれに次いで多い状況です。感染後の発症率も9歳以下は80%前後と高くなっています。
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

手足口病

流行のピークは過ぎ、減少傾向となっていますが、まだ患者数が多い状態が続いています。
年齢別にみると5歳以下が流行の中心であり、感染症発生動向調査の小児科定点医療機関からの報告によると、2歳以下からの報告数が全体の約半数を占めています。
特異的な治療法はなく、抗菌薬の投与は意味がありません。
手足口病の感染経路としては飛沫感染、接触感染、糞口感染があげられます。保育園や幼稚園などの乳幼児施設においての流行時の感染予防は手洗いの励行と排泄物の適正な処理が基本となります。
情報元:IDWR2017年第36週(2017年9月4日〜2017年9月10日)
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

ヘルパンギーナ

流行のピークは過ぎましたが、患者数が多い状態が続いています。
ヘルパンギーナは、発熱と口腔粘膜にあらわれる水疱性の発疹を特徴とした急性のウイルス性咽頭炎です。
乳幼児を中心に夏季に流行する、いわゆる夏かぜの代表的疾患です。
2〜4日の潜伏期を経過し、突然の発熱に続いて咽頭痛が出現し、咽頭粘膜の発赤が顕著となり、口腔内、主として軟口蓋から口蓋弓にかけての部位に直径1〜2mm 、場合により大きいものでは5mmほどの赤い充血で囲まれた小水疱が出現します。
特異的な治療法はなく通常は対症療法のみです。特異的な予防法はありませんが、感染者との密接な接触を避けること、流行時にうがいや手指の消毒を励行することなどがあります。
情報元:IDWR2017年第36週(2017年9月4日〜2017年9月10日)
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
「水ぼうそう・帯状疱疹」ホントのところ

予防接種トピックス

感染症発生動向調査による小児科定点(約3,000か所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000か所)からの報告数に基づいたデータ解析によります。
感染症発生動向調査とは(厚生労働省ホームページより)
すこやか2017 知ってなっ得!感染症の予防

予防接種スケジュール

※国立感染症研究所サイト

インフルエンザ情報

情報元:日本医師会、日本薬剤師会、日本大学薬学部、(株)EMシステムズ
【インフルエンザ情報:推定受診者数は6週連続で減少。 一方でB型インフルエンザの割合が増加中】更新3/22 3/19までの、一週間のインフルエンザの推定受診者数 は約35万4000人となりました。これから大半の学校 が春休・・・
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【インフルエンザ情報:推定受診者数は6週連続で減少。 一方でB型インフルエンザの割合が増加中】更新3/22 3/19までの、一週間のインフルエンザの推定受診者数 は約35万4000人となりました。これから大半の学校 が春休みに入りますので、さらに減少が続くと予想されま す。一方、B型インフルエンザの割合は増加しつつあり、 今しばらくはインフルエンザの動向には注意が必要です。 ◆流行のようす◆薬局サーベイランスによると、2017 年第11週(3月13日〜3月19日)の全国のインフル エンザ推定受診患者数は354,315人となり、6週連 続して減少が続いています。減少の速度はゆるやかとなっ てきていますが、第12週は国内の大半の学校が春休みと なりますので、今後も減少は継続していくものと予想され ます。 ◆都道府県別情報◆各都道府県別の一週間あたり推定受診 者数をみると、福井県、北海道、秋田県、佐賀県、富山県 の順となっており、37都府県で前週よりも減少が見られ ました。 ◆年齢別情報◆5〜9歳(27.75%)、10〜14歳 (24.29%)、0〜4歳(17.50%)、15〜1 9歳(14.13%)、30〜39歳(7.48%)、2 0〜29歳(7.19%)、40〜49歳(6.61%) 、50〜59歳(5.76%)の順となっています。 50歳代を除く全ての年齢群で減少が続いています。 ※各都道府県別、人口1万人当たりの1週間の推定受診者 数は、各都道府県のインフルエンザ流行指標です。 監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長・国立感染症 研究所感染症疫学センター客員研究員・安井良則
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