感染症ニュース

がれき撤去作業に従事される方へ〜傷の化膿や破傷風の予防について〜

がれき撤去作業に従事される方へ
〜傷の化膿や破傷風の予防について〜

 被災地域で壊された建物を撤去したり、下水などがあふれていた場所で汚泥の撤去作業を行う場合は、次のことに注意しましょう。

感染を予防するには?

○けが防止のため、素肌を露出しない服装(長袖、長ズボン)で行いましょう。

○丈夫な手袋、長靴、安全靴などを身につけて、水や土、汚染された廃材などを素手でさわったり、釘などを踏み抜いたりしないよう体を保護しましょう。

○ガラスなどのケガや、棘(トゲ)が刺さったりした場合は、一旦作業を中断し、傷ついた場所を清潔な水でよく洗浄し、傷が汚れた環境に直接さらされないように、絆創膏などで保護しましょう。

○作業が終了したら、石けんと流水でよく手を洗いましょう。

 手洗い用の水が確保できない場合は、ウェットティッシュなどで汚れを落とし、速乾性刷り込み式アルコール性消毒薬を使用してください。

○傷が深い場合や棘(トゲ)などが残ってしまった、傷口が化膿した、破傷風を疑う症状(下記)がみられた場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。

破傷風はどんな感染症なの?

 破傷風は、土の中にいる破傷風菌が傷口から感染・増殖し、毒素によって、発症します。感染してから症状がおこるまで3日から3週間くらいかかるとされています。

気をつけることはなんですか?

 特徴的な症状は、「あごのこわばり」で口が開きにくくなります。加えて、「ものを飲み込みにくい」、「けいれん」などがみられ、進行すると呼吸困難などをきたすことがありますので、医療機関への受診と治療が必要です。

情報元:広島県感染症・疾病管理センター
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/318220.pdf
感染症ニュース一覧
予防接種における間違いを防ぐために

注意してほしい感染症

2018年7月期

RSウイルス感染症
手足口病
腸管出血性大腸菌感染症
咽頭結膜熱

監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

過去5年間の同時期との比較

インフルエンザ
咽頭結膜熱
溶連菌感染症
感染性胃腸炎
水痘
手足口病
伝染性紅斑
突発性発しん
百日咳
ヘルパンギーナ
流行性耳下腺炎
急性出血性結膜炎
流行性角結膜炎
マイコプラズマ肺炎
情報元:IDWR2018年第27週(2018年7月2日〜2018年7月8日)

流行の様子

RSウイルス感染症 手足口病 腸管出血性大腸菌感染症 咽頭結膜熱
 

RSウイルス感染症

報告数
北海道
73
青森
26
岩手
13
宮城
42
秋田
2
山形
2
福島
68
茨城
8
栃木
14
群馬
8
埼玉
62
千葉
41
東京
90
神奈川
90
新潟
58
富山
11
石川
19
福井
7
山梨
1
長野
5
岐阜
7
静岡
31
愛知
39
三重
27
滋賀
1
京都
9
大阪
122
兵庫
36
奈良
5
和歌山
9
鳥取
7
島根
5
岡山
2
広島
30
山口
76
徳島
23
香川
7
愛媛
6
高知
1
福岡
121
佐賀
12
長崎
30
熊本
16
大分
22
宮崎
17
鹿児島
17
沖縄
149
RSウイルス感染症は、病原体であるRSウイルスが伝播することによっておこる呼吸器感染症です。潜伏期間は2〜8日、一般的には4〜6日で発症します。多くの場合は軽い症状ですみますが、重い場合には咳がひどくなったり、呼吸が苦しくなるなどの症状が出ることがあります。
特に気をつけなければならないのが、生後数週間から数か月の赤ちゃんがRSウイルスに感染することです。感染すると、気管支炎、肺炎などを起こすことがあり、1〜3%が重症化すると言われています。RSウイルス感染症の感染経路はインフルエンザと同様、飛沫感染や接触感染です。RSウイルス感染症のワクチンはまだ実用化されていません。予防法は、手洗い、咳エチケットなどが有効です。RSウイルス感染症には特効薬はありません。治療は症状を和らげる対症療法になります。
情報元:IDWR2018年第27週(2018年7月2日〜2018年7月8日)
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

手足口病

手足口病は、主に夏季に流行する感染症で、例年7月頃に流行のピークを迎えています。年齢別にみると5歳以下が流行の中心であり、感染症発生動向調査の小児科定点医療機関からの報告によると、2歳以下からの報告数が全体の約半数を占めています。
従来のCA16およびEV71による手足口では、3〜5日間の潜伏期間の後に、口腔粘膜、手掌、足底や足背などの四肢末端に2〜3mmの水疱性発疹が出現してきます。発熱は約3分の1に認められますが軽度であり、高熱が続くことは通常はありません。通常は3〜7日の経過で軽快し、水疱の跡が痂皮(かさぶた)となることもありません。
一方、近年みられるようになったCA6による手足口病では、水疱が5mm程度と大きく、四肢末端に限局せずに前腕部から上腕部、大腿部から殿部と広範囲に認められ、発熱も39℃を上回ることも珍しくなく、水痘との鑑別が困難な例もあります。また、手足口病を発症して治癒した後に、数週間を経て上下肢の爪が脱落する爪甲脱落症をきたす場合があり、CA6を原因とする手足口病の特徴となっています。感染経路は、飛沫感染、接触感染、糞口感染があげられます。保育園や幼稚園などの乳幼児施設においての流行時の感染予防は手洗いの励行と排泄物の適正な処理が基本となります。
情報元:IDWR2018年第27週(2018年7月2日〜2018年7月8日)
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

腸管出血性大腸菌感染症

腸管出血性大腸菌感染症は、感染後3〜5日間の潜伏期間を経て、激しい腹痛を伴う頻回の水様性の下痢が起こり、その後で血便となります(出血性大腸炎)。発熱は軽度です。血便は、初期段階では、少量の血液の混入で始まりますが、次第に血液の量が増加し、典型例では血液そのもののような状態となります。発病者の6〜9%では、下痢などの最初の症状が出てから5〜13日後に溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症などの重篤な合併症をきたすことが知られています。HUSを合併した場合の致死率は3〜5%といわれています。
<感染経路と対策1>主な感染経路は、腸管出血性大腸菌によって汚染された食材や水分を経口摂取することによる経口感染です。例年、腸管出血性大腸菌の感染者の報告数は、0〜4歳児が最多です。5〜9歳がこれに次いで多い状況です。感染後の発症率も9歳以下は80%前後と高くなっています。牛の生肉や生レバーなどの内臓は、腸管出血性大腸菌の感染の可能性があるので食べるべきではありませんが、特に保育所に通っている年齢群の乳幼児では厳禁です。特に高齢者や乳幼児と日常的に接触する職業や立場の人(家庭も含めて)、あるいは免疫力の低下した人と接触する職業・立場の人は厳に慎むべきです。
<感染経路と対策2>腸管出血性大腸菌は75℃で1分間加熱で死滅するので、園児への食事はしっかりと加熱したものを供することが基本です。また焼肉などでは、生肉を扱った箸やトングなどは生食用のものと使い分けましょう。以前より野菜類(生野菜はもとより浅漬けなど)やそれ以外の加工食品(最近ではお団子の食中毒)での集団発生がみられることがあります。
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

咽頭結膜熱

例年4月から患者数が増加し、6〜7月に流行のピークを迎えます。咽頭結膜熱は、別名プール熱とも呼ばれています。例年、流行のピークは6月です。発熱、咽頭炎(咽頭発赤、咽頭痛)、結膜炎(結膜充血、眼痛、流涙、眼脂)の3つが主な症状です。通常感染してからの潜伏期間は5〜7日。症状がある期間は3〜5日といわれています。咽頭結膜熱の感染経路は、主に接触感染です。また、飛沫感染もあります。
原因ウイルスは、アデノウイルスで、感染力は強力です。直接接触だけではなくタオル、ドアの取っ手、階段やエスカレーターの手すり、エレベーターのボタン等の不特定多数の人が触る物品を介した間接接触でも感染が広がります。
アデノウイルスは、環境中で数日間活性を保っているため、施設やご家庭などで患者が発生している場合は、皆がよく手を触れるものを中心に消毒を行うことも重要な感染対策となります。
なお、プール熱という名前の方が一般的に知られるようになり、プールに入ったら感染してしまうなどというイメージを持っている方もいらっしゃいますが、残留塩素濃度の基準を満たしているプールの水を介して感染することはほとんどありません。
情報元:IDWR2018年第27週(2018年7月2日〜2018年7月8日)
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
びせいぶつ芸能社
「水ぼうそう・帯状疱疹」ホントのところ

予防接種トピックス

感染症発生動向調査による小児科定点(約3,000か所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000か所)からの報告数に基づいたデータ解析によります。
感染症発生動向調査とは(厚生労働省ホームページより)
すこやか201 知ってアクション!感染症の予防

予防接種スケジュール

※国立感染症研究所サイト

インフルエンザ情報

情報元:日本医師会、日本薬剤師会、日本大学薬学部、(株)EMシステムズ
4月23〜29日のインフルエンザ推定患者数は減少 大型連休によって患者数は更に減少し、流行は収束にむか うと予想(更新:2018年5月1日) 4月23〜29日のインフルエンザの推定患者数は、 約3.8万人と大きく減少しまし・・・
+全文表示
4月23〜29日のインフルエンザ推定患者数は減少 大型連休によって患者数は更に減少し、流行は収束にむか うと予想(更新:2018年5月1日) 4月23〜29日のインフルエンザの推定患者数は、 約3.8万人と大きく減少しました。4月30日〜5月6 日は、大型連休期間であり、インフルエンザの患者数は更 に大きく減少し、流行は収束に向かっていくものと予想さ れます。今シーズンのコメントは、今回で終了となります (監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長・国立感染 症研究所感染症疫学センター客員研究員安井良則)
−閉じる
こどもの救急
あいち健康ナビ