感染症ニュース

インフルエンザ 1週間の患者数100万人超 既に本格的な流行となっているが、今後更に患者数増加と予想

 1/8〜14(第2週)のインフルエンザの推定患者数は100万人を超えた。既に本格的な流行期間に入っているが、今週(1/15〜21)は、更に患者数が増加する可能性が高い。第3週・第4週(1/15〜28)とインフルエンザの流行には厳重な警戒が必要。

流行のようす

 薬局サーベイランスによると今シーズン初めて100万人を上回って1,003,935となりました。前週(1/1〜7)の値(560,450)よりも大幅に増加しました。週明けの1/15(月)の推定患者数は341,429と今シーズンの1日での推定患者数の最高値を更新しており、1/15〜21(第3週)の患者数は更に増加する可能性が高いと思われます。

都道府県別情報

 都道府県別人口1万人当たりの1月8〜14日推定受診者数、多い順
 福井県
 大分県
 静岡県
 宮崎県
 三重県
 熊本県
 徳島県
 鹿児島県
 奈良県
 長崎県
 岡山県
 広島県

 ※全国において増加が見られました。

累積患者数

 2017年9月4日〜2018年1月14日までの累積の推定患者数は3,067,205でした。

 2017年10月1日現在の人口統計を元にした累積罹患率は2.42%でした。

年齢群別情報(累積罹患率)

 5〜9歳(9.76%)
 10〜14歳(6.49%)
 0〜4歳(5.73%)
 15〜19歳(3.23%)
 30〜39歳、40〜49歳ともに(2.35%)
 20〜29歳(2.13%)
 14歳以下が流行の中心であることに変わりはありません。

ウイルスの型

 国立感染症研究所感染症疫学センターの病原微生物情報によると、今シーズンこれまでのインフルエンザ患者由来検体から検出されたインフルエンザウイルスは、およそ半数がA/H1pdmです。

 次いでB型(山形系統が大半を占めている)、A/H3(A香港)亜型の順となっています。

※薬局サーベイランスとは、全国およそ1万箇所の薬局での調剤情報を集計することでインフルエンザ患者数を推計する調査(運用:公益社団法人日本医師会、公益社団法人日本薬剤師会、日本大学薬学部薬学研究科、株式会社EMシステムズ共同運用)

監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
感染症ニュース一覧
予防接種における間違いを防ぐために

注意してほしい感染症

2018年1月期

インフルエンザ
ノロウイルス感染症
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)
RSウイルス感染症

監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

過去5年間の同時期との比較

インフルエンザ
咽頭結膜熱
溶連菌感染症
感染性胃腸炎
水痘
手足口病
伝染性紅斑
突発性発しん
百日咳
ヘルパンギーナ
流行性耳下腺炎
急性出血性結膜炎
流行性角結膜炎
マイコプラズマ肺炎
情報元:IDWR2018年第2週(2018年1月8日〜2018年1月14日)

流行の様子

インフルエンザ(季節性) ノロウイルス感染症 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 RSウイルス感染症
 

インフルエンザ(季節性)

12月は比較的大きな流行となりました。冬季休暇明け年明け1月8日の週以降は再び患者数は急増し、本格的な流行時期に入っていくことが予想されます。今後ともインフルエンザの患者発生状況には注意が必要です。
インフルエンザは、1〜4日間の潜伏期間を経て、突然に発熱(38℃以上の高熱)、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛・関節痛などが出現し、鼻水・咳などの呼吸器症状がこれに続きます。通常は1週間前後の経過で軽快しますが、いわゆる「かぜ」と比べて全身症状が強いのが特徴です。主な感染経路は、くしゃみ、咳、会話等で口から発する飛沫による飛沫感染です。他に接触感染もあるといわれています。
インフルエンザの予防には、予防接種を受けることが有効です。予防接種を受けることで、発症率、重症化率の低減につながると言われています。インフルエンザの感染対策とてしては、飛沫感染対策として、咳エチケット。接触感染対策としての手洗いの徹底が重要であると考えられますが、たとえインフルエンザウイルスに感染しても、全く無症状の不顕性感染例や臨床的にはインフルエンザとは診断し難い軽症例が存在します。これらのことから、特にヒト―ヒト間の距離が短く、濃厚な接触機会の多い学校、幼稚園、保育園等の小児の集団生活施設では、インフルエンザの集団発生をコントロールすることは、困難であると思われます。
情報元:日本医師会、日本薬剤師会、日本大学薬学部、(株)EMシステムズ
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

ノロウイルス感染症

ノロウイルス感染症を中心とした感染性胃腸炎は、例年12月流行のピークですが、1月以降も引き続き注意が必要です。ノロウイルス感染症の主な症状は、はき気、おう吐及び下痢です。通常は便に血液は混じりません。あまり高い熱とならないことが多いです。小児ではおう吐が多く、おう吐・下痢は一日数回からひどい時には10回以上の時もあります。感染してから発病するまでの潜伏期間は、1〜2日です。ノロウイルスにはワクチンもなく、その感染を防ぐことは簡単ではありません。そして特に子ども達や高齢者には簡単に感染して発病します。最も重要で、効果的な予防方法は「流水・石けんによる手洗い」です。

情報元:日本学校保健会
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

この冬の流行は例年よりも規模が大きくなることが予想されます。1月も引き続き注意をしてください。
溶連菌感染症は、子どもがかかりやすく、発疹が出る感染症です。主な感染経路は、発症者もしくは保菌者(特に鼻咽頭部に保菌している者)由来の飛沫による飛沫感染と濃厚な直接接触による接触感染です。物品を介した間接接触による感染はまれですが、患者、保菌者由来の口腔、もしくは鼻腔由来の体液が明らかに付着している物品では注意が必要です。予防のためのワクチンはまだ実用化されていません。予防には、手洗い、咳エチケットなどが有効です。
情報元:IDWR2018年第2週(2018年1月8日〜2018年1月14日)
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

RSウイルス感染症

報告数
北海道
90
青森
13
岩手
30
宮城
42
秋田
8
山形
17
福島
26
茨城
35
栃木
18
群馬
20
埼玉
54
千葉
43
東京
51
神奈川
39
新潟
24
富山
11
石川
7
福井
10
山梨
4
長野
28
岐阜
19
静岡
32
愛知
62
三重
29
滋賀
16
京都
23
大阪
170
兵庫
118
奈良
26
和歌山
21
鳥取
11
島根
7
岡山
16
広島
27
山口
58
徳島
16
香川
17
愛媛
12
高知
13
福岡
39
佐賀
9
長崎
11
熊本
10
大分
8
宮崎
32
鹿児島
32
沖縄
9
流行のピークは、過ぎましたが、流行は冬季も継続しています。1月以降もRSウイルス感染症にはご注意ください。
RSウイルス感染症は、病原体であるRSウイルスが伝播することによっておこる呼吸器感染症です。潜伏期間は2〜8日、一般的には4〜6日で発症します。多くの場合は軽い症状ですみますが、重い場合には咳がひどくなったり、呼吸が苦しくなるなどの症状が出ることがあります。
特に気をつけなければならないのが、生後数週間から数か月の赤ちゃんがRSウイルスに感染することです。感染すると、気管支炎、肺炎などを起こすことがあり、1〜3%が重症化すると言われています。RSウイルス感染症の感染経路はインフルエンザと同様、「飛沫感染」や「接触感染」です。RSウイルス感染症のワクチンはまだ実用化されていません。予防法は、手洗い、咳エチケットなどが、有効です。RSウイルス感染症には特効薬はありません。治療は症状を和らげる対症療法になります。
情報元:IDWR2018年第2週(2018年1月8日〜2018年1月14日)
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
「水ぼうそう・帯状疱疹」ホントのところ

予防接種トピックス

感染症発生動向調査による小児科定点(約3,000か所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000か所)からの報告数に基づいたデータ解析によります。
感染症発生動向調査とは(厚生労働省ホームページより)
すこやか2017 知ってなっ得!感染症の予防

予防接種スケジュール

※国立感染症研究所サイト

インフルエンザ情報

情報元:日本医師会、日本薬剤師会、日本大学薬学部、(株)EMシステムズ
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