「感染症・予防接種ナビ」は、広島テレビ放送が運営しており、厚生労働科学研究「ワクチンで予防可能な疾病のサーベイランスとワクチン効果の評価に関する研究」(研究代表者・鈴木基)の 「ワクチンの有効性、安全性、啓発に関する研究」(研究分担者・岡部信彦)の研究活動の一部に協力しています。
子育てに欠かせない「正しく信頼できる」感染症情報の発信と予防接種の啓発を、公的機関や専門医の監修と取材協力のもと、分かりやすく伝えるサイトです。
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新型コロナウイルス感染症

2019年末頃より「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)」が中国の武漢市を中心に出現し、世界中で患者数が増加しています。

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感染症ニュース

【RSウイルス感染症】3週連続で過去最多の患者数を更新 特に0歳児の感染は重症化リスクが高く危険!

 RSウイルス感染症の患者数が3週連続で過去最多を更新しています。

 国立感染症研究所によると、第28週(7/12〜7/18)の患者報告数は20,000人に迫る勢いです。地域別にみると、患者報告数が最も多いのは徳島県(20.22人)で、前週(7/5〜7/11)に比べ2倍以上となっています。次いで、三重県(19.43人)、和歌山県(13.17人)、新潟県(13.11人)と、いずれも高止まりの状況です。

 過去最大規模の流行に、国立成育医療研究センターも、感染予防対策と早めの小児科受診を呼び掛けています。

症状について

 RSウイルス感染症は、RSウイルスの感染による呼吸器の感染症です。症状としては、「発熱」「鼻汁」「咳」などの症状で、通常は数日から1週間くらいかけて徐々によくなります。しかし、重症化すると気管支炎や肺炎の兆候が見られ、中には呼吸困難を起こして入院することもあります。特に乳児期早期(生後数週間〜数か月間)のお子さんは重症化するリスクが高いため、感染予防対策が必要です。

予防について

 主な感染経路は「接触感染」と「飛沫感染」です。ウイルスが付着した手を介したり、咳やくしゃみで飛散したウイルスを含む飛沫によって感染が拡がります。

 感染の予防には次のような対策が効果的です。(国立成育医療研究センターHPより)

 ・子ども本人、または周囲の人がしっかりと手洗いをすること(アルコールの速乾性手指消毒剤も有効です)

 ・マスクの着用(咳、鼻水などの症状がある人。マスクができる年齢の子ども)※乳幼児(小学校に上がる前の年齢)のマスクの着用には注意が必要です。特に、2歳未満では、着用は推奨されません。

 ・人混みを避ける

特に乳児のお子さんは注意

 重症化すると、呼吸困難になることもあり、気管挿管や人工呼吸器が必要なケースもあります。RSウイルス感染を機にぜんそくを引き起こすお子さんも珍しくありません。0歳児が感染すると突然死することもあり、乳幼児突然死症候群との関連も疑われています。

 通常であれば、2歳までに1度はかかりますが、昨年は大きな流行がみられなかったこともあり、今年は、かつてないほどの規模で流行しています。

家庭内感染を避けるために

 特に新生児や0歳児は、他のお子さんたちと触れ合った場合に感染の恐れがあるため、流行期間中は、子ども同士があつまる場所などは避けた方が無難です。

 また、兄弟姉妹など家庭内で感染するケースもあるので、体調の悪いお子さんと乳幼児との接触は、極力避けるようにしてください。

 家庭内で感染を拡げないためにも、タオルの共用は避け、使い捨ての紙タオルを使いましょう。子どもが使う玩具のこまめなアルコール消毒も有効です。

こんな時は早めの受診を

 国立成育医療研究センターは、お子さんに次のような症状がみられたら小児科を受診するよう呼び掛けています。

 ・呼吸が苦しそう
 ・食事や水分接種ができない

 この病気は、感染してから悪化するまでのスピードが早いです。ただの風邪だと思わずに、お子さんの様子を見て、いつもと違う様子がみられたら、迷わず、かかりつけ医の受診をお願いします。

感染症予防接種ナビでは、みなさまからの感染症経験談を募集しています。

取材:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

引用:厚生労働省「RSウイルス感染症Q&A」
  国立研究開発法人国立成育医療研修センター「RSウイルスが流行しています、ご注意ください!!」
感染症ニュース一覧
予防接種における間違いを防ぐために

注意してほしい感染症

2021年8月期

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
RSウイルス感染症
腸管出血性大腸菌感染症
カンピロバクター感染症

監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

過去5年間の同時期との比較

インフルエンザ
咽頭結膜熱
溶連菌感染症
感染性胃腸炎
水痘
手足口病
伝染性紅斑
突発性発しん
百日咳
ヘルパンギーナ
流行性耳下腺炎
急性出血性結膜炎
流行性角結膜炎
マイコプラズマ肺炎
情報元:IDWR2021年第28週(2021年7月12日〜2021年7月18日)

流行の様子

新型コロナウイルス感染症(COVID-19) RSウイルス感染症 腸管出血性大腸菌感染症
 

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)

緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の対象地域以外にも、全国的に感染の拡大がみられ、流行の第5波に入っています。第5波の感染拡大の要因として考えられるのが、これまでのウイルスと置き換わりが進む「デルタ株」です。感染力が強いとされ、ワクチンの効果について、まだ分かっていない新たな変異株の動きには注視すべきです。
緊急事態宣言下での東京オリンピックも開催中で、8月24日にはパラリンピックも開会式を迎えます。このような状況では、世界各国から持ち込まれた複数の「株」が入り交じる懸念もあります。
現在の流行の中心は20~50代と、まだワクチンが行き渡っていない行動が活発な世代です。医療機関においても、60代以上の高齢者の入院は少ない印象で、少なくともワクチンの効果が現れていると考えてもよいのではないでしょうか。
国も、「新型コロナワクチンは、感染を防止し収束に向かわせる切り札」として、希望者への接種スピードを加速させています。自分自身のみならず社会全体を守るため、多くの方がワクチンを接種することを望みます。また、ワクチンを接種した後も収束するまでは、引き続き感染予防対策を徹底して行いましょう。
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

RSウイルス感染症

報告数
北海道
556
青森
76
岩手
8
宮城
751
秋田
139
山形
254
福島
321
茨城
283
栃木
197
群馬
159
埼玉
1058
千葉
1127
東京
2295
神奈川
1644
新潟
747
富山
169
石川
369
福井
202
山梨
103
長野
60
岐阜
316
静岡
677
愛知
657
三重
855
滋賀
114
京都
278
大阪
779
兵庫
1149
奈良
174
和歌山
395
鳥取
30
島根
133
岡山
245
広島
343
山口
329
徳島
465
香川
185
愛媛
213
高知
345
福岡
203
佐賀
32
長崎
38
熊本
35
大分
322
宮崎
37
鹿児島
37
沖縄
11
乳幼児期に初感染すると重症化することもあるRSウイルスは、小さなお子さんにとっては新型コロナウイルスよりも警戒が必要なウイルスです。
例年であれば、8月頃から患者報告数が増加し始め、冬期に流行のピークをみせます。しかし、今年は、年明けから福岡や大阪など西日本を中心に患者報告数の増加が始まり、本来なら流行期でない7月に観測史上最多の患者報告数を更新し続けるなど、季節外れの流行から抜け出せない状況です。
現在、特に東京都や神奈川県・千葉県などの首都圏での感染拡大が懸念されており、東京都では統計開始以来最多の患者報告数を更新し続けています。人口の多い地域での感染拡大は、帰省などの人の移動でたちまち全国へのまん延する恐れがあります。また、一時期ピークアウトと思われた大阪府や広島県など西日本でも流行の再燃がみられることから、全国的に、感染動向に注視すべきです。
小さいお子さんのいるご家庭をはじめ、保育所などで働く方は、必ずマスクの着用を忘れず、お子さんの手指衛生を徹底してください。RSウイルス感染症は、感染・発症してから悪化するまでのスピードがとても早い病気です。少しでも普段と違う様子や咳などの症状がみられたら、迷わずかかりつけ医を受診するようにしてください。
情報元:IDWR2021年第28週(2021年7月12日〜2021年7月18日)
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

腸管出血性大腸菌感染症

細菌性の食中毒は主に夏季に流行します。腸管出血性大腸菌感染症もこの時期に流行する食中毒の代表例です。
夏は、ご自宅や屋外でバーベキューをするなど、お肉を焼いて食べるという人も多いと思います。細菌性の食中毒の中でも、腸管出血性大腸菌は感染すると3〜5日間の潜伏期間を経て、激しい腹痛を伴う頻回の水様性の下痢が起こり、その後、血便が出るケースもあります(出血性大腸炎)。また、発病者の中には、下痢など最初の症状が出てから5〜13日後に、溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症などの重篤な合併症を発症するといわれています。主に牛や羊などの家畜や他の動物が保菌しており、牛の生肉や生のレバー等を食べると感染してしまう可能性が高くなることから、厚生労働省は、牛レバーや豚肉・豚の内臓(レバーを含む)を生食用として販売・提供することを禁止しています。
主な感染経路は飲食物を介した経口感染であり、菌に汚染された飲食物を摂取することや、患者の糞便に含まれる大腸菌が直接または間接的に口から入ることによって感染します。
腸管出血性大腸菌は中心部まで75℃で1分間以上加熱することで死滅するので、食事の際はしっかりと加熱することが基本です。また焼肉などでは、生肉を扱った箸やトングなどは生食用のものと使い分けましょう。
国立感染症研究所によると、2021年第20週(5/17〜5/23)頃から増加傾向がみられ、昨年の同時期よりも高い水準で推移しています。例年、8月中旬頃に流行のピークを迎えることから、感染対策を徹底してください。家庭だけでなく、飲食店のお肉も生焼けで食べるのは避け、じゅうぶん加熱するようにしましょう。
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
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風疹ゼロプロジェクト
「水ぼうそう・帯状疱疹」ホントのところ

予防接種トピックス

感染症発生動向調査による小児科定点(約3,000か所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000か所)からの報告数に基づいたデータ解析によります。
感染症発生動向調査とは(厚生労働省ホームページより)
すこやか201 知ってアクション!感染症の予防
すこやか2019 知ってアクション!感染症の予防

予防接種スケジュール

※国立感染症研究所サイト

インフルエンザ情報

情報元:日本医師会、日本薬剤師会、日本大学薬学部、(株)EMシステムズ
3/22〜3/28(2021年第12週)のインフルエ ンザの1週間当たりの推定患者数は約330人と、前週( 約230人)よりもやや増加しました。しかし、例年の同 時期と比較して患者数が極めて少ない状態が続いているこ とに変わ・・・
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3/22〜3/28(2021年第12週)のインフルエ ンザの1週間当たりの推定患者数は約330人と、前週( 約230人)よりもやや増加しました。しかし、例年の同 時期と比較して患者数が極めて少ない状態が続いているこ とに変わりありません。今シーズンはインフルエンザが流 行する兆候はみられず、1999年に施行された感染症法 に基づく発生動向調査が始まって以来、「流行が認められ なかった初めてのシーズン」となる見通しです。 (更新:4/1) (監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長・国立感染 症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏)
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