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感染症・予防接種ナビは、平成28年度日本医療研究開発機構研究費(医薬品等規制調和・評価研究事業)「ワクチン接種と稀ながら発生する副反応に関する研究」(研究代表者・多屋馨子)の 「ホームページを活用した予防接種後副反応アンケート調査」(研究分担者・安井良則)の研究活動に協力しています。

感染症ニュース

RSウイルス感染症 引き続き要注意!あわせて読みたい保育所での咳の対応・ケア

 RSウイルス感染症の報告数は減少しつつありますが、例年の流行のピーク時に近い報告数となっています。

 RSウイルス感染症は、乳幼児の肺炎の原因の約50%、細気管支炎の50〜90%を占めるとの報告もあります。また、低出生体重児や心肺系に基礎疾患や免疫不全が存在する場合は重症化のリスクは高いとされています。

全国の概況

 感染症発生動向調査IDWR速報データによると2017年10/2〜10/8(第40週)は、全国の報告数は6,155件(前週は7,206件)でした。前週と比較すると14.6%の減少でした。

地域別情報

 報告数が最も多いのは大阪府(453件)、次いで福岡県(441件)、熊本県(338件)、兵庫県(323件)、東京都(279件)でした。

感染経路と予防法

 RSウイルス感染症の感染経路は「飛沫感染」と「接触感染」で、発症の中心は0歳児と1歳児です。0歳児と1歳児に日常的に接する人は、RSウイルス感染症の流行時期はもちろんのこと、流行時期でなくても、咳などの呼吸器症状がある場合は「飛沫感染対策」としてマスクを着用して0歳児、1歳児に接することが大切です。「接触感染対策」としては、子どもたちが日常的に触れるおもちゃ、手すりなどはこまめにアルコールや塩素系の消毒剤等で消毒し、流水・石鹸による手洗いか又はアルコール製剤による手指衛生に努めましょう。

 厚生労働省が発行する「2012年改訂版保育所における感染症対策ガイドライン」によると、RSウイルス感染症の登園のめやすは「呼吸器症状が消失し、全身状態が良いこと」となっています。今回は、咳の症状がある場合の登園のめやすや、保育所における咳の対応・ケアについてお伝えするとともに、咳の症状のある感染症をピックアップして「感染しやすい期間」、「登園のめやす」をお伝えします。(以下の内容は、厚生労働省による「2012年改訂版保育所における感染症対策ガイドライン」をもとに掲載しています。)

咳の時の対応

咳の症状で登園を控えるのが望ましい場合
※前日に発熱がなくても、
○夜間しばしば咳のために起きる
○喘鳴や呼吸困難がある
○呼吸が速い
○37.5℃以上の熱を伴っている
○元気がなく機嫌が悪い
○食欲がなく朝食・水分が摂れない
○少し動いただけで咳がでる

保育所における咳の対応・ケア
※発熱を伴う時、また類似の感染症が発症しているときは別室で保育をする
○水分補給をする(少量ずつ湯冷まし、お茶等頻回に。柑橘系はさける)
○咳込んだら前かがみの姿勢をとらせ背中をさすったり、軽いタッピングを行う
○乳児は立て抱きにして背中をさするか軽いタッピングを行う
○部屋の換気、湿度、温度の調整をする(気候の急激な変化をさけ特に乾燥には注意する)
○安静にし、呼吸を整えさせる(状態が落ち着いたら、保育に参加させる)
午睡(昼寝)中は上半身を高くする
○食事は消化の良い、刺激の少ないものをとらせる


医師の診断を受け、保護者が記入する登園届が望ましい感染症(一部抜粋)

RSウイルス感染症
1.感染しやすい期間:呼吸器症状のある間
2.登園のめやす:呼吸器症状が消失し、全身状態が良いこと

溶連菌感染症
1.感染しやすい期間:適切な抗菌薬治療を開始する前と開始後1日間
2.登園のめやす:抗菌薬内服後24〜48時間経過していること


医師が記入した意見書が望ましい感染症(一部抜粋)

インフルエンザ
1.感染しやすい期間:症状が有る期間(発症前24時間から発病後3日程度までが最も感染力が強い)
2.登園のめやす:発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日を経過するまで(幼児(乳幼児)にあっては、3日を経過するまで)



出典:厚生労働省「2012年改訂版保育所における感染症対策ガイドライン」
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
感染症ニュース一覧
予防接種における間違いを防ぐために

注意してほしい感染症

2017年10月期

RSウイルス感染症
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)
ノロウイルス感染症
腸管出血性大腸菌感染症

監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

過去5年間の同時期との比較

インフルエンザ
咽頭結膜熱
溶連菌感染症
感染性胃腸炎
水痘
手足口病
伝染性紅斑
突発性発しん
百日咳
ヘルパンギーナ
流行性耳下腺炎
急性出血性結膜炎
流行性角結膜炎
マイコプラズマ肺炎
情報元:IDWR2017年第40週(2017年10月2日〜2017年10月8日)

流行の様子

RSウイルス感染症 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 ノロウイルス感染症 腸管出血性大腸菌感染症
 

RSウイルス感染症

報告数
北海道
151
青森
64
岩手
56
宮城
64
秋田
48
山形
93
福島
94
茨城
99
栃木
82
群馬
92
埼玉
175
千葉
212
東京
279
神奈川
149
新潟
170
富山
39
石川
65
福井
56
山梨
26
長野
82
岐阜
70
静岡
175
愛知
241
三重
127
滋賀
26
京都
129
大阪
453
兵庫
323
奈良
92
和歌山
34
鳥取
36
島根
82
岡山
130
広島
232
山口
123
徳島
120
香川
103
愛媛
109
高知
123
福岡
441
佐賀
84
長崎
117
熊本
338
大分
79
宮崎
156
鹿児島
101
沖縄
15
RSウイルス感染症はこれまでにない流行になっていますが、10月も引き続き厳重な注意が必要です。
RSウイルス感染症は、生後1か月未満でも感染する可能性がある感染症です。無呼吸の原因になることがあります。新生児や0歳、1歳児は、時に重症化する可能性があります。
9月中旬の報告では過去最多の報告数となっており、非常に注意が必要な感染症です。
感染経路は、インフルエンザと同様、飛沫感染や接触感染です。RSウイルス感染症は感染力が強く、感染しても症状が軽い(鼻風邪程度)場合があり、感染症とは気付かずに、乳幼児に接触してうつすことがあります。
予防法は、手洗い、咳エチケットなどが、有効ですが、乳幼児自身が予防することは難しいです。
そのため、咳などの症状がある年長児や大人には、0歳児、1歳児のお世話は薦められません。しかしながら、お世話をしなければならないときは、手洗いやマスクの装着などで乳児に感染させないように気をつけましょう。
情報元:IDWR2017年第40週(2017年10月2日〜2017年10月8日)
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

12月の流行のピークに向けて患者数が増加していく時期です。
溶連菌感染症(A群溶血性レンサ球菌咽頭炎)は、学童期の小児に最も多く見られる感染症です。突然の発熱と全身倦怠感、咽頭痛によって発症し、しばしばおう吐を伴います。
主な感染経路は、発症者もしくは保菌者(特に鼻咽頭部に保菌している者)からの飛沫による飛沫感染と、濃厚な直接接触による接触感染です。物品を介した間接接触による感染は、あまりありませんが、患者もしくは保菌者の口腔もしくは鼻腔由来の体液が明らかに付着している物品の取扱には注意が必要です。発症者は、適切な抗菌薬による治療が開始されてから48時間が経過するまでは、学校、幼稚園、保育園での集団生活は許可すべきではないとされています。
予防のためのワクチンは、まだ実用化されていません。予防には、手洗い、うがい、咳エチケットなどが有効です。
情報元:IDWR2017年第40週(2017年10月2日〜2017年10月8日)
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

ノロウイルス感染症

11月、12月の流行のピークに向けて、今後患者数が増加してくるものと予想されます。
ノロウイルス感染症の主な症状は、はき気、おう吐及び下痢です。通常は便に血液は混じりません。あまり高い熱とならないことが多いです。小児ではおう吐が多く、おう吐・下痢は一日数回からひどい時には10回以上の時もあります。特効薬はありません。症状の持続する期間は短いですから、その間に脱水にならないように、できる限り水分の補給をすることが大切です。
感染経路は、保育園や学校、ご高齢者の方々の施設等で爆発的に集団感染する場合、人から人への接触感染で広がっていることが大半であると考えられます。ノロウイルス感染症の感染予防策として大切なことは、接触感染を防ぐための流水・石鹸による手洗いが一番重要です。

情報元:日本学校保健会
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

腸管出血性大腸菌感染症

8月、9月の流行のピークのあと、患者数は減少していくと予想されますが、まだ10月も患者が発生する状態が続きますのでご注意ください。
予防法は、牛の生肉、生レバーを食べない。火の通っていない食材を取り扱ったり、食べたりする際は、別けて盛り付けたり、箸を使い分けることが大切です。
症状は、感染後3〜5日間の潜伏期間を経て、激しい腹痛を伴う頻回の水様性の下痢が起こり、その後で血便となります(出血性大腸炎)。発熱は軽度です。血便は、初期段階では、少量の血液の混入で始まりますが、次第に血液の量が増加し、典型例では血液そのもののような状態となります。
主な感染経路は、腸管出血性大腸菌によって汚染された食材や水分を経口摂取することによる経口感染です。例年、腸管出血性大腸菌の感染者の報告数は、0〜4歳児が最多です。5〜9歳がこれに次いで多い状況です。感染後の発症率も9歳以下は80%前後と高くなっています。
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
「水ぼうそう・帯状疱疹」ホントのところ

予防接種トピックス

感染症発生動向調査による小児科定点(約3,000か所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000か所)からの報告数に基づいたデータ解析によります。
感染症発生動向調査とは(厚生労働省ホームページより)
すこやか2017 知ってなっ得!感染症の予防

予防接種スケジュール

※国立感染症研究所サイト

インフルエンザ情報

情報元:日本医師会、日本薬剤師会、日本大学薬学部、(株)EMシステムズ
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【インフルエンザ情報:推定受診者数は6週連続で減少。 一方でB型インフルエンザの割合が増加中】更新3/22 3/19までの、一週間のインフルエンザの推定受診者数 は約35万4000人となりました。これから大半の学校 が春休みに入りますので、さらに減少が続くと予想されま す。一方、B型インフルエンザの割合は増加しつつあり、 今しばらくはインフルエンザの動向には注意が必要です。 ◆流行のようす◆薬局サーベイランスによると、2017 年第11週(3月13日〜3月19日)の全国のインフル エンザ推定受診患者数は354,315人となり、6週連 続して減少が続いています。減少の速度はゆるやかとなっ てきていますが、第12週は国内の大半の学校が春休みと なりますので、今後も減少は継続していくものと予想され ます。 ◆都道府県別情報◆各都道府県別の一週間あたり推定受診 者数をみると、福井県、北海道、秋田県、佐賀県、富山県 の順となっており、37都府県で前週よりも減少が見られ ました。 ◆年齢別情報◆5〜9歳(27.75%)、10〜14歳 (24.29%)、0〜4歳(17.50%)、15〜1 9歳(14.13%)、30〜39歳(7.48%)、2 0〜29歳(7.19%)、40〜49歳(6.61%) 、50〜59歳(5.76%)の順となっています。 50歳代を除く全ての年齢群で減少が続いています。 ※各都道府県別、人口1万人当たりの1週間の推定受診者 数は、各都道府県のインフルエンザ流行指標です。 監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長・国立感染症 研究所感染症疫学センター客員研究員・安井良則
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