「感染症・予防接種ナビ」は、広島テレビ放送が運営しており、厚生労働科学研究「ワクチンで予防可能な疾病のサーベイランスとワクチン効果の評価に関する研究」(研究代表者・鈴木基)の 「ワクチンの有効性、安全性、啓発に関する研究」(研究分担者・岡部信彦)の研究活動の一部に協力しています。
子育てに欠かせない「正しく信頼できる」感染症情報の発信と予防接種の啓発を、公的機関や専門医の監修と取材協力のもと、分かりやすく伝えるサイトです。
国民の皆様が「正しく知って正しくアクション」することを願っています。

新型コロナウイルス感染症

2019年末頃より「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)」が中国の武漢市を中心に出現し、世界中で患者数が増加しています。

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内閣官房 新型コロナウイルス感染症対策の情報はこちら

感染症ニュース

【感染症ニュース】新型コロナウイルス感染症 自分が感染している可能性があると意識して行動してください(感染経路別の対策)

 自分が我慢することが将来、多くの人の命を救う事に繋がると意識してください。

各国の状況

 WHOの発表によると、2020年11月24日現在、世界の患者数は約5,890万人、死亡者数は約139万人を数えています。

日本国内の状況

 厚生労働省(https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kokunainohasseijoukyou.html)によると11月24日現在、日本国内での新型コロナウイルス感染症の感染者は133,929例、入院治療等を要する者は18,513名でうち重症者は345名、退院又は療養解除となった者は113,340名、亡くなったのは1,989名となっています。また155名が確認中とされています。都道府県別の数字は、こちら(https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000697611.pdf)で確認できます。

感染経路別対策

 新型コロナウイルス感染症は、主に飛沫や接触によって感染し、マイクロ飛沫による一時的な空気感染類似状態になることで、クラスターが発生していると考えられています。

 感染経路別の対策を見てみましょう。

【接触感染】
 接触感染とは、皮膚や粘膜の直接的な接触や、手、ドアノブ、手すり、便座、スイッチ、ボタン等の表面を介しての間接的な接触でウイルスが付着することによる感染のことを言います 。

 接触感染対策として重要なことは

 1)手指衛生の徹底

 2)環境の整備

 であり、アルコールを用いた手指消毒、石鹸による手洗い、どちらも正しい手順で実施されれば十分な効果が期待できます。

 また、環境消毒には次亜塩素酸ナトリウムやアルコールによる消毒はもちろん、界面活性剤を用いた環境クロスも効果があります。

【飛沫感染】
 飛沫感染とは、感染者の飛沫(くしゃみ、咳、つばなど)と一緒にウイルスが放出され、他の方がそのウイルスを口や鼻などから吸い込んで感染することを言います。

 飛沫が届く範囲を考慮して

 1)互いに距離をとる(1.8m以上)こと

 2)より近い距離で会話等をする際には、マスクを着用すること

 が飛沫感染対策として効果的です。

 発症前でも感染性があるため、無症状者も含めて全員がマスクを着用することが勧められます。

【マイクロ飛沫感染】
 新型コロナウイルスのもう1つの感染経路として、「マイクロ飛沫」による感染が指摘されています。

 マイクロ飛沫感染とは、換気の悪い密室空間等において、微細な飛沫である5μm未満の粒子が空気中を漂い、長時間滞在することで、離れた距離でも感染することを言います。

 この感染を回避するためには

 1)マイクロ飛沫は空気の流れに乗って容易に室外に排出されるので、人が集まる場所では密閉空間にならないよう換気を十分に行う

 2)マイクロ飛沫が発生しやすい行為(大声で歌う、長時間または多人数で叫ぶ、飲酒を伴う宴会、多人数での長時間の会食等)を密閉空間内で行うことは極力控える

 3)密閉空間内で、マイクロ飛沫が発生する可能性のある行為を行わざるを得ない場合は、マスクを着用し空間内に浮遊するマイクロ飛沫の量が少しでも減少するように努力する

 こと等が対策として挙げられます。

感染リスクが高まる5つの場面

 10月23日、新型コロナウイルス感染症対策分科会より感染リスクが高まる「5つの場面」として

 【場面1】飲酒を伴う懇親会等
 【場面2】大人数や長時間におよぶ飲食
 【場面3】マスクなしでの会話
 【場面4】狭い空間での共同生活
 【場面5】居場所の切り替わり

が提言されました。

 また、「飲酒の場面も含め、全ての場面でこれからも引き続き守ってほしいこと」として

 ・基本はマスク着用や三密回避。室内では換気を良くして。
 ・集まりは、少人数・短時間にして。
 ・大声を出さず会話はできるだけ静かに。
 ・共用施設の清掃・消毒、手洗い・アルコール消毒の徹底を。

が挙げられています。

 「感染リスクが高まる5つの場面」がみなさまの生活の中に潜んでいないか、ぜひご覧になってください。(https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/bunkakai/teigen_12_1.pdf)

 最後に、感染者を必要以上に非難・批判したり、差別的に扱うことは、感染状況の調査に悪影響を与えるだけでなく、社会的な息苦しさや不必要な不安を生み出すことになりるため、やめましょう。

■参考リンク:厚生労働省 新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html

■参考リンク:厚生労働省 新型コロナウイルス感染症について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

■参考リンク:内閣官房 新型コロナウイルス感染症対策 業種ごとの感染拡大予防ガイドライン一覧
https://corona.go.jp/prevention/pdf/guideline.pdf

■参考リンク:厚生労働省 新型コロナウイルス感染症についての相談・受診の目安
https://www.mhlw.go.jp/content/000628620.pdf

■参考リンク:厚生労働省 新しい生活様式の実践例
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_newlifestyle.html

■参考リンク:国立感染症研究所 「一般的な会食」における集団感染事例
https://www.niid.go.jp/niid/images/epi/corona/covid19-25.pdf

監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
感染症ニュース一覧
予防接種における間違いを防ぐために

注意してほしい感染症

2020年11月期

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)
インフルエンザ(季節性)
ノロウイルス感染症
RSウイルス感染症

監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

過去5年間の同時期との比較

インフルエンザ
咽頭結膜熱
溶連菌感染症
感染性胃腸炎
水痘
手足口病
伝染性紅斑
突発性発しん
百日咳
ヘルパンギーナ
流行性耳下腺炎
急性出血性結膜炎
流行性角結膜炎
マイコプラズマ肺炎
情報元:IDWR2020年第46週(2020年11月9日〜2020年11月15日)

流行の様子

新型コロナウイルス感染症(COVID-19) A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 インフルエンザ(季節性) ノロウイルス感染症 RSウイルス感染症
 

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)

 発熱・鼻水・のどの痛み・咳などといった、風邪のような症状から始まります。また、頭痛や強い倦怠感などが良く見られる症状です。下痢や味覚・嗅覚障害を伴うことも少なくはありません。症状の続く長さ(期間)については、風邪やインフルエンザと比べて長いという特徴があるようです。中国のデータによると、患者の8割は軽症で治癒するようです。一方、2割弱の患者では、肺炎の症状が強くなり、入院して酸素投与などの治療が必要になることがあります。重症化する場合は、発症から1週間前後で発熱や呼吸困難などの症状が悪化し、場合によっては人工呼吸器による管理が必要となる例も見られています。特に発症から10日間前後は、病勢が進行していく場合が多いですから、最初は軽症であると思っても、慎重な経過観察が必要です。
新型コロナウイルス感染症で重症化しやすいのは、高齢者と基礎疾患のある方と言われています。中国CDCのデータによると、高齢者ほど致死率が高くなることが示されています。厚生労働省が示している「新型コロナウイルス感染症についての相談・受診の目安」にあるように、こういった方は一般の方よりも早めに、帰国者・接触者相談センターに相談しましょう。
コロナウイルスの感染経路は、飛沫感染と接触感染です。原則として空気感染はありません。最も重要な対策は、咳エチケットと手洗い・アルコール消毒など手指衛生を徹底することです。手洗いが大切な理由は、ドアノブや電車のつり革など様々なものに触れることにより、自分の手にもウイルスが付着している可能性があるからです。外出先からの帰宅時や調理の前後、食事前などこまめに手を洗いましょう。また、感染拡大を防ぐため、人と人との距離を保つことが重要です。専門家会議によると、これまで集団感染が確認された場所に共通するのは、
(1)換気の悪い密閉空間
(2)多くの人が密集していた
(3)近距離(互いに手を伸ばしたら届く距離)での会話や発声が行われた
という3つの条件(3つの密)が同時に重なった場所です。こうした場所ではより多くの人が感染していたと考えられます。これらの3つの条件が同時に揃う場所や場面をできるだけ予測し、避ける行動をとりましょう。また、これら3つの条件がすべて重ならないまでも、1つまたは2つの条件があれば、なにかのきっかけで3つの条件が揃うことがあります。3つの条件ができるだけ同時に重ならないようにすることが対策となります。

監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

溶連菌感染症の症状が疑われる場合は、速やかにかかりつけ医を受診しましょう。溶連菌感染症と診断され、抗菌薬が処方された場合は、医師の指示に従うことが重要です。途中で抗菌薬をやめた場合、病気の再燃や糸球体腎炎などの合併症を来すことが知られています。
溶連菌感染症は、学童期の小児に最も多く、3歳以下や成人では典型的な症状が現れることは少ないといわれています。症状としては2〜5日の潜伏期間を経て、38度以上の発熱と全身倦怠感、のどの痛みによって発症し、しばしばおう吐を伴います。
また、舌にイチゴのようなぶつぶつができる「イチゴ舌」の症状が現れます。まれに重症化し、全身に赤い発しんが広がる「猩紅熱(しょうこうねつ)」になることがあります。また、十分な抗菌薬の投与による治療をおこなわないと、リウマチ熱や急性糸球体腎炎などを引き起こすことが知られています。
主な感染経路は、発症者もしくは保菌者(特に鼻咽頭部に保菌している者)由来の飛沫による飛沫感染と濃厚な直接接触による接触感染です。物品を介した間接接触による感染は稀とされていますが、患者もしくは保菌者由来の口腔もしくは鼻腔由来の体液が明らかに付着している物品では注意が必要です。発症者に対しては、適切な抗菌薬による治療が開始されてから48時間が経過するまでは学校、幼稚園、保育園での集団生活は許可すべきではないとされています。
情報元:IDWR2020年第46週(2020年11月9日〜2020年11月15日)
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

インフルエンザ(季節性)

1〜4日間の潜伏期間を経て、突然に発熱(38℃以上の高熱)、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛・関節痛などが出現し、鼻水・咳などの呼吸器症状がこれに続きます。通常は1週間前後の経過で軽快しますが、いわゆる「かぜ」と比べて全身症状が強いのが特徴です。主な感染経路は、くしゃみ、咳、会話等で口から発する飛沫による飛沫感染です。他に接触感染もあるといわれています。
インフルエンザの予防には、予防接種を受けることが有効です。予防接種を受けることで、発症率、重症化率の低減につながると言われています。インフルエンザの感染対策とてしては、飛沫感染対策として、咳エチケット。接触感染対策としての手洗いの徹底が重要であると考えられますが、たとえインフルエンザウイルスに感染しても、全く無症状の不顕性感染例や臨床的にはインフルエンザとは診断し難い軽症例が存在します。これらのことから、特にヒト―ヒト間の距離が短く、濃厚な接触機会の多い学校、幼稚園、保育園等の小児の集団生活施設では、インフルエンザの集団発生をコントロールすることは、困難であると思われます。
情報元:日本医師会、日本薬剤師会、日本大学薬学部、(株)EMシステムズ
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

ノロウイルス感染症

例年11月に急激に増加し、12月にピークを迎えます。11月はノロウイルス感染症に注意が必要です。

主な症状は、はき気、おう吐及び下痢です。通常は便に血液は混じりません。あまり高い熱とならないことが多いです。小児ではおう吐が多く、おう吐・下痢は一日数回からひどい時には10回以上の時もあります。
感染してから発病するまでの「潜伏期間(せんぷくきかん)」は1〜2日と他の感染症と比較して短い方であり、症状の持続する期間も数時間〜数日(平均1〜2日)と比較的短期間です。
既に他の病気があったり、大きく体力が低下している等がなければ、重症化して長い間入院しなければならないことはまずありませんが、ごくまれにおう吐した物を喉に詰めて窒息(ちっそく)することがありますので注意してください。
情報元:日本学校保健会
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

RSウイルス感染症

報告数
北海道
3
青森
1
岩手
26
宮城
0
秋田
0
山形
1
福島
1
茨城
0
栃木
0
群馬
0
埼玉
0
千葉
1
東京
2
神奈川
1
新潟
0
富山
1
石川
0
福井
1
山梨
0
長野
0
岐阜
0
静岡
0
愛知
5
三重
0
滋賀
0
京都
0
大阪
3
兵庫
2
奈良
0
和歌山
0
鳥取
0
島根
1
岡山
1
広島
0
山口
0
徳島
0
香川
0
愛媛
0
高知
0
福岡
0
佐賀
0
長崎
1
熊本
1
大分
0
宮崎
1
鹿児島
124
沖縄
148
RSウイルス感染症は、病原体であるRSウイルスが伝播することによっておこる呼吸器感染症です。潜伏期間は2〜8日、一般的には4〜6日で発症します。多くの場合は軽い症状ですみますが、重い場合には咳がひどくなったり、呼吸が苦しくなるなどの症状が出ることがあります。
特に気をつけなければならないのが、生後数週間から数か月の赤ちゃんがRSウイルスに感染することです。感染すると、気管支炎、肺炎などを起こすことがあり、1〜3%が重症化すると言われています。RSウイルス感染症の感染経路はインフルエンザと同様、飛沫感染や接触感染です。RSウイルス感染症のワクチンはまだ実用化されていません。予防法は、手洗い、咳エチケットなどが有効です。RSウイルス感染症には特効薬はありません。治療は症状を和らげる対症療法になります。
情報元:IDWR2020年第46週(2020年11月9日〜2020年11月15日)
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
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「水ぼうそう・帯状疱疹」ホントのところ

予防接種トピックス

感染症発生動向調査による小児科定点(約3,000か所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000か所)からの報告数に基づいたデータ解析によります。
感染症発生動向調査とは(厚生労働省ホームページより)
すこやか201 知ってアクション!感染症の予防
すこやか2019 知ってアクション!感染症の予防

予防接種スケジュール

※国立感染症研究所サイト

インフルエンザ情報

情報元:日本医師会、日本薬剤師会、日本大学薬学部、(株)EMシステムズ
流行の傾向と感染対策(更新:2020/10/29) 今年の春以降、日本を含めた世界中でインフルエンザの患 者報告数が非常に少ない状態が続いています。一方、日本 では、例年のインフルエンザの流行シーズンとなる冬季に なります。・・・
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流行の傾向と感染対策(更新:2020/10/29) 今年の春以降、日本を含めた世界中でインフルエンザの患 者報告数が非常に少ない状態が続いています。一方、日本 では、例年のインフルエンザの流行シーズンとなる冬季に なります。国内で患者報告数が増加してくる可能性がある ため、対策としてワクチン接種をしておくことは大切です 。(監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長・国立感 染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏)
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