感染症・予防接種ナビは、平成28年度日本医療研究開発機構研究費(医薬品等規制調和・評価研究事業)「ワクチン接種と稀ながら発生する副反応に関する研究」(研究代表者・多屋馨子)の 「ホームページを活用した予防接種後副反応アンケート調査」(研究分担者・安井良則)の研究活動に協力しています。

感染症ニュース

溶連菌感染症 今後の増加に注意が必要

 大型連休が明け、今後溶連菌感染症は6、7月の流行のピークに向け、患者数の増加が予想されます。

 特に小学校、幼稚園、保育園では集団発生がみられる可能性が高く、注意が必要です。

地域別情報

 2017年第18週(5/1〜5/7)の速報データによると、定点当たり報告数が最も多いのは山形県、次いで鳥取県、岩手県、福岡県、福島県の順となっています。

概要

 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(一般には溶連菌感染症と言われる場合が多いです)は、A群溶血性レンサ球菌によって引き起こされる感染症です。

 同菌は上気道炎や化膿性皮膚感染症などの原因菌としてよくみられるグラム陽性菌で、菌の侵入部位や組織によって多彩な臨床症状を引き起こすことが知られています。

 最も多く発生している急性咽頭炎の他にも、日常的にみられる感染病態として、膿痂疹、蜂巣織炎、あるいは抗菌薬による治療が発達する前によくみられていた病型として猩紅熱があります。その他にも中耳炎、肺炎、化膿性関節炎、骨髄炎、髄膜炎などをきたすことがあります。

監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
更新:2017/5/19
感染症ニュース一覧
予防接種における間違いを防ぐために

注意してほしい感染症

2017年5月期

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
咽頭結膜熱
ロタウイルス感染症
手足口病

監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

過去5年間の同時期との比較

インフルエンザ
咽頭結膜熱
溶連菌感染症
感染性胃腸炎
水痘
手足口病
伝染性紅斑
突発性発しん
百日咳
ヘルパンギーナ
流行性耳下腺炎
急性出血性結膜炎
流行性角結膜炎
マイコプラズマ肺炎
情報元:IDWR2017年第19週(2017年5月8日〜2017年5月14日)

流行の様子

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 咽頭結膜熱 ロタウイルス感染症 手足口病
 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

学童期の小児が流行の中心であり、春から初夏にかけて報告数のピークに向けて患者数が増えていくことが予想されますので、注意が必要です。
情報元:IDWR2017年第19週(2017年5月8日〜2017年5月14日)
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

咽頭結膜熱

春から夏にかけて流行する感染症です。
保育園、幼稚園、小学校等では流行時期になると集団発生がみられるため、注意が必要です。
情報元:IDWR2017年第19週(2017年5月8日〜2017年5月14日)
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

ロタウイルス感染症

昨年の流行のピークと比較すると患者数の報告数が多く推移しています。
4〜5月にかけてが流行のピークです。
特に2歳以下は注意が必要です。
情報元:日本学校保健会
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

手足口病

例年7月に流行のピークとなりますので、これから患者数が増加してくると予想されます。
特に保育園、幼稚園などの乳幼児施設では集団発生が度々みられますのでご注意ください。
情報元:IDWR2017年第19週(2017年5月8日〜2017年5月14日)
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
「水ぼうそう・帯状疱疹」ホントのところ

予防接種トピックス

感染症発生動向調査による小児科定点(約3,000か所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000か所)からの報告数に基づいたデータ解析によります。
感染症発生動向調査とは(厚生労働省ホームページより)
すこやか2016 知ってなっ得!感染症の予防

予防接種スケジュール

※国立感染症研究所サイト

インフルエンザ情報

情報元:日本医師会、日本薬剤師会、日本大学薬学部、(株)EMシステムズ
【インフルエンザ情報:推定受診者数は6週連続で減少。 一方でB型インフルエンザの割合が増加中】更新3/22 3/19までの、一週間のインフルエンザの推定受診者数 は約35万4000人となりました。これから大半の学校 が春休・・・
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【インフルエンザ情報:推定受診者数は6週連続で減少。 一方でB型インフルエンザの割合が増加中】更新3/22 3/19までの、一週間のインフルエンザの推定受診者数 は約35万4000人となりました。これから大半の学校 が春休みに入りますので、さらに減少が続くと予想されま す。一方、B型インフルエンザの割合は増加しつつあり、 今しばらくはインフルエンザの動向には注意が必要です。 ◆流行のようす◆薬局サーベイランスによると、2017 年第11週(3月13日〜3月19日)の全国のインフル エンザ推定受診患者数は354,315人となり、6週連 続して減少が続いています。減少の速度はゆるやかとなっ てきていますが、第12週は国内の大半の学校が春休みと なりますので、今後も減少は継続していくものと予想され ます。 ◆都道府県別情報◆各都道府県別の一週間あたり推定受診 者数をみると、福井県、北海道、秋田県、佐賀県、富山県 の順となっており、37都府県で前週よりも減少が見られ ました。 ◆年齢別情報◆5〜9歳(27.75%)、10〜14歳 (24.29%)、0〜4歳(17.50%)、15〜1 9歳(14.13%)、30〜39歳(7.48%)、2 0〜29歳(7.19%)、40〜49歳(6.61%) 、50〜59歳(5.76%)の順となっています。 50歳代を除く全ての年齢群で減少が続いています。 ※各都道府県別、人口1万人当たりの1週間の推定受診者 数は、各都道府県のインフルエンザ流行指標です。 監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長・国立感染症 研究所感染症疫学センター客員研究員・安井良則
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