水痘(水ぼうそう)、帯状疱疹Q&A
Q2.水痘罹患の記憶がない人への接種は、どうすべきでしょうか。
A.免疫があるかどうかを知るためには、検査で確かめることができます。検査の方法には、液性免疫の有無をみる方法として抗体価の測定があります。抗体価の測定方法には、免疫付着赤血球凝集法(IAHA法)、酵素免疫法(EIA法)、細胞膜抗原蛍光抗体法(FAMA法)、中和法(NT法)等があります。補体結合法(CF法)は感度が低く、このような目的(免疫の有無の確認)に用いてはいけません。一方、水痘‐帯状疱疹ウイルスに対する細胞性免疫の有無を見る方法として水痘抗原による皮内テストがあります。ただし、どれも時間と費用がかかりますので、一般的には免疫を確かめることなく、ワクチンを接種しても差し支えありません。それによって副反応の頻度や程度が強まるようなことはありません。

出典:「予防接種に関するQ&A集 水痘」-一般社団法人日本ワクチン産業協会(岡部信彦 川崎市健康安全研究所所長、多屋馨子国立感染症研究所感染症疫学センター第三室(予防接種室)室長)

≪ 前へ   次へ ≫


関連記事


RECOMMEND