#2 8月11日放送 「感染症にかからないためにできること」
<なぜ手洗い、除菌は感染症の予防になるの?>
--今年、世界中で流行した、新型コロナウイルス感染症。
--その予防として、手を十分に洗うことや、アルコールで消毒をすることが推奨されています。
しかし、手洗いや、手の消毒をすると、なぜ感染を予防できるのでしょうか?
【岡部先生インタビュー「なぜ手洗いが予防になるの?」】
「例えばドアのノブとかですね、お手洗いの便座、それから子供さんが遊んでいるときに、おもちゃや何かですね、そこにウイルスとか細菌(といった病原体)がいる可能性があるので、そこから、すぐに体内に入るわけではないんですけれども、触った手が目とか鼻とか口とかですね、そういうようなところから侵入するので、ついつい顔を触ったり、目を擦ったりというのもよくないので、きちんと手を洗うことをやっていただくとずいぶん感染症を防ぐことになります。それからアルコールを使って消毒するということも有効な方法になると思います」
<正しい手洗いが重要>
--ただし、洗い残しなどがあると、病原体は落ちません。
手のひらはもちろん手の甲や、指の間、指先、爪の間、親指や手首も念入りに洗いましょう。
消毒の際にも、同じようにすると効果的です。
<ワクチン接種>
--また、ワクチンが開発されている感染症については、ワクチン接種が予防に有効です。
【岡部先生インタビュー「なぜワクチンで予防できるの?」】
「感染症の中にはですね、かかるとその病気に対する免疫、つまり抵抗力ができて、次にその病原体が来たときにそれをやっつける力があります。ワクチンというのは、その病原体を応用したもので、これが体に入ってくることによって、免疫だけできるんですね。そうすると、この次に同じ病原体が入ってきたときに、それをやっつけることができる。そういう道具がワクチンということになります」
--特に子どもたちには、 基本的に無料で受けられる定期接種があります。
ワクチンの種類によって接種時期が異なるので、スケジュールを立て、忘れずに受けましょう。
--「正しく怖がり、正しく予防する」。
感染症の正しい知識を得て予防し、健康な毎日を送りましょう。
出演:川崎市健康安全研究所 岡部信彦所長
協力:国立感染症研究所 感染症疫学センター第三室室長 多屋馨子氏
更新:2020/8/26