麻しん予防
【和田先生インタビュー】
「麻しんのウイルスというのは、例えば麻しん感受性者、要するに麻しんの予防接種を受けていない方が、例えば部屋に100人いるとしますね。そして麻しんにかかった人が入って行くとすると、もう100%感染させるというぐらい強いわけであります」
去年、足立区ではフィリピンに渡航していた5歳の男の子が麻しんに感染、発症しました。このケースでは、男の子が受診した病院で、数名の麻しんウイルス感染者が出ました。
【和田先生インタビュー】
「先生方、小児科の先生は東南アジアで流行しているということはある程度頭に入っているわけでありますけれども、咳、鼻水、そういったことがもし最初に言われなければわからないですよね。そこで感染が拡大してしまうっていうケースが考えられるわけであります」
小児科医として日々子どもたちに接している和田先生は、たとえ軽い症状でも、常に感染症を念頭に入れて診察をするそうです。
【和田先生インタビュー】
「我々はよく今の時代はですね、母子手帳を必ず小児科を受診するときには見せてもらうと。それで予防接種歴を必ずチェックします。で、初診の患者さんは特に我々は、予防接種歴をカルテに記載しておきます。そして予防接種、はしかをまだやっていない方にはもちろん勧めますし、それから、そこからスタートになるわけです」
麻しんの定期予防接種は、風しんと同様に、麻しん風しん混合のMRワクチンを接種するのが一般的です。
2回接種することが推奨されていて、1回目は1歳の時、2回目は小学校に入る前の1年間に接種します。
副反応についても風しんと同様で、まれに、ショック、アナフィラキシー様症状、発熱、全身の発疹などがあります。
医事監修:国立感染症研究所感染症疫学センター第三室室長 多屋馨子氏
協力:田辺三菱製薬、制作協力:日テレアックスオン、製作著作:広島テレビ
更新:2015/11/22