「麻しん(はしか)」とは
麻しんは麻しんウイルスによって引き起こされる感染症です。
麻しんは、強い感染力を持っていて、空気感染、飛沫感染、接触感染などで感染します。
潜伏期間は10日程度。
発症すると発熱、咳、鼻水など風邪のような症状が現れ、2〜3日後には39度以上の高熱と発疹が現れます。
肺炎や中耳炎などの合併症を起こしやすく、さらに、患者1,000人に1人の割合で脳炎を発症すると言われています。
ちなみに麻しんの特効薬はなく、対症療法で治るのを待つしかありません。
かかる前の予防が大事な感染症です。
今も、麻しんは世界各地で流行しています。
アメリカでは2014年に、600人以上が麻しんを発症しました。
14年暮れから15年にかけてはカリフォルニア州のアミューズメントパークで感染が広がった可能性が高いと言われています。
2007年には、カナダへ修学旅行に行った日本の高校生が、現地で麻しんを発症。発症した生徒と感染の可能性のある生徒や引率者が現地で隔離され、しばらく帰国できませんでした。
医事監修:国立感染症研究所感染症疫学センター第三室室長 多屋馨子氏
協力:田辺三菱製薬、制作協力:日テレアックスオン、製作著作:広島テレビ
更新:2015/11/22