【感染症ニュース】45歳女性「微熱続き、咳辛く夜眠れず…」 新型コロナ経験談 10月以降は公費支援の見直しが
2023年10月8日更新
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治療薬は窓口で負担が生じます
治療薬は窓口で負担が生じます
 厚生労働省が9月29日に発表した2023年第38週(9/18-24)の「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況等について」によると、全国の定点当たり報告数は11.01。これで3週連続の減少となりました。新規入院患者数も3週前と比較すると約57%に減少しました。しかし、まだまだ各地で新型コロナウイルス感染症の患者は発生しています。

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 今回、「感染症・予防接種ナビ」に寄せられたのは、大阪府・52歳の新型コロナ経験談です。

新型コロナウイルス感染症・経験談 愛知県・45歳

 先週末、主人が出張で不在の為、実家より母が泊まりに来る。その時点で体調が悪かったようだが熱は無いという。泊まった翌日の朝に鼻水をズルズルさせ、風邪のような症状だった。

 発症1日目 母が帰宅し、実家では父が喉痛を訴え。病院でコロナ陽性の診断を受ける。私はこの日の朝に出先で急に喉に違和感を覚え、夕方にかけて喉の痛みが強くなっていった。

 発症2日目 発熱は見られず、ただ喉の痛みは増す。夜半に熱を測ると37.1度の微熱があり、翌日病院で検査を受ける覚悟を決める。

 発症3日目 午前中、かかりつけ医で抗原検査。コロナ陽性確定。その際の熱は36.4度と平熱。コロナ専用薬ラゲブリオ他、咳止め漢方と錠剤、喉痛用の薬を処方される。薬を飲んで安心したのも束の間、咳き込むようになり、喉痛も酷くなる。咳で熟睡できず。

 発症4日目 殆ど寝られないまま朝を迎え、倦怠感。喉は痛いが食欲はある。3食しっかり食事は摂ったが、咳、鼻水、喉痛が酷い。熱は午前中に37.3まで上がったが、熱冷ましを飲んだあとは35.9まで下がる。この日の夜間も横になると咳で寝られず辛くて夜中4時間くらいソファに座り込んでいた。明け方1時間ちょっと横になり、寝られた。

 発症5日目(投稿日)寝起きにMAX喉痛。鼻水、咳も出る。熱は36.6度。昨日、一昨日とまともに寝られていないので環境を整え、なんとか寝る努力をして、体を休められたらと思う。
現在に至る

 ご本人はあまり熱が出なかったようですが、最近の経験談では、熱が下がったあと、タイムラグで激しい喉の痛みが出るという投稿が多くなっています。

感染症に詳しい医師は・・・

 感染症に詳しい大阪府済生会中津病院の安井良則医師は、「新型コロナは、データでは報告数が減少していますが、当院では新型コロナに感染して入院される方はそれほど減少していません。高齢者施設などでの集団感染もあり、まだまだ警戒が必要と考えています。ただし、新たに感染する方の減少と、悪化して入院される方の減少はタイムラグがあるので、これから入院される方も減少していくのではないかと考えています。ただこれまでも冬場には再び流行が起こっていますので、引き続き感染対策を行なっていただきたいと思います」と語っています。

10月から公費支援が変わりました

 体験談でコロナ治療薬ラブゲリオを服用されたとありますが、9月までは新型コロナウイルス感染症の治療薬の費用は全額公費支援でしたが、10月からは窓口で負担が生じます。経口薬のラゲブリオ、パキロビッド、ゾコーバ、点滴薬のベクルリーの薬剤費について、医療費の自己負担割合に応じて、1割の方は3000円、2割の方は6000円、3割の方は9000円を上限として自己負担が生じます。それを超える費用については公費支援が行われます。

 安井医師は、「治療薬が有料になったことで、負担に感じられる方も多いと思います。とはいえ、高齢者や基礎疾患のある方は、重症化を防ぐためにも治療薬の使用を検討された方がいいのではないかと考えています。担当の医師と相談の上、ご検討いただければと思います」としています。

引用
厚生労働省:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況等について2023年第38週(9/18-24)、新型コロナウイルス感染症に関する10月以降の見直し等について

取材
大阪府済生会中津病院感染管理室室長 安井良則氏

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