【感染症ニュース】今季初東京でインフルエンザ学級閉鎖 関西では大阪・兵庫・京都など要警戒
2022年11月17日更新
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インフル要警戒
インフル要警戒
 インフルエンザによる、学級閉鎖の報告があがり始めました。

 東京都教育庁は、2022年11月14日の「都内公立学校のインフルエンザ様疾患による学年・学級閉鎖について」の中で、八王子市立の小学校で、計5クラスの学級閉鎖があったと公表しました。

 インフルエンザ陽性が確認されたのは、33人となっています。

 東京都教育庁は、同日付で、都内の各市区町村の教育委員会と都立学校向けに、「学校での基本的な感染対策の実施や生徒の健康観察を学校や家庭を含めて行うよう指導する」主旨の通知を出したとのことです。

 東京都での学級閉鎖措置は、2022/2023シーズン初となります。

 また、厚生労働省が2022年11月11日に発表した、2022/23シーズンのインフルエンザ定点報告・第44週(10/31-11/6)によると、関西地方では、大阪府107例・兵庫県21例・京都府で28例となっています。

 大阪などでは既に、学級閉鎖が起こっている地域もあり、注意が必要です。

感染症の専門医は…

 大阪府済生会中津病院の安井良則医師は、「大阪府をはじめとして、インフルエンザの報告があがり始めています。今後、感染が確認された地域から、広がっていく事が予測されます。マスクの着用や室内の換気など、基本的な感染対策が重要となります。一方、今シーズンのインフルエンザの流行がどれほど大きなものになるか、現在のところ予測できません。どれだけの人がワクチンを接種するかもポイントになってくるでしょう。」としています。

まとめ

 厚生労働省は、インフルエンザの予防について

・流行前のワクチン接種
・外出後の手洗い等
・適度な湿度の保持
・十分な休養とバランスのとれた栄養摂取
・人混みや繁華街への外出を控える
・室内ではこまめに換気をする

の6点を呼び掛けています。

 インフルエンザは、学校をはじめてとした、集団生活の場で広がりやすい傾向があります。

 一人一人が、感染を広げないために、注意が必要です。

引用
厚生労働省:インフルエンザQ&A

取材
大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

東京都教育庁義務教育課学校保健担当

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