【感染症ニュース】発熱・痛み・疲労など 乳幼児のコロナワクチン必要? 生後6か月から4歳対象の接種開始
2022年10月26日更新
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接種の検討を
接種の検討を
 生後6か月から4歳までを対象とした、新型コロナワクチンの接種が、はじまりました。

 厚生労働省によると、使用されるワクチンは、ファイザー社製で、オミクロン株の流行下でも、70%以上の発症予防効果が確認されたとしています。

 接種の回数は3回で、成人用の成分量の10分の1を接種します。

 1回目接種から2回目接種の間隔は3週間。

 3回目の接種は、2回目接種から、少なくとも8週間を経過後とされています。

 2022年10月24日から、ワクチンの配送は始まっていますが、接種の開始時期は、自治体によって異なります。

 医療機関や接種会場は、各自治体のホームページなどを確認してください。

 一方で、気になるのが副反応です。

 厚生労働省によると、生後6か月から1歳の場合は、「機嫌が悪くなる」「眠たくなる」「食欲減退」等の症状が現れることがあるとしています。

 また、2歳から4歳では、「疼痛(痛み)」「疲労」等の症状が出る可能性があるとの事です。

感染症の専門医は…

 感染症の専門医で大阪府済生会中津病院の安井良則医師は、「オミクロン株は、これまでの流行と違い、子どもたちの間でも感染が広がりました。その多くは軽症でしたが、感染者が増加するにつれ、重症者も中には出ています。生後半年から4歳のワクチン接種の副反応は、臨床試験の結果、発熱・疲労・接種部位の痛みなどが確認されていますが、ほとんどのケースで重くはありません。現時点の情報からは重大な懸念点は認められないと考えられます。昨今の流行状況からしても、接種可能な方の保護者の方は、検討してみてはいかがでしょうか。」としています。

まとめ

 生後6か月から4歳を対象とした、今回のワクチン。

 厚生労働省は、接種の際は、保護者の同意と立ち合いが必要としており、感染症予防の効果と副反応のリスクを知った上で、保護者の意思で判断してほしいとしています。

 また、接種後に、身体に異常を感じた場合は、ワクチンを接種した医療機関やかかりつけ医、自治体の窓口への相談を呼び掛けています。

引用
厚生労働省 2022年10月24日
生後6か月から4歳のお子様の保護者の方へ新型コロナワクチン接種についてのお知らせ
新型コロナワクチンQ&A

取材
大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

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