【感染症ニュース】インフルエンザ兵庫県でも10例 大阪府は約半分に減少 夏休みが影響?
2022年8月5日更新
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大阪・兵庫でインフルエンザの患者報告
大阪・兵庫でインフルエンザの患者報告
 大阪府でインフルエンザ患者が、引き続き報告されています。

 大阪府感染症情報センターが公表した、感染症発生動向調査週報 (速報)によると、2022年 第30週(大阪府インフルエンザ定点300医療機関からの疾患報告 7月25日~7月31日)のインフルエンザの患者報告数は、54例の報告がありました。

 大阪府では、
・第27週(7/4-7/10) 17例
・第28週(7/11-7/17) 75例
・第29週(7/18-7/24) 104例
と患者報告数が増加していましたが、今週の報告数は、先週と比べ半分近くまで減っています。

周辺の兵庫県では…

 大阪府に近い、兵庫県第30週(兵庫県インフルエンザ定点20医療機関からの報告 7月25日~31日)の患者報告数は、10例となっています。

 兵庫県立健康科学研究所によると「第30週の定点報告では、10例の患者報告数は出ていますが、現在、継続的な流行ではなく、一時的に報告があがっている状況です。今年は、オーストラリアなど南半球で流行がみられるため、国内で流行する可能性もありえます。今後、兵庫県内の患者報告数などを注意深く見守りたい」としています。

感染症の専門医は…

 感染症の専門医で、大阪府済生会中津病院の安井良則医師は「患者報告数の減少は、小学校などが、完全に夏休みに入ったことが大きな要因と思われます。しかし、大阪府周辺の兵庫県などでも、患者報告があがっており、今後、中四国地方・関東地方でも、患者報告数が増えて行く可能性もあります。また、今年の秋から冬にかけては、流行するおそれもあり、引き続き注意が必要です」としています。

インフルエンザの予防方法

 厚生労働省は、他の人への感染を防ぐための「咳エチケット」をキーワードに、マスクの着用や人混みにおいて咳をする際の注意点について呼びかけています。

・咳・くしゃみが出る時は、他の人にうつさないためにマスクを着用しましょう。
・マスクを持っていない場合は、ティッシュや腕の内側などで口と鼻を押さえ、他の人から顔をそむけて1m以上離れましょう。
・鼻汁・痰などを含んだティッシュはすぐにゴミ箱に捨て、 手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時はすぐに手を洗いましょう。
・咳をしている人にマスクの着用をお願いしましょう。

 ※咳エチケット用のマスクは、薬局やコンビニエンスストア等で市販されている不織布製マスクの使用が推奨されます。

 ※マスクの装着は説明書をよく読んで、正しく着用しましょう。

 ※咳エチケットを心掛けることは、周囲にウイルスをまき散らさない効果があるだけでなく、周りの人を不快にさせないためのマナーにもなります。

 また、マスクの着用に加え、流水・石鹸による手洗い、アルコール製剤による手指の消毒が推奨されています。

 インフルエンザの予防方法は、新型コロナウイルス感染症など、他の感染症の予防方法としても有効とされています。引き続き、基本的な感染対策をしていきましょう。

引用
厚生労働省「令和3年度今冬のインフルエンザ総合対策について」

取材
大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

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