【感染症ニュース】インフルエンザ患者報告数 大阪府全域で増加 今後の状況に注視必要
2022年7月28日更新
インフルエンザ患者報告数が大阪府で増加
インフルエンザ患者報告数が大阪府で増加
 大阪府でインフルエンザ患者の報告があがっています。

 大阪府感染症情報センターが公表した、感染症発生動向調査週報 (速報)によると、2022年 第29週(大阪府インフルエンザ定点300医療機関からの疾患報告 7月18日〜7月24日)のインフルエンザの患者報告数は、先週と比べ39%増の104例の報告がありました。

 報告例のうち、56.7%が10歳から29歳だったとのことです。

 大阪府では、
・第27週(7/4-7/10) 17例
・第28週(7/11-7/17) 75例
・第29週(7/18-7/24) 104例
と患者報告数が増加しています。

 大阪府感染症情報センターは、「大阪府の東部・南部や大阪市などで、インフルエンザ患者の報告がされています。この季節での報告は、過去にみられない状況です。今後、持続的に報告数が伸びてくるようであれば、注意が必要です」としています。

 ここ2年間、大きな流行をみせなかったインフルエンザですが、流行はあるのでしょうか。

感染症の専門医は…

 感染症の専門医で、大阪府済生会中津病院の安井良則医師は「大阪府全域で、インフルエンザの季節外れの患者報告があがってきています。警報基準を超えている訳では無いですが、ここ最近、流行がみられなかったため、一度、流行が始まれば、大きな流行につながるおそれもあります。インフルエンザの流行は学校・幼稚園などでの感染が大きな割合を占めます。しかし、学校などが、夏休み期間に入るため、大きな流行にはならないと予測しますが、今後の報告数の動向は、注視する必要があります。また、医療関係者の方は、インフルエンザの患者の報告が上がっている地域があることを念頭に置きながら、診察にあたる必要があります」としています。

インフルエンザの予防方法

 厚生労働省は、他の人への感染を防ぐための「咳エチケット」をキーワードに、マスクの着用や人混みにおいて咳をする際の注意点について呼びかけています。

・咳・くしゃみが出る時は、他の人にうつさないためにマスクを着用しましょう。
・マスクを持っていない場合は、ティッシュや腕の内側などで口と鼻を押さえ、他の人から顔をそむけて1m以上離れましょう。
・鼻汁・痰などを含んだティッシュはすぐにゴミ箱に捨て、 手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時はすぐに手を洗いましょう。
・咳をしている人にマスクの着用をお願いしましょう。

 ※咳エチケット用のマスクは、薬局やコンビニエンスストア等で市販されている不織布製マスクの使用が推奨されます。

 ※マスクの装着は説明書をよく読んで、正しく着用しましょう。

 ※咳エチケットを心掛けることは、周囲にウイルスをまき散らさない効果があるだけでなく、周りの人を不快にさせないためのマナーにもなります。

 また、マスクの着用に加え、流水・石鹸による手洗い、アルコール製剤による手指の消毒が推奨されています。

 インフルエンザの予防方法は、新型コロナウイルス感染症など、他の感染症の予防方法としても有効とされています。引き続き、基本的な感染対策をしていきましょう。


引用
厚生労働省「令和3年度今冬のインフルエンザ総合対策について」

取材
大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

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