【あなたは分かる?】すべての感染症はワクチンで防げる?<感染症クイズ@>
2022年6月9日更新
予防は大切(びせいぶつ芸能社)
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Q.すべての感染症は、ワクチン接種で予防できる?

【答え】×
 
 この問題について、感染症専門医で大阪府済生会中津病院に勤務する安井良則医師に、解説していただきました。

 (安井医師)すべての感染症に対して、ワクチンがあるわけではありません。

 重症化しやすい感染症や、感染力の強い感染症に対して、ワクチン開発が進められてきました。

 ワクチン接種で予防できる主な感染症には、水ぼうそう、日本脳炎、風しん、はしか(麻しん)、おたふくかぜ、百日咳、ジフテリア、破傷風、ポリオ、結核、ロタウイルス感染症、インフルエンザ、インフルエンザ菌b型感染症(Hib感染症)、肺炎球菌感染症、B型肝炎、A型肝炎、狂犬病、ヒトパピローマウイルス感染症、黄熱、髄膜炎菌感染症など全部でおよそ20種類あります。

 しかし、ワクチン接種で防げない病気もあります。そのため、ウイルスの特性や感染経路を知ること、咳エチケットや、マスクや手洗いなどを励行する、病原体に簡単に負けないように、食事や睡眠をしっかり取る、普段から早寝早起きをして健康状態に常に気をつけることが大切です。

 ワクチンのある感染症は、接種を心がけ、感染に備えることも大切です。

定期接種のある感染症(A類疾病)と標準的な接種時期

・【ジフテリア、百日咳、破傷風、急性灰白髄炎(ポリオ)】四種混合・二種混合…四種混合ワクチンは、生後3か月になったら1回目、その後20日以上の間隔をおいて(標準的には20〜56日)2回、接種します。3回目を終えたら、6か月以上(標準的には12か月以上18か月未満)あけて、4回目の接種をします。

 さらに第二期として、二種混合ワクチンを11歳から12歳に達するまでに1回接種します。

・【B型肝炎】B型肝炎ワクチン…標準的な接種期間は、生後2か月以上9か月未満とされています。1回目から27日以上あけて2回目、1回目から139日以上あけて3回目とされています。

・【Hib感染症】Hibワクチン…インフルエンザ菌b型(Hib)による感染症を予防するワクチンです。標準的な接種期間は、生後2か月になったら1回目、そこから27日以上あけて2回目、更にそこから27日以上あけて3回目、そして3回目から7か月以上あけて4回目を接種します。

・【肺炎球菌感染症】肺炎球菌ワクチン…標準的な接種期間は、生後2か月になったら1回目、そこから27日以上あけて2回目、更にそこから27日以上あけて3回目、そして1歳〜1歳3か月で4回目を接種します。

・【麻疹(はしか)・風疹】麻疹・風疹混合(MR)ワクチン…2006年度から定期接種に導入され、1回目は1歳以上2歳未満、2回目は小学校に入る前(5歳以上7歳未満)の1年間に接種します。

・【結核】BCGワクチン…結核による重い病気を予防するワクチンです。標準的には生後5か月から8か月未満で1回接種します。

・【水痘(水ぼうそう)】水痘ワクチン…標準的な接種年齢は、1回目が1歳以上1歳3か月未満で、2回目は1回目の接種後、6か月以上12か月未満に接種します。

・【ロタウイルス感染症】ロタウイルスワクチン…2020年10月から定期接種になりました。1価ワクチンと5価ワクチンの2種類が日本国内において認可されています。1価と5価で接種スケジュールに違いがありますが、両方とも生後6週から接種が可能で、1回目は生後14週6日後までが望ましいとされています。

・【日本脳炎】日本脳炎ワクチン…定期接種として生後6か月から接種可能ですが、標準的な接種年齢は3歳以上とされています。

・【ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症】HPVワクチン…子宮頸がんをおこしやすいタイプであるHPV16型と18型の感染を防ぐことができます。12歳〜16歳(小学校6年〜高校1年相当)の女子を対象に、定期接種が行われています。

まとめ

 皆さんは、正解できたでしょうか?

 余談ですが、安井医師からはクイズや試験問題で「すべて」とあれば、「×」の可能性が高いので、よく考えてみてくださいとのことです。

引用:国立感染症研究所「日本の予防接種スケジュール」
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

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