麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)は、第1期、第2期を過ぎてしまうと定期の予防接種として無料で受けられなくなってしまいます。 小学校の入学前に接種がすんでいるかどうかを確認しましょう。
2015年4月2日~2016年4月1日生まれのお子さんは、2021年度に第2期の定期接種を受けます。
第2期の定期接種をまだ受けていない場合は、かかりつけ医と相談し2022年3月31日までに受けましょう。
麻しん(はしか)とは
潜伏期間10日程度で、発症すると高熱が1週間程度続き、全身に赤い発しんが出ます。咳や鼻水、目やにもひどく、肺炎や中耳炎、脳炎を起こすことがあります。
風しん(先天性風しん症候群)とは
風しんウイルスを病原体とする感染症です。感染すると、2週間から3週間の潜伏期間の後に、発しん、発熱、リンパ節が腫れるなどの症状が現れます。発しんの色は淡い赤で、小さく、皮膚面よりやや隆起し、数日間で全身に広がることがあります。さらに、妊娠20週頃までの女性が風しんウイルスに感染すると、ウイルスがおなかの中にいる胎児にも感染して、重い障がいを起こすことがあります。この病気を先天性風しん症候群といいますが、白内障や難聴、そして、先天性の心臓の病気を起こすことがあります。
麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)について
定期接種として2回接種することが推奨されており、1回目は1歳の時、2回目は小学校に入る前(年長組)の1年間に接種します。麻しんや風しんは免疫がなければ誰もが発症する可能性があります。早めに予防接種を受けることが勧められています。
【定期接種の対象年齢】
1期は1歳以上2歳未満
2期は5歳以上7歳未満で小学校入学前の1年間(年度内に6歳になる者)
※5歳であっても幼稚園の年中クラスや保育所の4歳児クラスの子どもは対象ではなく、また、6歳であっても小学1年生は対象ではありません
【接種回数】
1期は1回、2期は1回
【接種量・方法】
いずれも1回に0.5mLを皮下接種
引用:国立感染症研究所「小学校入学準備に2回目の麻疹・風疹ワクチンを!」
国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED) 新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業「予防接種における間違いを防ぐために」(2021年3月改訂版)