【感染症ニュース】消費者庁と厚生労働省が注意喚起 テイクアウトやデリバリーを利用する際のポイントとは
2021年9月22日更新
半年以上前に更新された記事です。

厚生労働省ホームページより引用
厚生労働省ホームページより引用
 9月に入り、朝晩は涼しく感じられるようになりましたが、兵庫県や福岡県など一部の地域では、昼間の気温が30℃を超え、暑い日が続いています。

 近年、コロナ禍における感染症対策として、テイクアウトやフードデリバリーの需要が高まりました。しかし、気温や湿度が高いと、料理が傷みやすいため、調理済みの食品を持ち帰る際には、注意が必要です。

 消費者庁では、テイクアウトやフードデリバリーを利用する人が多いという点を踏まえ、テイクアウトを利用するときのポイントを紹介しています。

 (※以下、消費者庁「テイクアウト等を利用するときのポイント~食中毒を防ぐために~」より抜粋)

テイクアウト等を利用するときのポイント

・食品を購入したらすぐに帰宅し、長時間持ち歩かないようにしましょう。
・持ち帰ったら、すぐに食べましょう。すぐに食べない場合は、冷蔵庫で保存する等、長時間常温で放置しないようにしましょう。
・再加熱するときは中心までしっかり加熱しましょう。
・食べる前にはしっかり手洗いをしましょう。

 また、厚生労働省では、新たにテイクアウトやデリバリーを始める飲食店の方向けにリーフレットを作成し、以下のポイントを紹介し、食中毒の注意喚起をおこなっています。

 (※以下、厚生労働省「テイクアウト・デリバリーにおける食中毒予防」より抜粋)

衛生管理を徹底し、食中毒にご注意ください!

◎テイクアウトやデリバリーに適したメニュー、容器ですか?
・鮮魚介類など生ものの提供は避けましょう
・水分を切る、よく煮詰める、浅い容器に小分けするなど傷みにくい工夫をしましょう

◎お店の規模や調理能力に見合った提供数になっていますか?
・注文を受けてから調理するなど、食べられるまでの時間を短くする工夫をしましょう
・容器詰めは、清潔な場所で行いましょう

◎加熱が必要な食品は、中心部まで十分に加熱していますか?
・""半熟"卵や""レア"なお肉の提供は、テイクアウト・デリバリーでは控えましょう

◎保冷剤、クーラーボックス、冷蔵庫、温蔵庫などを活用していますか?
・調理した食品は速やかに10℃以下まで冷ますか、65℃以上で保管しましょう
・食中毒菌は、20~50℃の温度帯でよく増えます!

◎速やかに食べるよう、お客さんにお知らせしていますか?
・購入した食品は速やかに食べるよう、口頭で、または容器にシールを貼るなどして、お客さんに伝えましょう

持ち帰る際にもひと工夫

 テイクアウトやデリバリーでの食事は、お店で調理されてから食べるまでに、時間がかかってしまうため、適切な温度管理と時間の管理が大切です。

 また、持ち帰る際にも保冷剤を入れることや、保冷・保温ボックスの活用をするよう、すすめられていますので、それらを活用して、安全にテイクアウトやデリバリーを楽しみましょう。

引用:消費者庁「テイクアウト等を利用するときのポイント~食中毒を防ぐために~」
厚生労働省「テイクアウト・デリバリーにおける食中毒予防」
「飲食店における持ち帰り・宅配食品の衛生管理等について」

文:感染症ニュース取材班

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