今回、取材したのは外資系企業に勤務する42歳の女性です。
職業柄、国内や海外の要人と接することも多く、勤務先は毎週月曜日にPCR検査を行い、陽性が判明した場合、当日夕方に連絡が来るルールになっているとのことです。
また、個人のデスクにパーテーションを設置しているほか、共有スペースは1時間おきに消毒するなど、感染拡大防止について厳しい対策を講じています。
女性は、ワクチンについて、特例承認であり効果や副反応が不明なことから、当初は様子見をしていました。
しかし、感染拡大防止に一定の効果を感じたことや、今後、海外との往来で接種証明が必要になる可能性があるため接種を決意しました。
女性自身は、初回接種時から、およそ1週間ほど経って「モデルナ・アーム」とみられる薄い赤みが出現。
またワクチンを接種した、職場の同僚チーム10人全員が発熱したとのことです。
1回目の接種
7月15日に、1度目の職域接種を受けました。
注射自体の痛みもほとんどなく、検診時の採血より、時間も短く不快感もありませんでした。
当日夜から左腕の接種部位を中心に張りがあり、翌日は筋肉痛のような症状が出ましたが、2日後には治まりました。
お仕事を休むほどでは無かったです。しかし、1週間ほどして、接種部位に薄く赤みが出ました。
「モデルナ・アーム」と呼ばれるものだと思いますが、痛みやかゆみもありませんでした。
特に、気になる副反応は無かった印象です。
2回目の接種
8月12日に、2回目の接種を受けました。
注射自体の痛みは、初回と変わらなかったものの翌日に38℃ほどの発熱があり、処方された解熱剤を服用しました。
腕の痛みは1回目より軽微でした。丸一日は発熱が続くものの、発熱自体は翌々日には回復。
痛みはないものの、接種した左腕が赤く腫れました。その腫れも3日後がピークで4日目には引きました。
副反応で発熱はしたものの、普通の風邪と違って、咳や喉の痛みがあるわけではないので苦しさはそれほどでもありません。
職域接種時に解熱剤(カロナール)が処方されたので、発熱時に飲めて助かりました。副反応は我慢する必要はないと思うのでモデルナで2回目の人は解熱剤を用意することをおすすめします。
ワクチンの副反応は個人差が大きいです。
職場の同僚10人全員が発熱しましたが、アナフィラキシーショックなど重篤な症状が出た人はいませんでした。
また、web上で見られるワクチン反対派の主張は、「友人の親戚の祖母が接種後死亡した…」など噂話の域を出ないものが多く、「論拠が乏しい」と考えるに至りました。ワクチン接種には、今後、どんな知見が出てくるかにもよりますが、現状では賛成です。
ただこれほど多くの人に副反応が出るワクチンは、これまでの日本だと簡単には承認されていなかったと思います。
ワクチンパスポート導入で行動緩和を
日本国内でも、希望者へのワクチン接種が完了する時期に、政府は「ワクチンパスポート」を活用した行動緩和をするべきだと思います。
飲食店への入店の条件にしたり、旅行や帰省でのインセンティブ付与に活用するのも良いと思います。
ワクチン接種が進むと同時に、経口治療薬が承認され、簡単に治療できるようになれば従来の季節性インフルエンザと同様の扱いで良いと思います。
<おことわり>ご紹介する経験談は、あくまでも投稿者個人の症状や意見です。
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文:感染症ニュース取材班