【新型コロナウイルス感染症】厚労省副反応部会がモデルナワクチンの中間調査結果を公表 39℃の発熱があった女性を取材
2021年9月2日更新
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 2021年8月4日に開かれた第66回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会で、モデルナ社製ワクチンの副反応に関する最新の調査結果が公表されました。

 モデルナワクチンを接種した20代以上の男女が対象で、順天堂大学の伊藤澄信客員教授らが調査しました。報告によると、2度目の接種を終えた人で、37.5℃以上の「発熱」があったと答えた人は、78.4%。38.0℃以上の「発熱」があった人は61.9%でした。その他、「倦怠感」83.9%、「疼痛」88.2%、「かゆみ」を感じた人も13.7%いたとのことです。また、有害事象については、女性の頻度が高かったとしています。

 感染症・予防接種ナビでは、2度目のモデルナ接種を終えた関東在住・44歳女性に取材しました。

2度目の接種

 7月末から、会社で2度目の職域接種が始まりました。先行して接種した人たちの中には、38℃くらいの発熱があり、会社をお休みした方もいて、「ついに来たか」と覚悟しました。会社が、接種した日から副反応が治まるまで「ワクチン休暇」を設けてくれましたが、多人数が一度にお休みすると、業務に支障が出るとのことで、部署内で調整し、日をずらして接種することにしました。

 私が2度目の接種をしたのは、8月1日です。夕方に接種を終えたのですが、3時間ほど経った夜8時頃には、腕が筋肉痛で上がりにくくなっていました。就寝後の夜中3時頃に熱っぽくて目が覚め、翌朝8時に体温を測ったところ37.2℃。

 大事を取って、会社はお休みしました。お昼過ぎまで横になっていましたが、午後2時には、38.5℃まで上昇し不安になりました。室内の気温が高いので、エアコンをつけていましたが、23℃設定でも暑く感じたり、10分後には急に寒く感じたり、気持ちが悪い状態。寝ているときは、冷房をオフにしましたが、下半身が冷え切った感じがして布団をかけました。頭痛などがある訳では無いのですが、倦怠感と太ももに軽い筋肉痛を感じました。夜8時過ぎに熱を測ったら、39.3℃。接種翌日が、肉体的にも精神的にも一番つらかったです。気づけば、いつの間にか腕は上がるようになっていました。

 接種3日目の朝の体温は37.4℃。この日も会社を休むことにしました。体が冷えている感じもあり、このまま熱が上がりそうな、倦怠感が残っている感覚でした。夏場なのに、毛布と布団が必要でした。お昼過ぎには、36℃台になりましたが、倦怠感は続き、腕は触ると痛かったです。

 接種から、4日目で、熱も下がりようやく出勤できました。体調は万全とは言い難かったですが、長く休む訳にもいきませんので。出社後に、同僚から話を聞きましたが、「発熱」した人が多かった印象です。一方、「かゆみ」「接種部位が熱を持っている」など副反応は様々でした。特にアナフィラキシー状態になった人はいなかったことで、みんな胸を撫でおろしました。

 とは言え、報道で目にするような「モデルナ・アーム」は、遅れて出てくる人も多いようで不安が無くなった訳ではありません。今は、同僚と一緒に経過を見守り、「何か副反応が出たら、遠慮なく休んで」と声を掛け合っています。


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感染症ニュース取材班

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