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東京都の新型コロナウイルス感染者は、7月4日日曜日に518人で、1週間前の6月27日より132人増えています。また、1週間当たりの感染者の平均で比較しても、6月28日から7月4日までの平均は582.0人で、6月21日から6月27日までの平均477.4人から約121%と増加しています。このことからも、東京都では既にリバウンドの兆候がみられます。
デルタ株について 気を緩めるとリバウンドも
最も気になるのが、インドで最初に確認されたデルタ株です。全国的にも感染者から検出されるデルタ株の割合は、増加しつつあります。
厚生労働省によると、感染性が高いとされていたアルファ株(イギリスで最初に検出された変異株)より感染力が強いという分析結果も出ています。
デルタ株感染者数が増加している今の局面での会食は、感染リスクが非常に高く、絶対に避けてください。この状況が続けば、オリンピック期間中に緊急事態宣言が発出される可能性も考えられます。
大阪府済生会中津病院の安井医師の見解
私の勤務する病院でも、6月の最終週に入ってから入院患者が増えており、先週・先々週から状況が変わってきたように感じます。次の流行である第5波は遠からず、発生すると考えています。
デルタ株は、既にワクチンの接種がかなり進んでいる英国やイスラエルでの再流行の要因であるといわれていますが、他にインドネシア、マレーシア等の東南アジア各国での現在の患者数の急増もこの株の流行によるものです。日本国内でも首都圏、東海地方、近畿地方の大都市圏では既にデルタ株は検出されており、その割合も増加しつつあるようです。緊急事態宣言は沖縄県を除いて解除されていますから、国内でデルタ株が流行し始めたら、他の東南アジアの各国にように急速に患者数が増加してくるものと予想されます。
現在国内で接種が行われているワクチンはデルタ株に対してもかなりの効果が期待できますし、公表されている副反応を考慮しても、今後も接種を推進していくべきと考えています。
6月20日に緊急事態宣言が解除された地域などを見ると、明らかに人流が増えています。ワクチン接種は進んでいますが、気を緩めることなく、これまで以上に感染対策を徹底してください。
感染症予防接種ナビより
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参考:厚生労働省「第40回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード」資料3-3 西浦先生提出資料
取材:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏