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各地の新規感染者数が、緩やかではあるものの減少をみせています。これは、緊急事態宣言により、みなさんが行動を制限された結果が、効果として現れたのではないでしょうか。しかし、沖縄県など、いまだ増加している地域もあり、まだまだ油断はできない状況です。
一方、気になるのが新たに確認されたインド由来の変異株(L452R)の存在です。一般的にウイルスは増殖や感染を繰り返す中で、少しずつ変異します。
厚生労働省によると、インド株は従来株に比べ感染力が高い可能性があり、今後の動向に注意が必要です。
私たちは過去の経験から、気を緩めた時に再び感染者が急増することを知っています。
心配されるのは、「効果がないから」という理由で、マスク着用などの対策をやめてしまうことです。
現在、感染爆発を食い止めているのは、みなさんが気をつけて対策を続けているからで、インド株のような感染力が強いウイルスなら、あっという間に拡がるでしょう。
インド株についてはデータが少ないため、現時点では詳細が分かっていません。
これから明らかになっていくと思いますが、分からないからこそ、警戒しなければいけません。
新型コロナウイルスに関しては予測不能なことが多く、ワクチン接種が進むことが何よりの対策だと思います。
未知の変異株が出現している今、一人ひとりが「感染対策」へのより強い意識を持つことが大切です。
気を緩めることなく、マスクの着用・3密の回避など、基本的な感染対策を続けましょう。
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取材:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
引用:厚生労働省「第36回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード」資料4 新型コロナウイルス感染症(変異株)への対応等