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高齢者への新型コロナワクチンの接種が4月12日から始まっています。
自治体による接種のほか、自衛隊による大規模接種センターが東京と大阪に設置されており、対象の方へ向け段階的に予約を受け付けています。
すでに予約が完了し、接種当日を待っている方も多いと思います。
今回は、多くの方が気になっている、ワクチンを接種する際の注意点についてまとめました。
接種前の注意点
・接種を受ける方は事前に予診票を記入することになります。住所・氏名のほか、既往歴やアレルギー症状などを正しく記入しましょう。
・持病がある方は、かかりつけ医に接種することへの許可を得ておくことが必要です。
・37.5℃以上の発熱がある場合は接種できません。
・車の運転等は問題ありません。
・食物アレルギー等がある人も接種することは可能です。ただし、アナフィラキシー等の重いアレルギーの既往歴がある方は、事前にかかりつけ医に相談してください。
接種後の注意点
・接種したことを証明する「予防接種済証」(接種券/クーポン券右側)を無くさないように保管しておいてください。
・腫れや疼痛を起こしやすくなるため、接種部位は触ったり揉んだりしないようにしましょう。
・入浴は問題ありませんが、激しい運動は避け、飲酒は控えることをお勧めします。
特に注意していただきたいのは、持病の治療を受けている方で、かかりつけ医の判断なしにワクチンを接種することができない場合があります。
また、当日会場に足を運んでも、発熱など体調不良の方は、接種することができません。ワクチンを接種する方は、あらかじめ注意点等を確認し、接種に向けて体調を整えておくことが大切です。
参考:厚生労働省HPより
厚生労働省はホームページの「新型コロナワクチンQ&Aサイト」にて、私たちが気になっている疑問への回答を掲載しており、その一部をご紹介します。
Q.ワクチンを接種することができない人はどのような人ですか
A.一般に、以下の方は、ワクチンを接種することができません。ご自身が当てはまると思われる方は、ワクチンを接種しても良いか、かかりつけ医にご相談ください。
・明らかに発熱している方(※1)
・重い急性疾患にかかっている方
・ワクチンの成分に対し、アナフィラキシーなど重度の過敏症(※2)の既往歴のある方
・上記以外で、予防接種を受けることが不適当な状態にある方
(※1)明らかな発熱とは通常37.5℃以上を指します。ただし、37.5℃を下回る場合も平時の体温を鑑みて発熱と判断される場合はこの限りではありません。
(※2)アナフィラキシーや、全身性の皮膚・粘膜症状、喘鳴、呼吸困難、頻脈、血圧低下等、アナフィラキシーを疑わせる複数の症状。
Q.ワクチンを接種するのに注意が必要なのはどのような人ですか
A.一般に、以下の方は、ワクチンを接種するに当たって注意が必要です。ご自身が当てはまると思われる方は、ワクチンを接種しても良いか、かかりつけ医にご相談ください。
・過去に免疫不全の診断を受けた人、近親者に先天性免疫不全症の方がいる方
・心臓、腎臓、肝臓、血液疾患や発育障害などの基礎疾患のある方
・過去に予防接種を受けて、接種後2日以内に発熱や全身性の発疹などのアレルギーが疑われる症状がでた方
・過去にけいれんを起こしたことがある方
・ワクチンの成分に対して、アレルギーが起こるおそれがある方
また、新型コロナワクチンは筋肉内に注射することから、
・抗凝固療法を受けている人、血小板減少症または凝固障害のある方
は、接種後の出血に注意が必要とされています。
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引用:厚生労働省「新型コロナワクチンQ&A」
取材:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏