【新型コロナウイルス感染症】他人事ではない「医療のひっ迫」 その先にある私たちへの影響とは
2021年5月7日更新
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全国の感染者数の推移<br />(厚労省HPより)
全国の感染者数の推移
(厚労省HPより)
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 コロナ禍で迎えるゴールデンウイークを、みなさんはどのように過ごしますか。医療がひっ迫することで、私たちにどのような影響があるのか、大阪府済生会中津病院の安井良則医師に伺いました。

医療がひっ迫することで考えられる影響

・相当呼吸状態が悪くならないと入院できない。血中酸素濃度による入院の基準が、第3波時では93%未満だったが、現在では90%未満にならないと入院できない。高熱であっても入院できない。

・救急車を呼んでも来ない。呼んでも24時間以上来ないこともある。

・コロナ以外の緊急を要する疾患(心筋梗塞・脳梗塞等)でも救急車が来ない。緊急手術を受けられない。

・自宅療養中に自宅で亡くなるケースも増える。

 これらは、大阪の医療現場で実際に起こっていることも含まれています。

「変異株」の脅威 私たちの命を守るためにできること

 新型コロナウイルスは私たちの生活を一変させてしまいました。更に「変異株」という新たな脅威は、今後、全国的に拡がる思われます。

 みなさんが暮らす街の医療がひっ迫することで、新型コロナウイルス以外にも、病気やケガをした人がすぐに治療を受けられず、命が守られなくなる恐れがあるのです。

 自分や大切な人の命を守るために、一人ひとりが自分事として捉え、全力で感染を抑えなければ、この状況は変わらないと思います。今みなさんに出来ることは、出来る限り外出を控え、これまで以上に手指の衛生やマスクの着用を徹底することです。

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取材:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

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