【新型コロナウイルス感染症】大阪では入院患者の9割以上が変異株 油断すると全国に拡がる恐れも
2021年4月28日更新
大阪府の入院者数等の推移<br />(厚労省HPより)
大阪府の入院者数等の推移
(厚労省HPより)
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 4月20日、大阪府は国へ「緊急事態宣言の発出」を要請しました。

 大阪では、まん延防止等重点措置が適用されてから2週間が経過しましたが、依然として感染拡大が止まらず、医療のひっ迫状態が極めて厳しい状況です。

 重症患者の受入れを行っている、大阪府済生会中津病院の安井良則医師に話を聞きました。

大阪の感染状況について

 (安井医師)
 大阪では感染者のほとんどがN501Y変異株に置き換わっています。私が勤務する病院では4月から、入院している患者32人を検査した結果、28人からN501Y変異株が検出されました。この1週間に至っては13人中12人と、9割以上がN501Y変異株の患者です。

 この変異株の特徴としては、重症化する年代の多くが40〜50代と、これまでの既存株で重症化しやすいとされていた高齢者だけではないということです。また既存株よりも症状が重くなりやすく、重度の肺炎を発症している印象です。

 加えて、感染力が強いことから家庭内にも感染が拡がるケースがみられます。今まで以上に、手指衛生やマスクの着用を徹底するよう心掛けましょう。

今みなさんにお願いしたいこと

 (安井医師)
 先日、吉村洋文府知事が重症者用の病床の増床の依頼に訪れた際、「商業施設やテーマパーク等を休業し、人の流れを止めるべき」と考えをお伝えしました。

 今は人の流れを大きく止める対策をしなければ、今後、全国的に感染が拡がることが危惧されます。

 特に、変異株が流行している状況で、会食等不要不急の外出は避けてください。

【参考:4/20現在の病床等のひっ迫状況(大阪府公表)】
患者受入重症病床使用率(重症患者数÷確保病床数)114.7%

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取材:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

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