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現在の感染者数の状況は、全国でも依然高いままです。
一部、感染者数が減っている地域もありますが、決して楽観視できる状況ではありません。
緊急事態宣言の期間である2月7日までは、感染者数の推移を見極める大切な時期です。不要不急の外出・外食を自粛するなど、いつも以上に一人ひとりが感染を拡大させないことを意識しましょう。
また、従来と比べ、感染力の強い変異種が国外から国内に入ったことは間違いありません。今まで以上に感染対策への注意が必要です。
国内の発生状況について
厚生労働省が公表している、令和3年1月19日現在の国内の発生状況については以下のとおりです。
発生状況 (令和3年1月19日0:00現在)
・感染者334,328例(+4,928)
・重症者1,001名(+28)
・死亡者4,548名(+47)
※カッコ内は前日比
緊急事態宣言の目的と具体的対策について(内閣官房発表)
2月7日までを期間として、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、栃木県、岐阜県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、福岡県を対象に、緊急事態宣言が行われました。対象都府県では、新規感染報告が過去最多を記録し続け、医療体制がひっ迫しています。この現状に歯止めをかけ、減少傾向に転じさせることが目的です。
今回の緊急事態宣言は、社会経済活動を幅広く止めるのではなく、感染リスクの高い場面に絞って、効果的・重点的な対策を徹底します。具体的には、飲食を伴うものを中心として対策を講じます。そのため、飲食につながる人の流れを制限する、飲食店に対する営業時間短縮要請を行うと共に、外出自粛の要請、テレワークの推進などを行います。
感染リスクが高まる5つの場面
新型コロナウイルス感染症対策分科会より感染リスクが高まる「5つの場面」が提言されています。
【場面1】飲酒を伴う懇親会等
【場面2】大人数や長時間におよぶ飲食
【場面3】マスクなしでの会話
【場面4】狭い空間での共同生活
【場面5】居場所の切り替わり
このほかに、「飲酒の場面も含め、全ての場面でこれからも引き続き守ってほしいこと」として以下の点があげられています。
・基本はマスク着用や三密回避。室内では換気を良くして。
・集まりは、少人数・短時間にして。
・大声を出さず会話はできるだけ静かに。
・共用施設の清掃・消毒、手洗い・アルコール消毒の徹底を。
最後に
感染者を必要以上に非難・批判したり、差別的に扱うことは、感染状況の調査に悪影響を与えるだけでなく、社会的な息苦しさや不必要な不安を生み出すことになるため、やめましょう。
感染症予防接種ナビでは、新型コロナウイルス感染症の経験談を募集しています。提出いただく情報には個人情報は含まれません。より多くの皆様からのご投稿をよろしくお願いいたします。
引用:厚生労働省「新型コロナウイルス感染症について 国内の発生状況など」
内閣官房「新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言」
内閣官房「感染リスクの高まる『5つの場面』」特設サイト
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏