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自分が我慢することが将来、多くの人の命を救う事に繋がると意識してください。
各国の状況
WHOの発表によると、2020年11月24日現在、世界の患者数は約5,890万人、死亡者数は約139万人を数えています。
日本国内の状況
厚生労働省によると11月24日現在、日本国内での新型コロナウイルス感染症の感染者は133,929例、入院治療等を要する者は18,513名でうち重症者は345名、退院又は療養解除となった者は113,340名、亡くなったのは1,989名となっています。また155名が確認中とされています。都道府県別の数字は、
こちらで確認できます。
感染経路別対策
新型コロナウイルス感染症は、主に飛沫や接触によって感染し、マイクロ飛沫による一時的な空気感染類似状態になることで、クラスターが発生していると考えられています。
感染経路別の対策を見てみましょう。
【接触感染】
接触感染とは、皮膚や粘膜の直接的な接触や、手、ドアノブ、手すり、便座、スイッチ、ボタン等の表面を介しての間接的な接触でウイルスが付着することによる感染のことを言います 。
接触感染対策として重要なことは
1)手指衛生の徹底
2)環境の整備
であり、アルコールを用いた手指消毒、石鹸による手洗い、どちらも正しい手順で実施されれば十分な効果が期待できます。
また、環境消毒には次亜塩素酸ナトリウムやアルコールによる消毒はもちろん、界面活性剤を用いた環境クロスも効果があります。
【飛沫感染】
飛沫感染とは、感染者の飛沫(くしゃみ、咳、つばなど)と一緒にウイルスが放出され、他の方がそのウイルスを口や鼻などから吸い込んで感染することを言います。
飛沫が届く範囲を考慮して
1)互いに距離をとる(1.8m以上)こと
2)より近い距離で会話等をする際には、マスクを着用すること
が飛沫感染対策として効果的です。
発症前でも感染性があるため、無症状者も含めて全員がマスクを着用することが勧められます。
【マイクロ飛沫感染】
新型コロナウイルスのもう1つの感染経路として、「マイクロ飛沫」による感染が指摘されています。
マイクロ飛沫感染とは、換気の悪い密室空間等において、微細な飛沫である5μm未満の粒子が空気中を漂い、長時間滞在することで、離れた距離でも感染することを言います。
この感染を回避するためには
1)マイクロ飛沫は空気の流れに乗って容易に室外に排出されるので、人が集まる場所では密閉空間にならないよう換気を十分に行う
2)マイクロ飛沫が発生しやすい行為(大声で歌う、長時間または多人数で叫ぶ、飲酒を伴う宴会、多人数での長時間の会食等)を密閉空間内で行うことは極力控える
3)密閉空間内で、マイクロ飛沫が発生する可能性のある行為を行わざるを得ない場合は、マスクを着用し空間内に浮遊するマイクロ飛沫の量が少しでも減少するように努力する
こと等が対策として挙げられます。
感染リスクが高まる5つの場面
10月23日、新型コロナウイルス感染症対策分科会より感染リスクが高まる「5つの場面」として
【場面1】飲酒を伴う懇親会等
【場面2】大人数や長時間におよぶ飲食
【場面3】マスクなしでの会話
【場面4】狭い空間での共同生活
【場面5】居場所の切り替わり
が提言されました。
また、「飲酒の場面も含め、全ての場面でこれからも引き続き守ってほしいこと」として
・基本はマスク着用や三密回避。室内では換気を良くして。
・集まりは、少人数・短時間にして。
・大声を出さず会話はできるだけ静かに。
・共用施設の清掃・消毒、手洗い・アルコール消毒の徹底を。
が挙げられています。
「感染リスクが高まる5つの場面」がみなさまの生活の中に潜んでいないか、ぜひご覧になってください。(
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/bunkakai/teigen_12_1.pdf)
最後に、感染者を必要以上に非難・批判したり、差別的に扱うことは、感染状況の調査に悪影響を与えるだけでなく、社会的な息苦しさや不必要な不安を生み出すことになりるため、やめましょう。
■参考リンク:
厚生労働省新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)
■参考リンク:
厚生労働省新型コロナウイルス感染症について
■参考リンク:
内閣官房新型コロナウイルス感染症対策業種ごとの感染拡大予防ガイドライン一覧
■参考リンク:
厚生労働省新型コロナウイルス感染症についての相談・受診の目安
■参考リンク:
厚生労働省新しい生活様式の実践例
■参考リンク:
国立感染症研究所「一般的な会食」における集団感染事例
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏