感染性胃腸炎(ノロウイルス感染症等)の定点あたり報告数は、過去5週連続での増加からやや減少に転じていますが流行状態は維持、今後も流行が続く可能性が高いです。
地域別情報
2016年第47週(11/21~11/27)の速報データによると、定点当たり報告数が最も多いのは宮城県、次いで山形県、三重県、東京都、埼玉県となっています。
症状
主な症状は、はき気、おう吐及び下痢です。通常は便に血液は混じりません。あまり高い熱とならないことが多いです。小児ではおう吐が多く、おう吐・下痢は一日数回からひどい時には10回以上の時もあります。
感染してから発病するまでの「潜伏期間(せんぷくきかん)」は1~2日と他の感染症と比較して短い方であり、症状の持続する期間も数時間~数日(平均1~2日)と比較的短期間です。
既に他の病気があったり、大きく体力が低下している等がなければ、重症化して長い間入院しなければならないことはまずありませんが、ごくまれにおう吐した物を喉に詰めて窒息(ちっそく)することがありますので注意してください。
ノロウイルス感染症について詳しく見る▼
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
更新:2016/12/9