<RSウイルス感染症>本格的な流行が継続しています
図.RSウイルス感染症 年別・週別発生状況<br />監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
図.RSウイルス感染症 年別・週別発生状況
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
 RSウイルス感染症の報告数は9月以降急増し、過去10年の同時期と比較して最多となっています。

 12月までは本格的な流行が継続すると思われますので、乳幼児の育児・保育に携わっている方は引き続き注意が必要です。

地域別情報

 2016年第42週(10/17~10/23)の速報データによると、全国での報告数は5,989件(先週:6,378件)。

 報告数が最も多いのは大阪府(579件)、次いで東京都(436件)、愛知県(330件)、埼玉県(310件)、福岡県(258件)となっています。

 前週(41週)と比較して報告数が増加している都道府県は福岡県(212件→258件)、福島県(156件→201件)、大分県(71件→105件)、大阪府(553件→579件)、北海道(202件→224件)となっています。

概要

 RSウイルス感染症は、病原体であるRSウイルスが伝播することによって発生する呼吸器感染症です。年齢を問わず、生涯にわたり顕性感染を繰り返し、生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%の小児がRSウイルスの初感染を受けるとされています。

 乳幼児期においては非常に重要な疾患であり、特に生後数週間~数か月間の時期においては母体からの移行抗体が存在するにもかかわらず、下気道の炎症を中心とした重篤な症状を引き起こします。

速やかにかかりつけ医へ行く症状

・息がゼイゼイと呼吸が苦しそうになる
・咳で何回も夜中に起きる
・熱が下がっても症状が改善されない
・咳込んで嘔吐してしまう

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監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
更新:2016/11/4

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