ヘルパンギーナ 全国的に患者数が急増しています
図.ヘルパンギーナ 定点あたり報告数 年次別週別推移<br />監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
図.ヘルパンギーナ 定点あたり報告数 年次別週別推移
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
 ヘルパンギーナは、発熱と口腔粘膜にあらわれる水疱性の発疹を特徴とした急性のウイルス性咽頭炎です。乳幼児を中心に夏季に流行する、いわゆる夏かぜの代表的疾患です。

 ヘルパンギーナの患者数は急増しています。7月下旬に流行のピークを迎えるものと思われます。

地域別情報

 2016年第25週(6/20〜6/26)の速報データによると、定点当たり報告数が最も多いのは香川県、次いで徳島県、岡山県、和歌山県、大分県となっています。

日本国内での流行について

 日本では、毎年5月頃から増加し始め、7月頃にかけてピークとなり、8月頃から減少を始め、9〜10月にかけてほとんど見られなくなります。国内での流行は例年、西から東へと推移します。その流行規模は、ほぼ毎年同様の傾向があります。患者の年齢は5歳以下が全体の90%以上を占め、1歳代がもっとも多く、ついで2、3、4歳代の順で、0歳と5歳はほぼ同程度の症例が報告されています。

治療・予防

 通常は対症療法のみです。発熱や頭痛などに対してはアセトアミノフェンなどを用いることもあります。時には脱水に対する治療が必要なこともあります。無菌性髄膜炎や心筋炎の合併例では入院治療が必要ですが、後者の場合には特に循環器の専門診療科による治療が望まれます。

 予防については、感染者との密接な接触を避けること、流行時にうがいや手指の消毒を励行することなどがあります。

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監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
更新:2016/07/07

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