7月に注意してほしい感染症はヘルパンギーナ、おたふくかぜ、マイコプラズマ肺炎、手足口病
2016年7月1日更新
半年以上前に更新された記事です。

図.ヘルパンギーナ 推定患者数 各シーズン集別推移<br />監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
図.ヘルパンギーナ 推定患者数 各シーズン集別推移
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
2017年の7月に注意してほしい感染症についてはこちらから

 7月に注意してほしい感染症は、No1・ヘルパンギーナ、No2・流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、No3・マイコプラズマ肺炎、No4・手足口病 です。では、これらの感染症を詳しく見ていきましょう。

ヘルパンギーナ

 7月下旬のピークに向けて現在急増中です。

 ヘルパンギーナは、発熱と口腔粘膜にあらわれる水疱性の発疹を特徴とした急性のウイルス性咽頭炎です。乳幼児を中心に夏季に流行する、いわゆる夏かぜの代表的疾患です。

 症状は、2〜4日の潜伏期を経過し、突然の発熱に続いて咽頭痛が出現し、咽頭粘膜の発赤が顕著となり、口腔内、主として軟口蓋から口蓋弓にかけての部位に直径1〜2mm、場合により大きいものでは5mmほどの紅暈(こううん、皮膚が部分的に充血して赤く見えること)で囲まれた小水疱が出現します。小水疱はやがて破れ、浅い潰瘍を形成し、疼痛を伴います。発熱については2〜4日間程度で解熱し、それにやや遅れて粘膜疹も消失します。

ヘルパンギーナ

流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)

 今年は2011年以来の流行年であり、7月はその流行のピークになると思われます。

 流行性耳下腺炎は2〜3週間の潜伏期(平均18日前後)を経て発症し、片側あるいは両側の唾液腺の腫脹を特徴とするウイルス感染症です。通常1〜2週間で軽快します。最も多い合併症は髄膜炎です。その他、髄膜脳炎、睾丸炎、卵巣炎、難聴、膵炎などを認める場合があります。

流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)

マイコプラズマ肺炎

 今年は2012年以来の大きな流行となる可能性があります。

 マイコプラズマ肺炎とは、肺炎マイコプラズマを病原体とする呼吸器感染症です。潜伏期間は2〜3週間と、インフルエンザやRSウイルス感染症等の他の小児を中心に大きく流行する呼吸器疾患と比べて長いです。特徴的な症状は咳。初発症状発現後3〜5日から始まることが多く、乾いた咳が経過に従って徐々に増強し、解熱後も長期にわたって(3〜4週間)持続します。

マイコプラズマ肺炎

手足口病

 7月が流行のピークになると思われます。

 手足口病は、口腔粘膜および手や足などに現れる水疱性の発疹を主症状とした急性のウイルス性感染症であり、乳幼児を中心に主に夏季に流行します。

手足口病

監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
更新:2016/07/01

関連記事


RECOMMEND