咽頭結膜熱(別名:プール熱とも呼ばれます)について
図.咽頭結膜熱 推定患者数 各シーズン別週別推移<br />監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
図.咽頭結膜熱 推定患者数 各シーズン別週別推移
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
 咽頭結膜熱の患者数は例年と同水準であり、現在流行のピークを迎えている感染症です。流行にご注意ください。

 別名プール熱とも呼ばれています。主にアデノウイルス3型(他に1、2、4、5、6、7型等でもみられる)に感染することによってみられる咽頭炎、結膜炎を主とする急性ウイルス性感染症です。なお、プール熱という名前の方が一般的に知られるようになり、プールに入ったら感染してしまうなどというイメージを持っている方もいらっしゃいますが、残留塩素濃度の基準を満たしているプールの水を介して感染することはほとんどありません。

地域別情報

 2016年5/30〜6/5の速報データによると、定点当たり報告数が最も多いのは島根県、次いで佐賀県、新潟県、福島県、福井県、石川県の順となっています。

症状

 発熱、咽頭炎(咽頭発赤、咽頭痛)、結膜炎(結膜充血、眼痛、流涙、眼脂)の3つが主な症状です。通常感染してからの潜伏期間は5〜7日。症状がある期間は3〜5日といわれています。
 

感染対策

 皆がよく手を触れるものを中心に消毒を行う場合、消毒薬としては次亜塩素酸ナトリウム(市販されているものではミルトンやピューラックス、家庭用漂白剤としてはハイターやブリーチ等)を500〜1000ppm 程度に薄めて使用することが推奨されます。ただし、次亜塩素酸ナトリウムの消毒液は、人体に用いてはいけません。アルコールは、効果はあるのですが、効力を発揮するのに 10分以上の時間を要するため、使用しづらいという難点があります。

 接触感染対策として最も重要なことは手指衛生です。手指衛生は、流水・石鹸による手洗いが最も効果的です。

咽頭結膜熱について詳しく見る▼

監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
更新:2016/06/15

関連記事


RECOMMEND