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【感染症ニュース】インフルエンザの流行が本格化の兆し… 東京・神奈川・千葉などの首都圏をはじめ、全国で12の都県で流行期入り 医師「ワクチン効果は接種から約2週間経過後に」
ワクチンの効果が現れるのは約2週間後から
厚生労働省が11月15日に発表した「インフルエンザの発生状況について」令和6年第45週(11/4~10)によると、全国のインフルエンザ定点当たり報告数は1.06。微増ながら3週連続で増加しています。イ・・・
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厚生労働省が11月15日に発表した「インフルエンザの発生状況について」令和6年第45週(11/4~10)によると、全国のインフルエンザ定点当たり報告数は1.06。微増ながら3週連続で増加しています。インフルエンザは定点あたり報告数が1を超えると流行期入りの目安とされていますが、すでに千葉、東京、神奈川、静岡、鳥取、山口、愛媛、福岡、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄で定点当たり報告数が1を超えています。今週になって急に気温が下がってきました。いよいよ本格的な流行が始まるのでしょうか。

【2024年】11月に注意してほしい感染症!インフルエンザの動向に要注視マイコプラズマ肺炎は過去最多を更新医師「関東は伝染性紅斑に注意」

感染症に詳しい医師は…

感染症に詳しい大阪府済生会中津病院院長補佐感染管理室室長の安井良則医師は、
「私の勤務先のある大阪府の速報では、急激に患者数が増加したという報告を受けています。新型コロナ以前は、この時期から流行が始まっていましたので、そろそろ流行が拡大し、本格化するのではないかと予測しています」と語っています。

インフルエンザとは?

インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって起こる感染症です。A型、またはB型インフルエンザウイルスの感染を受けてから1〜3日間ほどの潜伏期間のあと、38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感などの症状が比較的急速に現れるのが特徴で、あわせて普通の風邪と同じように、ノドの痛み、鼻汁、咳などの症状も見られますが、風邪よりも全身症状が強いとされています。子どもではまれに急性脳症を、高齢の方や免疫力の低下している方では、二次性の肺炎を伴うなど、重症になることがあります。合併症にも注意が必要です。

インフルエンザワクチンの接種が始まっています

今シーズンのインフルエンザワクチン接種は始まっていて、すでに受けられた方も多いことでしょう。インフルエンザのワクチンは13歳以上の方は原則1回接種、13歳未満の方は2回接種で、1回目の接種から1〜4週間の間隔をあけて2回目を接種することとされていますが、免疫効果を考慮すると4週間あけることが望ましいとされています。

また、65歳以上の方、60〜64歳で一定の基礎疾患(心臓、腎臓または呼吸器の機能に障害があり、身の回りの生活が極度に制限される方、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫の機能に障害があり、日常生活がほとんど不可能な方)は、毎年1回定期接種としてインフルエンザワクチンの接種を受けることができます。これらの方は重症化のリスクが高い方ですので、早めにかかりつけの医師に相談してください。
安井医師「インフルエンザワクチンの効果が出るのは、接種してから約2週間はかかると言われています。12月以降の流行拡大を考えると、早めに接種を検討されたほうがいいと思います。インフルエンザワクチンは発症をある程度抑える効果や、重症化を予防する効果があり、特にリスクの高い高齢者の方、基礎疾患のある方などは、ぜひ接種を検討していただければと思います」

インフルエンザにマスクは効果あり?

インフルエンザの感染防止に、マスクの着用が効果的な場面があります。厚生労働省「今シーズンのインフルエンザ総合対策」によると、
・高齢者など重症化リスクの高い方への感染を防ぐため、医療機関を受診するときや、高齢者などの重症化リスクの高い方が多く入院・生活する医療機関や高齢者施設などへ訪問する時などは、マスクの着用を推奨します。
・そのほか、インフルエンザの流行期に重症化リスクの高い方が混雑した場所に行くときについては、感染から自身を守るための対策としてマスクの着用が効果的です。
・高齢者など重症化リスクの高い方が多く入院・生活する医療機関や高齢者施設等の従事者の方は、勤務中のマスク着用を推奨しています。
なお留意事項として、子どものマスク着用については、すこやかな発育・発達の妨げにならないよう配慮することが重要です。他の人にうつさないためにも、せきやたんなどの症状がある場合は、マスクの着用を含む咳エチケットを心がけてください。

引用
厚生労働省:「インフルエンザの発生状況について」令和6年第45週(11/4~10)、令和6年度「今シーズンのインフルエンザ総合対策」

取材
大阪府済生会中津病院院長補佐感染管理室室長 安井良則氏

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2024年11月期
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
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厚生労働省が4月12日に発表した「インフルエンザの発 生状況について」令和6年第14週(4/1-7)による と、全国のインフルエンザ定点当たり報告数は5.10。 去年の10月以来、久しぶりに10を下回りました。すべ ての都道府県で前週(第13週)より少なく、10を超え る県は山形11.47と新潟10.25だけです。感染症 に詳しい大阪府済生会中津病院院長補佐感染管理室室長の 安井良則医師は「インフルエンザの全国の定点当たり報告 数は、前週と比較しても半分以下となりました。しかし、 この第14週は学校や幼稚園・保育園などが春休みの時期 と重なっています。インフルエンザ定点は小児科が多いた め、長い休みの影響を受けます。流行の傾向は次の15週 16週の数字を見ないとわからないでしょう。通常、イン フルエンザは短期間に大きな流行の山を作ります。今シー ズンは爆発的な流行はなかったものの、患者は長期に渡り 出続けていたため、患者数はこの10年で最多となってい ます。本来であれば夏頃はインフルエンザの患者はほとん ど出ないのですが、今後も要警戒だと思っています」
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