「感染症・予防接種ナビ」は、広島テレビ放送が運営しており、厚生労働科学研究「ワクチンで予防可能な疾病のサーベイランスとワクチン効果の評価に関する研究」(研究代表者・鈴木基)の 「ワクチンの有効性、安全性、啓発に関する研究」(研究分担者・岡部信彦)の研究活動の一部に協力しています。
子育てに欠かせない「正しく信頼できる」感染症情報の発信と予防接種の啓発を、公的機関や専門医の監修と取材協力のもと、分かりやすく伝えるサイトです。
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新型コロナウイルス感染症

2019年末頃より「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)」が中国の武漢市を中心に出現し、世界中で患者数が増加しています。

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感染症ニュース

【RSウイルス感染症】例年の水準を超えて流行 乳幼児の集団生活に注意を

 RSウイルス感染症の患者報告数が各地で急増しています。

 主な症状は咳や発熱などで、2021年第16週(4/19〜4/25)現在、四国を除いた西日本を中心に感染が拡がっています。

 また、奈良県や福井県でも前週(4/12〜4/18)から患者報告数が伸びており、引き続き注意が必要です。

 特に、新型コロナウイルス感染症の流行地域では、RSウイルス感染症と新型コロナウイルス感染症の判別が難しくなるケースも予想されます。

 お子さんがいるご家庭では、お子さんの手指の消毒などを徹底するようにしてください。

例年の水準を超えて流行

 国立感染症研究所の感染症発生動向調査によると、GWの連休前である2021年第16週(4/19〜4/25)のRSウイルスの患者報告数は、九州など西日本を中心に増加がみられています。

 昨年は流行がみられませんでしたが、今年に入り各地で患者報告数が増加しており、特に、4月に入ってから患者報告数が急上昇をみせ、他のシーズンと比較しても流行の水準を超えています。

コロナと似た症状 乳幼児の集団生活に注意を

 RSウイルス感染症の主な症状である発熱や咳は、新型コロナウイルス感染症と似ているため、判別が難しいケースがあります。特に、新型コロナウイルスの流行地域で乳幼児に発熱や咳の症状がみられる場合は、新型コロナウイルス感染症とRSウイルス感染症の両方を疑ったほうが良いかもしれません。

 RSウイルスは咳やくしゃみによる飛沫感染や、ウイルスが付着しているおもちゃやコップなどを触ったり舐めたりすることで感染します。GWが明け、保育所や幼稚園など乳幼児の集団生活が再開したことで、今後も感染拡大が続くことが予測されます。感染予防のため手指の衛生と咳エチケットを徹底してください。

感染症予防接種ナビでは、みなさまからRSウイルス感染症の経験談を募集しています。

取材:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
感染症ニュース一覧
予防接種における間違いを防ぐために

注意してほしい感染症

2021年5月期

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
RSウイルス感染症
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)
咽頭結膜熱

監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

過去5年間の同時期との比較

インフルエンザ
咽頭結膜熱
溶連菌感染症
感染性胃腸炎
水痘
手足口病
伝染性紅斑
突発性発しん
百日咳
ヘルパンギーナ
流行性耳下腺炎
急性出血性結膜炎
流行性角結膜炎
マイコプラズマ肺炎
情報元:IDWR2021年第17週(2021年4月26日〜2021年5月2日)

流行の様子

新型コロナウイルス感染症(COVID-19) RSウイルス感染症 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 咽頭結膜熱
 

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)

最も注意してほしいのは、関西を中心に流行しているウイルスの「変異株」の全国的なまん延です。大阪では、ほとんどが従来株から変異株に置き換わっており、今後は全国各地でも変異株による感染が拡大していくものと思われます。この変異株の特徴は、これまでの従来株より感染力が強く、職場や家庭内でも感染しやすいことです。加えて、重症化する年代の多くが40〜60代と、これまでの従来株で重症化しやすいとされていた高齢者だけではなくなったということです。
新型コロナウイルスが流行して1年以上が経過しましたが、ここに来て「変異株」という、これまでで最も強力な敵が現れてしまいました。これまでと同じ対策をしていては、簡単に感染し拡げてしまう恐れがあります。一人ひとりが自分事として捉え、全力で感染を抑えることが必要です。そのためには、出来る限り外出を控え、今まで以上に手指の衛生やマスクの着用を徹底しましょう。
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

RSウイルス感染症

報告数
北海道
68
青森
53
岩手
86
宮城
29
秋田
85
山形
64
福島
14
茨城
6
栃木
65
群馬
0
埼玉
4
千葉
3
東京
81
神奈川
82
新潟
0
富山
158
石川
93
福井
41
山梨
1
長野
0
岐阜
20
静岡
178
愛知
196
三重
17
滋賀
39
京都
105
大阪
581
兵庫
151
奈良
112
和歌山
6
鳥取
1
島根
2
岡山
16
広島
116
山口
85
徳島
0
香川
0
愛媛
1
高知
5
福岡
544
佐賀
132
長崎
84
熊本
147
大分
58
宮崎
176
鹿児島
17
沖縄
7
西日本を中心に患者報告数が急激に増加しており、季節外れの流行をみせています。新型コロナウイルスの影響からか、この1年間流行がみられなかった為、かかった経験がないお子さんも多いと思われます。今後、全国的に拡がる可能性もあるため、感染症の発生動向に注意が必要です。
RSウイルス感染症は乳幼児に注意してほしい感染症で、特に1歳未満の乳児が感染すると重症化しやすいです。特徴的な症状である熱やせきは、新型コロナウイルス感染症と似ており、見分けがつきにくいです。小さなお子さんに発熱や呼吸器症状がみられる場合は、かかりつけ医に相談してください。
感染経路は飛沫感染や接触感染です。ワクチンはまだ実用化されていないため、手洗い、うがい、せきエチケット(マスクの着用)を徹底し、予防しましょう。ご家族以外にも、保育士の方など、乳幼児と接する機会がある人は特に注意が必要です。
情報元:IDWR2021年第17週(2021年4月26日〜2021年5月2日)
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症) は小児の集団生活で気をつけてほしい感染症です。子ども同士の接触頻度が高い保育園や小学校などで感染が拡がるケースが多いです。また、家庭内においても兄弟間(姉妹間)で感染することもあります。
感染症発生動向調査によると、例年、冬期および春から初夏にかけての2つの流行が認められています。ゴールデンウイークの連休が明け保育園や小学校が再開し、夏のピークに向け感染者数が増加する可能性があります。
感染すると、2〜5日の潜伏期間の後に発症し、突然38度以上の発熱、全身の倦怠感、喉の痛みなどが現れ、しばしば嘔吐を伴います。また、舌にイチゴのようなぶつぶつができる「イチゴ舌」の症状が現れます。
主な感染経路は、せきやくしゃみなどによる飛沫感染と、細菌が付着した手で口や鼻に触れることによる接触感染です。
ワクチンは、まだ実用化されていません。感染の予防には、手洗い、うがい、せきエチケットなどが有効です。
情報元:IDWR2021年第17週(2021年4月26日〜2021年5月2日)
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

咽頭結膜熱

咽頭結膜熱は、別名プール熱とも呼ばれ、春から夏にかけて流行します。例年の流行のピークは6〜7月で、5月は患者報告数が急増する時期です。
咽頭結膜熱は、主にアデノウイルス3型に感染することによってみられる急性ウイルス性感染症です。
発熱、咽頭炎、結膜炎の3つが主な症状です。通常感染してからの潜伏期間は5〜7日。症状がある期間は3〜5日といわれています。特異的な治療方法はなく、対症療法が中心となります。眼の症状が強い時には、眼科的治療が必要となることもあります。
感染経路は、主に接触感染です。原因となるアデノウイルスの感染力は強力であるため、直接接触だけではなく、タオル、ドアの取っ手、階段やエスカレーターの手すり、エレベーターのボタン等の不特定多数の人が触る物品を介した間接接触でも感染が拡がります。
感染対策として、最も重要なことは手指の衛生であり、流水・石鹸による手洗いが最も効果的です。
情報元:IDWR2021年第17週(2021年4月26日〜2021年5月2日)
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
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予防接種トピックス

感染症発生動向調査による小児科定点(約3,000か所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000か所)からの報告数に基づいたデータ解析によります。
感染症発生動向調査とは(厚生労働省ホームページより)
すこやか201 知ってアクション!感染症の予防
すこやか2019 知ってアクション!感染症の予防

予防接種スケジュール

※国立感染症研究所サイト

インフルエンザ情報

情報元:日本医師会、日本薬剤師会、日本大学薬学部、(株)EMシステムズ
3/22〜3/28(2021年第12週)のインフルエ ンザの1週間当たりの推定患者数は約330人と、前週( 約230人)よりもやや増加しました。しかし、例年の同 時期と比較して患者数が極めて少ない状態が続いているこ とに変わ・・・
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3/22〜3/28(2021年第12週)のインフルエ ンザの1週間当たりの推定患者数は約330人と、前週( 約230人)よりもやや増加しました。しかし、例年の同 時期と比較して患者数が極めて少ない状態が続いているこ とに変わりありません。今シーズンはインフルエンザが流 行する兆候はみられず、1999年に施行された感染症法 に基づく発生動向調査が始まって以来、「流行が認められ なかった初めてのシーズン」となる見通しです。 (更新:4/1) (監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長・国立感染 症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏)
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