#1 9月3日放送 「5種混合ワクチン」



--知ってアクション!感染症の予防。5種混合ワクチン。

--感染症とは、ウイルスや細菌などの病原体が、からだの中に入ることによって起こる病気です。(※1)



--その感染症をワクチンで予防するのが「予防接種」です。(※2)

--予防接種をしておくと、感染症の発症や、発症したとしても重い症状になることを予防できる場合があります。(※2)



安井医師「生まれたばかりの子どもは、お母さんから受け継いだ免疫で、さまざまな病原体から守られているのですが、(※3)その免疫が期待できない感染症もあります。(※4)」

安井医師「このような感染症を予防するために、予防接種法に基づく「定期接種」は、生後2か月から始めることが推奨されています。」(※5)」



--その定期接種のワクチンは、B型肝炎、ロタウイルス、肺炎球菌、5種混合の4種類です。(※5)



--5種混合ワクチンは、4種混合ワクチンとヒブワクチンが一緒になったもので、ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオ、ヒブ感染症という、5種類の感染症に予防効果が期待されます。(※6)



安井医師「5種混合ワクチンの標準的な接種スケジュールは、初回接種として生後2か月以上7か月未満で接種を開始し、20日以上・・・標準的には20日から56日までの間隔をあけて3回。さらに、初回接種終了後6か月以上、標準的には6か月から18か月までの間隔をあけて4回目を接種します。(※7)」

--副反応については、発熱、下痢、注射部位が赤くなる・腫れるなど。またまれに重篤なショックやアナフィラキシーなどが起こることがあります。(※8)



安井医師「定期接種は、特に0歳・1歳のときには種類が多いので、スケジュールをしっかり立てて、計画的に受けてください」


※1 こども家庭庁:保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版、2023年5月一部改訂)P.1 1.感染症に関する基本的事項(1)感染症とその三大要因
https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/e4b817c9-5282-4ccc-b0d5-ce15d7b5018c/c60bb9fc/20230720_policies_hoiku_25.pdf

※2 厚生労働省:予防接種情報「よくある質問」Q1:予防接種ってなに?
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/kihonteki_keikaku/index_00001.html#Q1

※3 厚生労働省:予防接種情報「よくある質問」Q3 予防接種はいつ受ければよいの?
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/kihonteki_keikaku/index_00001.html#Q3

※4 国立感染症研究所:百日咳とは(2018年1月29日改訂)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/477

※5 国立感染症研究所:日本の予防接種スケジュール(2024年4月9日更新)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/schedule.html

※6 厚生労働省/第20回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会、予防接種基本方針部会ワクチン評価に関する小委員会(2023年8月29日):資料1-1 5種混合ワクチンについて
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001139473.pdf

※7 国立感染症研究所:日本の予防接種スケジュール(2024年4月9日更新)注釈5、6
https://www.niid.go.jp/niid/images/vaccine/schedule/2024/JP20240401_02_3.png

※8 独立行政法人 医療品医療機器総合機構:ワクチン接種を受ける人へのガイド検索「沈降精製百日せきジフテリア破傷風不活化ポリオヘモフィルスb型混合ワクチン」添付文書(クイントバック水性懸濁注射用、ゴービック水性懸濁注シリンジ)より
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/636140F

出演:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 安井良則医師
更新:2024/9/3