#3 10月19日放送 「風しんをワクチンで予防!」



--知ってアクション!感染症の予防。風しんをワクチンで予防!

ワクチンくん「ボク、ワクチンくん。みんな、風しんっていう感染症を知ってる?
おなかのなかに赤ちゃんがいるお母さんがかかると、大変なことになるんだよ!」



--風しんは、風しんウイルスが原因の感染症です。



--咳やくしゃみをした時に出る飛沫などから感染し、高い熱や発しんが続き、ごくまれに脳炎などを発症する、軽く見てはいけない感染症です。



--また、免疫を十分に持っていない女性が妊娠20週ごろまでに風しんウイルスに感染すると、先天性風しん症候群の子どもが生まれてくる可能性があります。



ワクチンくん「先生、お母さんが風しんにかかると、どうして赤ちゃんが先天性風しん症候群になるの?」

多屋先生「そうですね妊娠の20週ぐらいまでの妊婦さん、赤ちゃんの例えば目や耳や心臓ができるときに風しんウイルスに感染してしまいますとお腹の中の赤ちゃんにも風しんウイルスが感染してしまうんですね。」



多屋先生「赤ちゃんに生まれつきの障がいが残ってしまうんですね。
風しんは症状が出る1週間前から人にうつし始めてしまうんですね。
なので自分はまだ風しんウイルスに感染したことを知らないときに周りの人にすでにうつしてしまっているということがあるので、特に風しんは予防が大事になります。」

ワクチンくん「えー、大変。どうすれば防げるの?」



多屋先生「もう風しんの予防はワクチンしかないと思っていただいてもいいと思います。特に昭和37年4月2日から昭和54年4月1日生まれの男性は、風しんワクチンを子供の時に受ける機会をもらえていなかったので 今、免疫を持っていない人が多いんですね。
でもその方々に今でしたら無料で抗体検査とワクチンを受けることができますのでぜひ受けていただきたいと思います。」

ワクチンくん「妊娠しているお母さんは、風しんのワクチン接種が受けられないんだって。
周りのみんなで、ちゃんと予防しようね!」


出演:国立感染症研究所 感染症疫学センター予防接種総括研究官 多屋馨子医師
更新:2020/10/11