#4 8月25日放送 「ワクチンで感染症を防ごう パート2」
--今年、世界中で流行した、新型コロナウイルス感染症。
--感染症は国内では少なくても、海外で流行しているものもあり注意が必要です。
「例えば日本脳炎という蚊が媒介する病気があるんですけれども、国内ではもうほとんど年間数例ぐらいです。でもアジアに行くと、今でも毎年1万人以上が亡くなっている。今自分の身の回りの日本にいて流行しなくても、定期接種のワクチンは必ず受けるということが重要です」
--子どもたちが受ける定期接種は、生後2か月から始まります。
--生後3か月から接種できる四種混合ワクチンは、ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオの四種類の感染症に対応するワクチンです。
「ジフテリアという病気がありますけれども、かつては年間8万人以上の患者が日本でも発生していました。百日咳、これは世界で年間1600万人ぐらいで、破傷風を起こすような 破傷風菌は、今でも国内の 土の中に広くいます。ポリオ ・・これはかつては小児麻痺と呼ばれた病気ですけれども、まだアジア地域、それからアフリカでは残っています。
こういう病気はいつ、持ち込まれるかわからない。あるいは、みなさんがどこかにいくかもしれない。そういう時に、気をつけなくちゃいけないので、しっかり予防をしておいていただきたいというふうに思います」
<四種混合ワクチンの定期接種>
--四種混合ワクチンの標準的な接種スケジュールは生後3か月から3〜8週間隔で3回、3回目のおよそ1年後に4回目を接種します。
また、11歳になったら、ジフテリアと破傷風の二種混合ワクチンを1回接種します。
「心配するのは今流行しているコロナだけではなくて、いろんな感染症を防がなくてはいけないので、是非忘れずにやっていただければと思います」
--「正しく怖がり、正しく予防する」。
感染症の正しい知識を得て予防し、健康な毎日を送りましょう。
出演:川崎市健康安全研究所 岡部信彦所長
協力:国立感染症研究所 感染症疫学センター第三室室長 多屋馨子氏
更新:2020/8/26
協力:国立感染症研究所 感染症疫学センター第三室室長 多屋馨子氏
更新:2020/8/26