EPISODE-4 西村麻依子さんとはなちゃん
ママ 「お兄ちゃんがおなかの中にいるってわかった時、パパはすぐに風しんのワクチン接種をしたのよ」
お兄ちゃん 「じゃあ、風しんの予防は、ちゃんとできていたんだね」
ママ 「そうね、でも妊娠中に風しんにかかって、生まれた子どもが 先天性風しん症候群になるケースは、今もあるのよ」
-- これは実際にあった、お母さんと女の子の話です。はなちゃんは今6歳。先天性風しん症候群と診断されています
-- 今から7年前、はなちゃんを妊娠して2か月目、発熱と発しんがあった麻依子さんは 病院を受診しました
先生「検査の結果が出ました。風しんにかかっていますね」
麻依子さん「・・・え!本当ですか?」
先生「はい、以前風しんのワクチンは 接種しましたか?」
麻依子さん「いえ、上の子の妊娠の時に調べて、 抗体がないことは分かっていたのですが、 どのタイミングで接種すればいいのか、 わからなくて・・」
先生「念の為にお伺いしますが、 今妊娠されていますか?」
麻依子さん「・・・はい、7週目です」
先生「そうしますと、おなかのお子さんも風しんに感染して、 先天性風しん症候群になる心配があります」
-- 予定日より1か月半早く生まれた、はなちゃん。生まれつき心臓の壁に穴があき右目が濁るなどの症状がありましたが、自然と良くなりました。しかし、これからどのような症状が出るか、麻依子さんは不安な毎日を過 ごしています
はなちゃん「ママー」
麻依子さん「・・・私が妊娠前に風しんのワクチンをうっていれば、はなは、先天性風しん症候群にならなかったかもしれないのに・・・」
可児さん「悩んでいるのは、麻依子さんだけではないですよ。 私も子どもが先天性風しん症候群で、たいへん悲しい思いをしました。」
-- 麻依子さんは可児さんとともに、『風疹をなくそうの会』をつくり、風しんにかかる妊婦がいなくなるように活動を続けています
麻依子さん「先天性風しん症候群になる子どもがいなくなるよう、風しんを なくしましょう」
可児さん 「一人でも多くの方が風しんのワクチンを うってもらえるよう、がんばりましょうね」
ワクチンくん「はなちゃんのママ、がんばってたね」
奥田先生「そうだね、そもそも風しんの流行がなければ、 はなちゃんのママも風しんにならなかったかも しれないからね」
ワクチンくん「はなちゃんも、がんばれ! ママや子どもたちだけでなく、 み~んなが周りにうつさないように、 ワクチンで予防をしようね」
出演:国立病院機構横浜医療センター産婦人科部長 奥田 美加氏
協力:国立感染症研究所 感染症疫学センター第三室長 多屋 馨子氏
協力:田辺三菱製薬、制作協力:日テレアックスオン、製作著作:広島テレビ
更新:2019/1/27
協力:国立感染症研究所 感染症疫学センター第三室長 多屋 馨子氏
協力:田辺三菱製薬、制作協力:日テレアックスオン、製作著作:広島テレビ
更新:2019/1/27