Episode-9 日本脳炎



シーン1:公園 じいじと兄 虫取り
 
NA お兄ちゃんはじいじと、昆虫採集に来ています
 
兄  「カブトムシいるかなあ?」

じいじ「今の時期はどうかなあ?あっ、蚊だ(ちょっと慌てる)。」

兄  「大丈夫だよ、蚊ぐらい。刺されてもかゆいだけでしょ?」

じいじ「いやいや、蚊に刺されると、大変なことになることがあるんだよ。」
  
ニチノーン「私は、日本脳炎ウイルス・ニチノーンです。私がどうして蚊の中にいるかですって?」
  
ニチノーン「私はね、いつもブタやイノシシなどの動物の体の中で増えるの!ところがね、コガタアカイエカっていう蚊がその動物の血を吸ったときに、一緒に蚊の中に入っちゃったの。」
 
ニチノーン「産卵前のメスの蚊は、人間の血も吸うの。そのとき、私は、人間の体の中に入るの。私が体の中に入ると日本脳炎になって、熱が出たり、頭が痛くなったりして、死んじゃうこともあるのよ・・・。」

(じいじと兄)

兄  「日本脳炎?」

じいじ「そうだよ、昔、日本では1年で何千人も死んだんだ。だから、蚊に刺されるのは怖いんじゃよ。でも今はワクチンがあるから・・・お兄ちゃんも予防接種しただろ?」

兄  「もちろんしたよ!」
 
(感染した日本脳炎ウイルスを、免疫が攻撃する)

免疫ボウヤ 「エイエイ」

ニチノーン「あれ、痛い!何するの・・・。」

免疫ボウヤ「僕たちは、お前たちからお兄ちゃんを守る、免疫だ!」

ニチノーン「免疫ボウヤ!お兄ちゃん、ちゃんと予防接種を受けてたのね!!」

免疫ボウヤ 「エイエイ」



シーン2:岡田先生とワクチンくん(実写とアニメの合成)
 
ワクチン「お兄ちゃん、危ないところだったね!」

岡田先生「日本脳炎は、日本脳炎ウイルスをもつ蚊にさされると感染し、発病すると約20%から40%命を落とすという大変重い病気です。ですので、必ず予防接種を受けましょう。」
 
NA 日本脳炎ワクチンの標準的接種スケジュールは、
3歳になったら1回目、
そして6から28日の間隔をおいて2回目。
2回目から約1年後に3回目、
9歳になったら4回目を接種します。
 
ワクチン「日本では日本脳炎の患者は少ないけれど、海外ではまだまだ多い病気だもんね。」

岡田先生「そうだね。でも、日本でも気をつけなければいけないんだよ。日本では発症者がすごく減って、年間に10人程度になりましたが、2016年に0歳児が、日本脳炎を発症しました。」

ワクチン「じゃあ、3歳になる前に予防接種をしたほうがいい場合もあるんだね。」

岡田先生「そうだよ。最近、日本脳炎患者が発生した地域や、ブタの日本脳炎ウイルスに対するの抗体保有率が高い地域に住んでいたり、東南アジアなど日本脳炎が流行しているの国々へ渡航・滞在する子どもは、生後6か月から定期接種として受けることができます。該当する場合には、お医者さんに相談してくださいね。」


出演:福岡歯科大学医科歯科総合病院予防接種センターセンター長 岡田 賢司氏
協力:国立感染症研究所 感染症疫学センター第三室長 多屋 馨子氏
協力:田辺三菱製薬、制作協力:日テレアックスオン、製作著作:広島テレビ
更新:2018/11/18