Episode-3 肺炎球菌感染症
ニューモ 「じゃーん、ボクは肺炎球菌のニューモだよ。肺炎球菌感染症を起こす細菌なんだ。
肺炎球菌感染症になると、熱が出たりして、ひどいと肺炎になるかもしれないぞ・・・。
いつもは、お兄ちゃんやお姉ちゃんたちの鼻やのどにいるんだけど、咳やくしゃみ、遊んでいたおもちゃとかにくっついて、他の人にうつるんだ・・・。
あ、ちょうどいいや、まだ生まれて2か月の陽菜ちゃんがいるよ。よし、陽菜ちゃんにうつって、肺炎球菌感染症にしてしまおう!」
(赤ちゃんにうつろうとするが、免疫ボウヤがニューモを攻撃する)
免疫ボウヤ 「エイ!エイ!」
ニューモ 「あいてて、なにするんだよ。あれ、君はだあれ?」
免疫ボウヤ 「僕たちは細菌やウイルスから赤ちゃんたちを守る、免疫さ!」
ニューモ 「免疫!免疫があると、ボクたちは病気をおこしにくいんだ。でもどうして、陽菜ちゃんに免疫が?」
(回想・予防接種)
免疫ボウヤ 「ちゃんと予防接種をうけているからさ!」
ニューモ 「え!もう予防接種をしてるんだ!」
(戦う免疫ボウヤとニューモ)
免疫ボウヤ 「陽菜ちゃんを病気にさせないぞ!お前たち、覚悟しろ!エイ!エイ!」
ニューモ 「わー、やられた!!!」
ワクチンくん 「先生、陽菜ちゃん、肺炎球菌にかからなくて良かったね。」
岡田先生 「肺炎球菌のワクチンを接種したおかげですね。肺炎球菌感染症にかかった場合、肺炎、中耳炎、髄膜炎、敗血症などを起こすことがありますが、とくに髄膜炎になった場合には、2%の子どもが亡くなることもありますし、耳が聞こえなくなったり、発達が遅れたり、手足の麻痺が起こったり、てんかんなどの後遺症を残すこともありますよ。」
ワクチンくん 「肺炎球菌感染症は怖いんだね。」
岡田先生 「そうだよ、特に赤ちゃんの時期にかかると重症になることがあるから、
早めに予防接種を受けておくことが必要です。」
NA 肺炎球菌結合型ワクチンの標準的な接種スケジュールは
生後2か月になったら1回目、
そこから27日以上あけて2回目、
更にそこから27日以上あけて3回目、
そして1歳になったら4回目を接種します
ワクチンくん 「2か月、3か月、4か月、そして1歳だね。先生、肺炎球菌感染症が心配なのは、子どもだけなの?」
岡田先生 「いえいえ、おじいさんやおばあさんたちも心配ですよ。高齢になると、肺炎球菌による肺炎を起こして命に関わることもあります。」
ワクチンくん 「じゃあ、おじいさんたちも予防接種をするの?」
岡田先生 「そうですよ。種類は別だけれども、高齢者が受ける肺炎球菌ワクチンは、
高齢者への定期接種にもなっています。65歳になったら、かかりつけのお医者さんなどに相談してくださいね。」
出演:福岡歯科大学医科歯科総合病院予防接種センターセンター長 岡田 賢司氏
協力:国立感染症研究所 感染症疫学センター第三室長 多屋 馨子氏
協力:田辺三菱製薬、制作協力:日テレアックスオン、製作著作:広島テレビ
更新:2018/11/18
協力:国立感染症研究所 感染症疫学センター第三室長 多屋 馨子氏
協力:田辺三菱製薬、制作協力:日テレアックスオン、製作著作:広島テレビ
更新:2018/11/18