インフルエンザパンデミック(新型インフルエンザ)とは
インフルエンザウイルスにはA・B・Cの三つの型があり、このうち毎年のようにヒトの間で大きな流行を起こすのはA型とB型のインフルエンザです。A型インフルエンザは、抗原性(抗原となる物質が特異的に抗体を認識し結合する性質)の異なる亜型(派生的な型)がヒトの間に出現することによる大流行を引き起こすことがあります。このような変異様式を不連続変異といい、これはA型インフルエンザには抗原性の違う多くの亜型が存在することによります。これらの亜型はおもに鳥類に存在していますが、これらのトリのインフルエンザウイルスが何らかの理由により、ヒトからヒトへの感染性を獲得すると、人類の大多数はそのようなウイルスに対して全く免疫をもっていないために、爆発的な世界規模の大流行を起こすことになります。これがインフルエンザパンデミックもしくは新型インフルエンザと呼ばれている現象です。
経験談