【2025年】1月に注意してほしい感染症!新型コロナ変異株XEC流行に注意 医師「社会の一部からの声に惑わされるべきではない」 インフルエンザ冬休み明けの動向要注意
40の都道府県で警報レベル30を超える。
第2週では、40の都道府県で警報レベル30を超えています。徳島、宮崎、高知、愛媛、佐賀では50を超えており、依然として流行は続いています。インフルエンザとは?
インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって起こる感染症です。A型、またはB型インフルエンザウイルスの感染を受けてから1〜3日間ほどの潜伏期間のあと、38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感などの症状が比較的急速に現れるのが特徴で、あわせて普通の風邪と同じように、ノドの痛み、鼻汁、咳などの症状も見られますが、風邪よりも全身症状が強いとされています。子どもではまれに急性脳症を、高齢の方や免疫力の低下している方では、二次性の肺炎を伴うなど、重症になることがあります。合併症にも注意が必要です。感染症に詳しい医師は…
感染症に詳しい大阪府済生会中津病院院長補佐感染管理室室長の安井良則医師は、「昨年末にインフルエンザの患者数が急増しましたが、全国の定点当たり報告数が30を超えており、未だに流行が続いているということが言えると思います。現在流行しているウイルスの型はA型(AH1pdm、AH3)が主流になっていますが、ある程度流行が終わり、下火になっていくと思います。しかし、これからB型が流行する可能性はあると思います」と語っています。
インフルエンザのウイルスの種類
インフルエンザの原因となるインフルエンザウイルスは、A型、B型、C型に大きく分類され、大きな流行の原因となるのはA型とB型です。A型には香港型、ソ連型の流行が多く、その中でさらに細かい型に別れ、毎年小さな変異もするので、毎年インフルエンザにかかることがあります。B型にも山形型、ビクトリア型があり、同様に細かい型に別れ、変異をするので、何度も感染することがあります。安井医師「B型はA型よりも遅く1月の終わりから2月にかけて流行することが多く、2024年も年明けからA型と入れ替わる形でB型が流行しました。B型は、大きな流行にはならないと言った話も耳にしますが、そんなことはありません。以前に、2月の終わりから3月の初めにB型のピークがあった年があり、その時は全国の定点あたり報告数が50を超える大きな流行になりました。しかし、B型は、流行する年としない年があるので、今シーズン、これから流行するのかしないのか予測は難しいのですが、注意深く見ていかないといけないと思います」
インフルエンザB型にもワクチンは対応
インフルエンザワクチンには、発症をある程度抑える効果や、重症化を予防する効果があり、特に高齢者や基礎疾患のある方など、罹患すると重症化する可能性が高い方には効果が高いと考えられています。インフルエンザワクチンはB型にも効果があるのでしょうか。安井医師「インフルエンザワクチンは毎シーズン流行すると予想される株に合わせて作られていて、A型2種類、B型2種類、計4種類の株に対応する4価ワクチンになっています。ワクチンの効果は5〜6か月続くとされているので、去年接種された方は、これからB型が流行したとしても、効果は保たれていると考えられます。同時に手洗い、マスク、換気など基本的な感染対策を引き続き行い、予防に留意していただきたいと思います」
引用
厚生労働省:「インフルエンザの発生状況について」令和7年第2週(1/6~12)、令和6年度インフルエンザQ&A
取材
大阪府済生会中津病院院長補佐感染管理室室長 安井良則氏
厚生労働省:「インフルエンザの発生状況について」令和7年第2週(1/6~12)、令和6年度インフルエンザQ&A
取材
大阪府済生会中津病院院長補佐感染管理室室長 安井良則氏