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厚生労働省が2024年2月16日に発表した2024年第6週(2/5-2/11)の「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況等について」によると、全国の定点当たり報告数は13.75。前週(1/29-2/4)の16.15と比べて、15%ほど減少しました。全国的には、横ばい、若しくは微減のエリアが多くなっています。今回、『感染症・予防接種ナビ』に寄せられたのは、千葉県の方の経験談です。現在の新型コロナウイルス感染症の流行状況と合わせて、感染症に詳しい医師に聞きました。
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コロナ経験談 54歳 千葉県
2/11 朝起きると喉がイガイガする。夕方になると喉の痛みがつよくなり、晩になると熱が38℃超える。
2/12 休日診療の担当医に受診。検査でコロナ陽性判明。今日は37〜38℃の発熱、頭痛、喉痛に悩まされる。処方されたカロナールを飲む。頭痛がすこし和らぐ。
2/13 37℃代の発熱、喉痛、少々の頭痛。
2/14 37℃代の発熱、喉痛が激しくなる。
2/15 発熱は収まるが、喉痛がさらに強まる。
2/16 喉痛が少し弱まる。
2/17 喉痛はだいぶ回復。話すと痰がからみ話しづらいし、咳き込む。
家の中の隔離部屋にて療養中。トイレが二つあるので
同居家族と分けて使用。歯みがきもトイレで。2リットルペットボトルのお茶をひたすら飲む。防災備蓄していたおかゆ、飲むゼリー、ペットボトルの水は役立った。療養期間も経過し、症状もおさまったので来週から会社に行く予定。
感染症に詳しい医師は…
感染症に詳しい大阪府済生会中津病院院長補佐感染管理室室長の安井良則医師は、「新型コロナウイルス感染症の流行は、間もなくピークアウトするでしょう。直接診察していないので、分からない部分もありますが、今回の経験談をお寄せくださった方の症状は、典型的な症状だと考えられます。新型コロナの場合、特徴的なのは、激しい咽頭痛です。もちろん、個人差はありますが、そう言った症状を感じた場合は、すぐに医療機関を受診することを勧めます。お寄せいただいた症状は、そんなに重くないため、ゆっくり体調を整えて、このままよくなって行ってもらえたらと思います。一方、勤務先での、新型コロナの入院患者さんは、一時ほど、多く無いですが、それでも、再び増加しています。流行の峠は越えた感じですが、流行のピークと入院のピークには、タイムラグがあり、流行のピークを越えてからは、若い方よりも、高齢者の方の入院が増える傾向があります。高齢者の方は、しばらく注意が必要です」としています。新型コロナウイルス感染症とは
新型コロナウイルス感染症は、発熱・鼻水・のどの痛み・咳などといった、風邪のような症状から始まります。また、頭痛や強い倦怠感などが良く見られる症状です。下痢や味覚・嗅覚障害を伴うことも少なくはありません。感染者の口や鼻から、咳、くしゃみ、会話等のときに排出される、ウイルスを含む飛沫又はエアロゾルと呼ばれる更に小さな水分を含んだ状態の粒子を吸入するか、感染者の目や鼻、口に直接的に接触することにより感染します。一般的には1メートル以内の近接した環境において感染しますが、エアロゾルは1メートルを超えて空気中にとどまりうることから、長時間滞在しがちな、換気が不じゅうぶんであったり、混雑した室内では、感染が拡大するリスクがあることが知られています。最も重要な対策は、咳エチケットと手洗い・アルコール消毒など手指衛生を徹底することです。手洗いが大切な理由は、ドアノブや電車のつり革など様々なものに触れることにより、自分の手にもウイルスが付着している可能性があるからです。外出先からの帰宅時や調理の前後、食事前などこまめに手を洗いましょう。また、感染拡大を防ぐため、人と人との距離を保つことが重要です。
引用
厚生労働省「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況等について」和6年第6週、新型コロナウイルスに関するQ&A
取材
大阪府済生会中津病院院長補佐感染管理室室長 安井良則氏
厚生労働省「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況等について」和6年第6週、新型コロナウイルスに関するQ&A
取材
大阪府済生会中津病院院長補佐感染管理室室長 安井良則氏