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厚生労働省が、2023年10月27日に発表した「インフルエンザの発生状況について」第42週(10/16-22) によると、全国のインフルエンザ定点当たり報告数は16.41。前週の11.07から、5.34ポイント上昇しました。先週から全国で、「注意報レベル(報告数が10)」を超えています。先週と同じく、首都圏と四国・九州の報告数が多く、東海地方でも大きく伸びをみせています。
【2023年】10月に注意してほしい感染症!専門医が予測「インフルエンザ流行加速 コロナは減少するか見極め必要 季節外れの流行のアデノウイルス感染症も…」 要注意は梅毒
感染症の専門医は…
感染症の専門医で、大阪府済生会中津病院の安井良則医師は「インフルエンザは、全国的に、注意報レベルを超え、順当に増えていると言った感じです。インフルエンザの流行にしては、緩やかで、急増というよりは、着実に増え続けています。例年より早めに流行が始まり、10月に入っても更に増加が継続しています。このまま患者報告数の増加が続く可能性も高く、11月に向けて本格的な流行に入る地域もあると考えられます。九州・関東・近畿では、伸びてきています。今後、流行に勢いがつけば、更なる増加に繋がる可能性もあります。『学校サーベイランス』のデータでは、現在、子どもの間で、流行していることが、みて取れます。大人の集団感染や介護施設などでの流行は、耳にしませんが、今後、学校での流行が家庭内に持ち込まれて、大人に広がるケースも否定できません。今後の患者報告数の動向には、注意してください」としています。新型コロナは…
また、厚生労働省が10月27日に発表した2023年第42週(10/16-22)の「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況等について」によると、全国の定点当たり報告数は、3.25。前週の3.76から減少しましたが、減り切らない状態です。この状況について、安井医師は「当院に、新型コロナで入院される方は、だいぶ減ってきました。全国の患者報告数も、かなり下火になっており、流行状況は落ち着いてきました。今後のコロナの動向の予測は、困難ですが、例年であれば、12月に向け、11月下旬頃から患者報告数が伸び始めます。また、下旬まで待たず上昇する可能性が無いとも言い切れません。現時点で、警戒を解くわけにはいかないと考えています」としています。引用
厚生労働省:「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況等について」「インフルエンザの発生状況について」令和5年第41週、インフルエンザQ&A
取材
大阪府済生会中津病院感染管理室室長 安井良則氏