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厚生労働省が、2023年10月20日に発表した「インフルエンザの発生状況について」第41週(10/9-15) によると、全国のインフルエンザ定点当たり報告数は11.07。前週の9.99から、1.08ポイント上昇しました。全国で、「注意報レベル(報告数が10)」を超えています。先週と同じく、首都圏と四国・九州では10を超える県が多くなっています。また、沖縄県は、今週は25.37と、先週30を下回りましたが、依然、高い水準となっています。
【2023年】10月に注意してほしい感染症!専門医が予測「インフルエンザ流行加速 コロナは減少するか見極め必要 季節外れの流行のアデノウイルス感染症も…」 要注意は梅毒
感染症の専門医は…
感染症の専門医で、大阪府済生会中津病院の安井良則医師は「インフルエンザは、全国的に右肩上がりで増えつつあります。例年より早めに流行が始まり、10月に入っても更に増加が継続しています。いったん、伸びは、落ち着くように見えましたが、このまま患者報告数の増加が続く可能性も高く、11月に向けて本格的な流行に入る地域もあります。今後の動向の見極めが必要な時期です。全国の定点報告が20に到達すれば、本格的な流行と呼んでも差支えないでしょう。現在、首都圏・九州・山口などで、増加していますが、周辺に広がる恐れもじゅうぶんあります。関西地方で大きな流行はみられていませんが、今後の患者報告数の動向には、注意してください」としています。新型コロナは…
また、厚生労働省が10月20日に発表した2023年第41週(10/9-15)の「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況等について」によると、全国の定点当たり報告数は3.76。前週の5.20から減少しました。この状況について、安井医師は「当院に、新型コロナで入院される方は、だいぶ減ってきました。国の患者報告数も、かなり下火になっており、流行状況は落ち着いてきました。先週辺りに、勤務先の医療関係者が、咽頭痛を訴えたため、すぐに新型コロナの検査をしましたが、陰性でした。現在、新型コロナよりも、他の感染症、特にインフルエンザ・アデノウイルス感染症が流行しています。小さなお子さんがいらっしゃる家庭では、家庭内感染などに注意が必要です」としています。
引用
厚生労働省:「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況等について」「インフルエンザの発生状況について」令和5年第41週、インフルエンザQ&A
取材
大阪府済生会中津病院感染管理室室長 安井良則氏
厚生労働省:「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況等について」「インフルエンザの発生状況について」令和5年第41週、インフルエンザQ&A
取材
大阪府済生会中津病院感染管理室室長 安井良則氏