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厚生労働省の2023年2月24日発表の資料によると、2023年第7週(2/13-2/19)のインフルエンザ定点(全国約5000定点医療機関)辺りの報告数は、全国で12.56人。前週の12.91人から、微減となりました。
都道府県別にみると、福井で48.95人。大阪22.09人・石川46.44人・福岡19.84人となりました。
ピークアウトの兆候が見られる地域もある一方で、北陸は、依然、伸びています。
また、東京を中心とする関東地方では微増しています。
学級閉鎖がされるケースなどは、減ってきましたが、大阪・福井では、14歳以下の報告数がかなり多く、お子さんの間での流行には、引き続き注意が必要です。
福井県健康福祉部保健予防課は…
福井県健康福祉部保健予防課は、「福井県では、定点辺りの報告数に応じて、速やかに注意報・警報を発し、高齢者施設や福祉施設・学校などに注意喚起を行ってきました。報告数は、全国のなかでも多く見えますが、コロナ以前と比較すると、例年通りに戻っているとも言えます。特徴的なのは、例年6-7割程度だった、14歳以下の感染者が、9割ほどになっていることです。県は、手洗い・マスク着用など基本的な感染対策を行うよう呼び掛けています」としています。感染症の専門医は…
感染症の専門医で大阪府済生会中津病院の安井良則医師は「大阪府では、2週連続で報告数が減少しました。しかし、北陸など、依然、報告数が増えている地域もあり、全国的なピークアウトとの判断はまだできません。3シーズンぶりの流行となり、大阪でも、5-6歳での感染者が多くみられます。子どもの間で流行りやすいというのも分かります。引き続き、注意が必要です。」としています。
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏