株式会社マクロミル調べ 「同時接種」への不安感(年代別) 全体1000名 単一回答 株式会社マクロミル調べ 「同時接種」への不安感(年代別) 全体1000名 単一回答
 今年の冬は新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行が懸念されています。新型コロナとインフルのワクチン接種については、単独で接種した場合と比較して、有効性及び安全性が劣らないとの報告があることなどを踏まえて、今年7月、国の審議会が同時接種が可能との見解を示しました。東京都などはすでに大規模接種会場での同時接種も始めています。

 一方、調査会社「マクロミル」(本社・東京都港区)が発表したインフルエンザと新型コロナ第8波の同時流行についての意識調査結果では、61.3%の人が同時接種に不安を感じていることが分かりました。

「同時流行不安」も7割近く

 調査は全国に住む20〜74歳の男女1000人を対象に今年10月31日、11月1日に行われました。インフルエンザと新型コロナ第8波の同時流行への不安がありますかと尋ねた質問に対しては、 「とても不安だ」が17.2%、「やや不安だ」が48.9%で、合計66.1%が同時流行への不安を感じていました。

 背景には全国旅行支援や新型コロナの水際対策の緩和で人の動きが活発になっていることがあります。同調査では、この先2〜3カ月間のお出かけ予定や意向について尋ねたところ、7割近くの方がお出かけを予定していました。人の動きが活発になれば感染拡大の恐れも増える可能性が高いことが、多くの人が同時流行に不安を覚える原因と思われます。

世代が上がるにつれ「不安」増加

 また、世代が上がるにつれて不安を感じる割合が高く、60〜74歳では「とても不安だ」が20.3%、「やや不安だ」が55.0%で、合計75.3%が不安を実感していました。

ワクチンの同時接種も6割以上「不安」、特に40代が高割合

 インフルエンザと新型コロナウイルスのワクチン接種について、「過去、1年以内に接種したかどうか」という質問(複数回答)については、インフルエンザと新型コロナウイルスの過去1年以内のワクチン接種状況は、「インフルエンザワクチン」が26.9%で、「新型コロナウイルスワクチン」は80.3%でした。

 また、「2022年内に接種を予定、もしくは検討しているか」については「インフルエンザワクチン」が31.8%、「新型コロナワクチン」が45.0%でした。

 また、インフルエンザと新型コロナウイルスのワクチンの同時接種に対して不安がありますか?と尋ねたところ、「とても不安だ」は21.2%、「やや不安だ」が40.1%で、合計61.3%が同時接種への不安を感じています。年代別に見ると、40代は「とても不安だ」が27.1%と他年代より高い結果になりました。 株式会社マクロミル調べ 「同時接種」への不安感(年代別) 全体1000名 単一回答

不安の具体的な内容は「副反応」がトップで86.9%

 同時接種が不安だと回答した人に具体的にはどのような不安がありますかと尋ねたところ、「副反応」が86.9%、「実行力(効果、効力」が34.7%、「リスクを自分で判断すること」が31.5%でした。

 また、不安の内容を「その他」と答えた人に自由記述で尋ねたところ、「将来に悪い影響が出るかもしれない」、「安全性に科学的な根拠がないこと」、「ワクチンは本当に安全なのか」など、将来の安全性への不安がうかがえる回答がありました。

専門家は「同時接種は問題ない」

 感染症の専門医で、大阪府済生会中津病院の安井良則医師は「複数の異なるワクチンを同じタイミングで接種する同時接種は安全性、効果の面で問題がないことはずっと前から言われています。

 同時接種は、海外では、一般的な医療行為として行われており、安全性・効果についても確認されています。

 40歳代は自分や自分の子供が幼いころにワクチンの同時接種を経験していないため、不安に感じる人が多いと思われます。しかし現在は日本でも同時接種は普通に行われています。必要以上に不安に思う必要はありません」と話しています。

まとめ

 複数のワクチンを同時に接種することについては、不安に感じる方も多いかも知れません。

 しかし、同時接種が可能になれば、本人の通院や医療機関の負担も減るなどのメリットもあります。

 新型コロナウイルス感染症とインフルエンザの同時流行の懸念が高まっているとされる現在、それぞれのワクチンを早めに接種することが、大きな流行を押さえる鍵となるのかも知れません。