新型コロナウイルス感染症・感染経路別対策(びせいぶつ芸能社) 新型コロナウイルス感染症・感染経路別対策(びせいぶつ芸能社)
 新型コロナの年代別の新規感染者数は、20代が最も多く、次いで10代となっています(4月7日時点)。

 以前は子どもへの感染は少ないとみられていましたが、現在はどのような状況なのでしょうか。大阪で新型コロナ患者の診察にあたる、大阪府済生会中津病院の安井良則医師に取材しました。

子ども同士での感染も今までよりは増える

 (安井医師)子どものコロナ感染に関して、今までよりは感染しやすくなっているという印象です。以前は大人ほど感染しやすくないと考えられていましたが、オミクロン株、特にBA.2になって感染するケースがみられるようになりました。

 子ども同士での感染も今までよりは増えると考えられますので、入学式や始業式以降BA.2による流行は、より大きくなる可能性があります。子どもの中での集団感染といったことが起こりやすくなるかもしれません。子どもの集団感染が起きて、それが地域の流行につながるという事も、4月は多くなると考えられるため注意が必要です。

 臨床の現場においては、0歳児、1歳児のいる集団施設でクラスターが起こったという話を聞くことがありました。熱が出ているお子さんもいましたが、幸い肺炎の症状もみられず、入院というレベルには至りませんでした。ワクチン接種をできない年齢の子どもたちが、コロナにかかる事に不安を覚える保護者も多いと思います。そういった意味でもワクチンを接種できる年齢の方は、接種を検討して欲しいです。

 ワクチン接種をしても、日常的にマスクの着用が大切です。人と話すときは必ずマスク着用で会話をして、こまめに部屋の換気をすることが、感染のリスクを減らすことにつながります。

 今一度、自分自身も周りも感染しているかもしれないという意識をもって行動していきましょう。

小児の症状は

 厚生労働省が公表している、新型コロナの診療の手引き(7.1版)によると「これまで成人例に比較して症例数が少なかったが、検査陽性者に占める小児例の割合が増加傾向にある」としています。小児の例は無症状者、軽症者が多いことが特徴です。しかし、無症状者または軽症者であっても、ウイルス量は有症状者と同様に多く、便中への排泄も長期間認められることが報告されています。

 オミクロン株流行後には、発熱、けいれん、咽頭痛、嘔吐などの症状の出現頻度が増加しています。また、成人患者と比較して少ないものの、小児患者においても3.2%に頭痛、倦怠感、嗅覚・味覚障害などの罹患後症状(いわゆる後遺症)があるとしています(2022年3月20日時点)

 現在、若年層に新規感染者数が増えていることから、基本的な感染対策を続けていきましょう。

【基本的な感染対策】
・不織布マスクの正しい着用
・流水・石鹸を用いた手洗い、アルコール消毒による手指衛生
・密閉空間を避け、部屋の換気をこまめに行う
・重症化予防・発症予防のためのワクチン追加接種

引用:厚生労働省「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第7.1版」
取材:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏