半年以上前に更新された記事です。
新型コロナの患者報告数の増加に伴い、「感染症・予防接種ナビ」にも、新型コロナウイルスに感染し発症した方から、経験談が寄せられています。
現在流行中のオミクロン株は、どういった症状が多いのでしょうか。
愛知県 二次の母さん(33歳)発症時期:2022年2月
12日に職場の人がコロナ陽性になったことが判明。しかし、私自身は直接接触はほとんどなく、大丈夫だろうと思っていました。ところが、13日にのどの痛みと頭痛が始まりました。睡眠不足か疲れかと思い、寝たら治ると思っていたら、明け方、眠れない程の激痛になりました。脳梗塞や脳卒中を疑う程の痛みでしたが、頭痛以外の症状はなく、熱も37.7℃とそこまで高くありませんでした。しかし、頭が割れるくらいに痛く、涙もうめき声も止まらず、このまま死ぬかと思いました。
発熱外来へ行きPCR検査を受け、薬を貰い、余りの痛さでその場で飲みました。1時間程で次第に痛みがひき、部屋で隔離生活を始めました。検査の結果は翌日の昼で陽性。脳梗塞や脳卒中ではない、と一応安心しました。
が、12時間程たって薬が切れ始めるとまた激痛です。熱は37度台でそこまで高くありませんが、頭が痛すぎて動けません。
コロナで死ぬ思いをした、とよく聞きますが、(症状は違えど)こういうことか、と思いました。
新型コロナ患者の診察に当たる医師は
新型コロナ患者の診察に当たる、大阪府済生会中津病院の安井良則医師に、経験談についてのコメントをいただきました。(安井医師)今回の経験談では、13日に喉の痛みと頭痛が始まったとのことですが、職場の方が陽性と判明する前に接触していたか、他の経路から感染した可能性もあると考えられます。
オミクロン株の症状として個人差はありますが、喉の痛みが圧倒的に多くみられます。とにかく喉の痛みがひどいとおっしゃる方もいます。
頭痛を訴える方もいらっしゃいますが、脳出血のような激しい頭痛は、私が診察している中ではあまり例をみないケースです。
患者さんのほとんどは、咳・咽頭痛を訴える場合が多く、喉が焼けるように痛すぎて、ご飯を食べるのも辛いという方もいます。頭痛はオミクロン株だけではなく、デルタ株などの既存株でもよく見られる症状です。
<おことわり>ご紹介する経験談は、あくまでも投稿者個人の症状や意見です。
◇感染症・予防接種ナビでは、みなさまからの感染症経験談を募集しています。
頂いた経験談は、研究目的として感染症の専門機関へ提出させていただく場合がございます。
取材:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
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頂いた経験談は、研究目的として感染症の専門機関へ提出させていただく場合がございます。
取材:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏