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 新型コロナが流行っているこの時期、熱がなくても喉の痛みがあれば、まず新型コロナの可能性が考えられますのでPCR検査をします。PCR検査をしてコロナ陰性だった場合、乳幼児はRSウイルス感染症の可能性も考えられます。また子どもだけでなく大人も感染する咽頭結膜熱や溶連菌感染症(A群溶血性レンサ球菌咽頭炎)といった他の感染症も原因かもしれません。

 今回は「咽頭結膜熱」の症状と感染経路、治療や予防方法、登園の目安についても詳しくみていきます。子どもに多い感染症ですが、大人も発症しますので、最後に大人が発症した場合についてもお伝えします。

咽頭結膜熱の主な症状

・発熱(38〜39℃)
・咽頭炎(咽頭発赤、咽頭痛)
・結膜炎(結膜充血、眼痛、流涙、眼脂)

 発熱は5日間ほど続くことがあります。眼の症状は一般的に片方から始まり、その後、他方に症状があらわれます。吐き気、強い頭痛、咳が激しい時は早めに医療機関に相談してください。

感染経路

 感染経路は、主に接触感染と飛沫感染です。原因となるウイルスはアデノウイルスで、感染力は強力です。直接接触だけではなくタオル、ドアの取っ手、階段やエスカレーターの手すり、エレベーターのボタン等の不特定多数の人が触る物品を介した間接的な接触でも、感染が広がります。

治療方法

 特異的な治療方法はなく、対症療法が中心となります。眼の症状が強い時には、眼科的治療が必要となることもあります。

予防方法

 流水・石鹸による手洗いとマスクの着用です。物品を介した間接的な接触でも感染するため、しっかりと手を洗うことを心がけてください。アデノウイルスは環境によりますが、数日間活性を保っています。施設や家庭などで患者が発生している場合は、よく手を触れるものを中心に、次亜塩素酸ナトリウム系の消毒剤を薄めたもので拭き取り消毒することも、重要な予防方法となります。

登園の目安

 子どもの場合は、保育所向けのガイドラインで登園の目安として「発熱、充血等の主な症状が消失した後、2日を経過していること」となっています。

大人が発症した場合

 大人が発症した場合、いつから出社できるのでしょうか。感染症専門医で大阪府済生会中津病院に勤務する安井良則医師によると、大人では特に決まりがあるわけではないので、発熱などの症状が消失した後、体調を整えてから出社する方が望ましいといいます。

 現在の流行状況としては、患者報告数が割と少ない時期ですが、保育所や学校、家族間でも感染しますので、熱がなくても咽頭痛など気になる症状がある時は、かかりつけ医に相談の上、診てもらうことをおすすめします。

引用:厚生労働省「保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版)」
取材:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏