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 毎年、寒くなり始める頃にニュースの話題にのぼるのが、季節性インフルエンザの流行についてです。

 厚生労働省では、毎年9月から翌年5月末まで、週に一度、インフルエンザの発生状況のデータを公表しています。最新の2021年41週(10/11〜17)のデータでは、定点当たりの報告数は0.00で、今のところ流行はみられていません。

 昨シーズンは、大きな流行はみられませんでしたが、厚生労働省は、新型コロナウイルス感染症の対策が影響していると考えられるとしています。

 今シーズンの流行はあるのでしょうか。

 感染症専門医で、大阪府済生会中津病院に勤務する、安井良則医師に伺いました。

流行っていない感染症こそ、しっかりと対策を

 (安井医師)インフルエンザはまだ、流行のきざしはみえません。

 流行時期は分からないですが、いずれまた流行する可能性があります。ワクチン接種をしておいて、流行に備えておくことをおすすめします。

 例年であれば12月か1月に流行しますが、これが3月か4月などに流行するといったことも考えられます。

 昨シーズンも目立った流行はなく、インフルエンザに対する免疫がついていない人が多くなっています。特に子どもで一度もインフルエンザにかかったことがない場合、重症化の可能性もあるため、流行する前にインフルエンザのワクチンを接種し、免疫をつけてあげるなどの対策を検討しましょう。

 流行っていない感染症こそ、将来を見据えて、対策を取っておくことが大切だと考えます。

インフルエンザの予防方法

 毎年、流行が心配されるインフルエンザですが、何か有効な予防方法はあるのでしょうか。

 厚生労働省では、インフルエンザQ&Aで、インフルエンザを予防する有効な方法を5点あげています。

(以下、厚生労働省「インフルエンザQ&A」から抜粋)

1.流行前のワクチン接種
 インフルエンザワクチンは、感染後に発症する可能性を低減させる効果と、発症した場合の重症化防止に有効と報告されており、日本でもワクチン接種をする方が増加する傾向にあります。

2.外出後の手洗い等
 流水・石鹸による手洗いは手指など体についたインフルエンザウイルスを物理的に除去するために有効な方法であり、インフルエンザに限らず接触や飛沫感染などを感染経路とする感染症の対策の基本です。インフルエンザウイルスにはアルコール製剤による手指衛生も効果があります。

3.適度な湿度の保持
 空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。特に乾燥しやすい室内では、加湿器などを使って適切な湿度(50〜60%)を保つことも効果的です。

4.十分な休養とバランスのとれた栄養摂取
 体の抵抗力を高めるために、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取を日ごろから心がけましょう。

5.人混みや繁華街への外出を控える
 インフルエンザが流行してきたら、特に高齢の方や基礎疾患のある方、妊婦、体調の悪い方、睡眠不足の方は、人混みや繁華街への外出を控えましょう。やむを得ず外出して人混みに入る可能性がある場合には、ある程度、飛沫感染等を防ぐことができる不織布製マスクを着用することは一つの防御策と考えられます。

引用:厚生労働省「インフルエンザの発生状況について」(2021年10月22日)
「インフルエンザQ&A」
取材:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏