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 国立感染症研究所がまとめた第39週(9/27〜10/3)のデータによると、手足口病の感染報告が、先週に引き続き増加傾向です。

 第33週(8/16〜22)以降、手足口病の定点当たりの報告数は増加が続いていますが、大分県が第38週の8.44人から第39週は10.75人に増え、大分県ホームページでは警報が発令されたことから、引き続き注意が必要です。

地域別の定点当たり報告数(9/27〜10/3)

 ※定点当たり報告数とは、全国の医療機関の中から、感染症発生動向調査の観測用に抽出された医療機関を定点と呼びますが、その週(又は月)に定点一つ当たりでどの位の患者報告数があったかを表す数値です。

 ・大分県(10.75人)
 ・福岡県(9.01人)
 ・佐賀県(5.52人)
 ・宮崎県(5.14人)
 ・熊本県(4.98人)

 例年は夏に流行するとされている手足口病ですが、ことしは季節外れの流行をみせています。

 また、手足口病に感染すると「爪がはがれる」という症状がみられる例もあります。この症状はなぜ起こるのでしょうか。

 この点を、感染症の専門医で、大阪府済生会中津病院の安井良則医師にお話を伺いました。

引き続き注意を

 (安井医師)国立感染症研究所の第39週(9/27〜10/3)のデータから、九州地方では手足口病がかなり流行しているとみています。同じウイルス属であるヘルパンギーナも、かなり報告数が上がっています。

 こんな事態は初めてで、いつまで報告数が増えるか分からないので、引き続き注意していただきたいです。

爪がはがれるのはなぜ?

 (安井医師)子どもから大人まで、病気が治癒した後、数週間経ってから「爪がはがれる」という事例が多数報告されています。これは、コクサッキーウイルスA6というウイルスに感染することで、爪の細胞が、爪を作るのを止めてしまうという事が原因です。

 爪を作ることが一旦止まると、そこから再び新しい細胞が爪を作り始めたときに、古い爪を押し上げることにより、爪がはがれます。

 手足口病は、子どもを中心に流行する感染症ですが、まれに大人が感染する例もあるようです。

 まず、お子さんが手足口病にかかり、そのあとに同居家族や、保育園の先生がかかることが考えられます。

 通常は、微熱と発しんなどが主な症状ですが、高熱を伴うこともあるため、注意が必要です。

感染しないために気をつけること

 一般的な感染対策は、手洗いをしっかりとすることと、排泄物を適切に処理することです。

 特に、保育施設などの乳幼児の集団生活では、感染を広げないために、職員と子ども達が、しっかりと手洗いをすることが大切です。

 おむつを交換する時には、排泄物を適切に処理し、しっかりと流水と石けんで手洗いをしてください。また、タオルの共用はしてはいけません。

 手足口病は、治った後も比較的長い期間、便の中にウイルスが排泄されますし、また、感染しても発病しないままウイルスを排泄している場合もあると考えられることから、日頃からのしっかりとした手洗いが大切です。

引用:国立感染症研究所 感染症情報センター「IDWR 読者のコーナー」
厚生労働省「手足口病に関するQ&A」
取材:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏