カンピロバクターによる食中毒を予防しましょう(厚生労働省HPより) カンピロバクターによる食中毒を予防しましょう(厚生労働省HPより)
 「感染症・予防接種ナビ」では6月にカンピロバクター食中毒についてご紹介しましたが、一部自治体では、10月末まで食中毒警報が発令中となっています。

 厚生労働省によると、カンピロバクターの主な感染の原因となるのは、生の状態や加熱不足の鶏肉、調理中の取り扱い不備による二次汚染などです。食べてから1〜7日で発症し、症状としては、下痢、腹痛、発熱、悪心、嘔気、嘔吐、頭痛、悪寒、倦怠感などが報告されています。

 また、カンピロバクターに感染した数週間後に、手足の麻痺や顔面神経麻痺、呼吸困難などを起こす「ギラン・バレー症候群」を発症する場合もあることが指摘されています。

 「感染症・予防接種ナビ」にも、カンピロバクター感染症の経験談が寄せられました。

 高熱が出て、腹痛や下痢などの症状が悪化し、数日間の入院を経験されたそうです。

東京都 kekeさん 26歳

1日目 居酒屋にて焼き鳥を食べる。

2日目 体調良好。

3日目 朝からだるさがあったが、出勤。時間が経つと共に、だるさが増し熱っぽくなり午前中で早退。
午後から発熱と下痢、軽い腹痛、休日診療の内科を受診。解熱剤、下痢止め、整腸剤を処方される。

薬を飲んだものの、一向に回復せず。熱はどんどん上がり、腹痛の回数も増し、下痢も止まらず。
深夜になり、熱が39度に。一人暮らしのため不安になり、夜間の救急外来へ行く。
レントゲンと採血するも異常なしと言われ、とりあえず点滴をする。
点滴中も腹痛により下痢止まらず、痛み止めも打ってもらった。
朝になり、だいぶ症状が落ち着いたため、帰宅する。

4日目 帰宅してから、また腹痛と下痢が始まり、水分取るだけで、激しい腹痛→下痢の繰り返し。
熱も下がらず、トイレに行っても腹痛が治ることもなく、ずっと腹痛が続き、午後に地方から家族に来てもらう。
お粥を食べるも、激しい腹痛に襲われ、夕方、再度救急外来へ行く(夜中に行った病院と同じ病院)

その後、CT検査をした結果、大腸が炎症を起こし、腫れているとのことだったが原因はわからず。
症状改善しなければ翌日、外来受診してくださいとのことで、薬をもらって帰宅。
帰宅後も相変わらず、高熱、腹痛、下痢、歩くのもキツイ状態。

5日目 症状変わらず、救急外来へ行った病院の消化器専門外来へ。
再度受診、この時は車椅子での移動に。昨日のCT検査結果から、即入院の指示。
原因不明だが、感染症腸炎とのことで、点滴による治療が始まる。

6〜7日目 点滴するも症状変わらず、食事もとれず。点滴をするものの、腹痛も治らず。
痛み止めを使いすぎて、副作用に苦しむ。

8日目 カンピロバクターが検出される。
発症前に焼き鳥を食べていたことから、鳥による食中毒と診断される。

9日目 ようやく症状が落ち着いてきた。腹痛が改善されてきた。
食事も再開、重湯からスタート。

10日目 点滴が外れる、症状改善、お粥しか食べられない。

11日目 退院。

 症状が出た日が、ちょうど土曜ということで、病院が休みになってしまい、適切な診察や検査を受けれなかったことなど、早期の処置が遅れたため、悪化してしまい数日苦しみました。

 普段の腹痛とは違うと思ったなら、すぐ診察受けるべきと、今回のことから学びました。

 カンピロバクター、本当に辛かったです。

外食時や、ご家庭での調理でも注意を

 厚生労働省は、生・半生・加熱不足の鶏肉料理によるカンピロバクター食中毒が多発していることから、「新鮮だから安全ではない、鶏肉は中心部までしっかりと加熱、 他の食材に菌が移らないように注意!」と注意を呼びかけています。

 外食時は、よく加熱された鶏肉料理を選んで食べましょう。ご家庭での調理の際は、十分な加熱をし、サラダなど生で食べるものとは別で調理することや、調理器具を熱湯で消毒するなどの工夫が必要です。

<おことわり>ご紹介する経験談は、あくまでも投稿者個人の症状や意見です。

◇感染症予防接種ナビでは、みなさまからの感染症経験談を募集しています。

引用: 厚生労働省「カンピロバクター食中毒予防について(Q&A)」
「パンフレット<カンピロバクターによる食中毒を予防しましょう>消費者用(外食時にも要注意)」

文:感染症ニュース取材班