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 ワクチンの接種歴と検査を組み合わせた「ワクチン・検査パッケージ」導入についての議論が進んでいます。

 2021年9月3日、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会は、ワクチン接種が進む中、今後の行動制限の緩和に向けた提言をしました。

 分科会は、必要な感染対策を講じながら、可能な限り制約のない日常生活に徐々に戻していくためには、科学技術の一環としてワクチンと検査を組み合わせた「ワクチン・検査パッケージを活用することも重要になる」としています。

 「ワクチン・検査パッケージ」は、ワクチンの接種歴とPCR検査・抗原検査などによる陰性証明を組み合わせ、個人が他者に二次感染させるリスクが低いことを示す仕組みのことです。

 一方、分科会は「取組を進めるに当たっては、ワクチンを接種していない人々が不利益を被ることがないよう、十分配慮する必要がある」としています。

 今回、取材したのは、東海地方在住のエンターテイメント業界で働く49歳の男性です。

 長引くコロナ禍で、イベントなどの中止が相次ぎ、苦境が続いています。

 経営危機で、一時は廃業も考えましたが、「コロナ融資」でしのぎました。

 しかし、将来的には返済もあり、事業継続の見通しは立っていません。

 国には「経済活動の早期再開」を求めたいとの事です。

 一方で、男性は、「将来的な影響が未知数」と言ったネット上の情報などもあり、当初、ワクチン接種には否定的でした。

 しかし、ある出来事などをきっかけに心境の変化があったと言います。

接種のきっかけ

 私は、当初、ワクチンの接種には否定的でした。

 重い副反応などの報道も目にしますし、何より将来的にどんな影響が体に出るのか分からないと言う漠然とした不安もありました。

 また、周囲に罹患した人もおらず、「ただの風邪でしょ?」くらいに思っていたのも事実です。

 しかし、昨年から今年にかけて、近しい知人3人が、新型コロナウイルス感染症で、立て続けて亡くなったことで心境に変化がありました。

 身近な方たちのご不幸を目の当たりにして、「やっぱり打った方がいいのか」と考えるようになりました。

9月に入り接種

 9月7日に、1回目のファイザーワクチンを病院で接種しました。

 注射自体も痛くなかったですし、恐れていた副反応は何もありませんでした。

 まだ2回目を打っていないので、何とも言えない部分はありますが…。

 構えていた分、少し拍子抜けと言った感じでした。

 周囲には、筋肉痛や発熱などの副反応が出た方もいるので、個人差はあるのだなと思います。

国は経済活動の早期再開を

 当初、ワクチン反対派だった私が、接種してから言うのもおこがましいですが、国には、経済活動の早期再開を実現してほしいです。

 エンターテイメント業界は、大手から我々のように小さな事業者まで多数存在していますが、希望するような支援も多くは受けられていません。

 「コロナ融資」で経営は、一時的にしのげていますが、今後の返済を考えると、不安で暗い気持ちにになります。

 「持続化給付金」などもありましたが、焼け石に水の状態でした。

 小規模イベントを行う私たちは、感染対策の実施案を示しても会場側から断られることも少なくありません。

 緊急事態宣言下で、イベントの「中止」「延期」が相次ぎ、事業継続の瀬戸際にたたされています。

 特に、小さなライブハウスや結婚式場で、イベントや司会を行うタレントさんは収入が途絶えがちで、生活は大変そうです。

 クラスターが発生した愛知県で行われた音楽イベントについては、「エンターテイメント業界が白い目で見られてしまう」との思いと同時に、「生活がかかっているし、気持ち的に分からなくもない」と言う複雑な気持ちです。

 国には、イベント開催について、緩和する基準や方針などを示してほしいと思っています。

 9月も下旬に入り、新規感染者数も減少をみせています。

 ワクチンを接種した人も接種していない人も、一律に規制する段階は、もう過ぎたのではないでしょうか。

 一方で、ワクチンを受けたくても受けられない方もいると思います。

 接種できない方は、陰性証明を提示すればイベントなどに参加できるようにしてほしいですね。

 今、話が出ている「ワクチン・検査パッケージ」など具体的な政策の検討・導入を急いでほしいです。

<おことわり>ご紹介する経験談は、あくまでも投稿者個人の症状や意見です。

◇感染症予防接種ナビでは、新型コロナウイルスに感染した方や新型コロナワクチンを接種した方からの経験談を募集しています。

引用:内閣官房「新型コロナウイルス感染症対策分科会」(令和3年9月3日)
文:感染症ニュース取材班